洗脳

オウム真理教が世間で騒がれる度に言われた洗脳

奇しくも同じ時期、祖母が母に

『あんたがやってんのは教育じゃない。洗脳や。この子が大人になったら大変な事になるぞ』

それを聞いた母は嬉しそう

隣で聞いてた私は洗脳じゃない。オカンは正しいんや！

そう思っていた

時は経ち、中年になる頃、母に意見した

何故こんな生き辛くなるように育てたのかと

『お前の喋り方、返事の仕方、仕草、身振り手振り全てにおいて私が理想とするやり方に洗脳したんや』

真顔でそう言っていた

『お母さんはこうした方が良いと思ってる』

こう言うと自分の気持ちを出せない。蓋をする

恥ずかしながらこれが40前まで続いた

私の意思は全て反対

仕事、食べ物、趣味、スポーツ、会社、友人、恋人に至るまであらゆる監視が入り、全て否定される

『危ない』

『お前には向いてない』

今続けているものや好きな物は全て母から否定されたものばかり

本当に好きな物ばかりだ

母から離れても呪縛は一生逃れられない

そんな自分を受け止めて、一人でゆっくり生きていく覚悟を決めている