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山菜の味の恋しさと

 今年5月のこと。
 知り合いの方から山ウドをもらい懐かしくなった。父と、よく山歩きしてウドを取りに歩いたこと。父は中学の時、亡くなった。

 食欲の秋。美味しい物に目がとまる。写真を見返していたら5月下旬にウドの写真。
『そうそう、これがビックリするほど、とっても美味しかった。』
 ウドの独特のあの味が昔はなかなか気に入る事ってなかったのに、なぜあんなに美味しいんでしょう。ヒトから頂いたものだから?自分で調理したから?味覚の変化?
 とにかく、美味しい!!

 母に電話して調理方法を参考にする。あとはネット検索!知識が無いせいで美味しい部分を捨ててしまっては罪。ウドを取った方からは「ウドは捨てるところがなくて、全部食べられる」と言われて、いただいた。小さなプレッシャー。これが美味しく食べられるかどうかは…私にかかっている。

 そうして出来たのが酢味噌和え、そして天ぷら。
 とにかく美味しくできた。
 また食べたい。
 
 父もこの味が大好きだったのだろう。あの時、共感できなかったが、今は分かる。
歳を重ねるって悪くない。

 秋。ウドの味を思い出すと共に、父と山歩きした日のことも思い出した。

ウドもまた食べたいが、
父ともまた山歩きしたいな。

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