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才能
常に才能は無いと思っていた。
人より劣り、頑張らないと同じにはなれないと。
母からも良く『お前は勉強も運動も何も出来ない』と貶されていたので、自分は何も出来ないと思い込んで大人になった。
意外と出来る事はあったりしたが、根底に自信が無いので、直ぐグラついて継続しない。
頑張らないといけないと肩に力が入ってるので上手く行くものも行かない。失敗して当然だ。
何かやろうにも邪推し過ぎていつもマイナスからのスタートだし、経過も肩に力が入り過ぎ。消耗も半端無い。
そんな中、きょうだい会を主催していく過程で石橋さんから
『主催者は思わぬ幸運が舞い降りる』と
つい最近まで何のこっちゃ。そんなんほんまにあるんかな?と思っていた。
ある人は仕事が
ある人はパートナーが
と生活が上手く回り出すと
自分には何があるんやろ?想像も付かなかったが、鍼灸マッサージ院を開業して少し経ったある日、鍼灸希望の方で、疾患により鍼が使えない方が。どうしようかなと考え、一つだけ使える刺さない鍼、いわゆる
"てい鍼"
を使用する事を思いつく
てい鍼とは刺さずに置いたり擦ったりする鍼で、小児や美容で使うローラー鍼もこの一種、パッと見何をしてるかわからない、同意書を医師に頂く際、この鍼の話をしたら拒否された経験もある。
授業も聞いて無かったが、学生時代の実習前にクラスの子に、『◯◯先生の一回受けて見てください!てい鍼ききますから!』と言われ半信半疑で受けたらめちゃくちゃ効果を体感し、てい鍼を教えてもらっていた。
が自分がそんなに使いこなせる自信も無かったので封印していたが、たまたま仕事道具に入れていたので使ってみたら効果絶大!
鍼を刺さず、マッサージをせずてい鍼のみで満足していただけた。
そのうち、肩こり、腰痛みたいな一般的な症状から、神経痛、しびれ、浮腫みのような症状、或いは鼻水、腹痛、頭痛のような風邪感冒症状まで、効果を出せるように。
ある日無料体験の日にてい鍼を忘れてしまい、たまたまあった爪楊枝で試したらそれでも効果絶大で、患者はおろか、私が1番ビックリしていた。
今は手だけでもある程度効果が出せるように
擦る、当てるだけで揉まない。触れる程度。
リハビリに触圧覚という治療があるが、それに近い。
自分が1番使えないと思っていた"氣"の調節が出来るようになっていた。石橋さんからは
『生き辛さの最中は本当に必要なもの、人、才能に巡り会っていても気付かない。生き辛さから解放されて気付くが、本当は元々自分に巡り合っているはず。本人が気付いていないだけ。多分そのうち巡り合うよ。』
と言われていたが、その才能が氣だとは、、、
『才能は自分がやりたい事とは違う。』とも言われていたがまさにその通り。
てい鍼等の氣の調節は全く興味無かったし、自信も無かった。
それがまさに自分の手の中にあるとは、、、
因みに一見簡単に見えるこの技術。患者も真似するが出来ないようで、
『先生やないとアカンみたいや』
と言っていただく事が多い。
あぐらをかいてはいけないが自分の才能は多分これだろうと。
石橋さんの仰る才能の巡り合いがこんな所に、、、
まだまだ世のため人のため自分のためにてい鍼を使って仕事して行きたいと思っている
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