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ピスタチオ

空前のピスタチオブームである。

突然増え始めた印象がある。邂逅は確か三年前の冬の日、時間潰しに偶然入ったカフェで、ピスタチオフレーバーのホットドリンクを「珍しいな」と思いながら美味しく飲んだ。アドベント故に色で採用されたのかと当時は思っていたが、その後もコンビニスイーツ、大手メーカーの駄菓子、洋菓子店にまで、ピスタチオスイーツは増え続け、未だその勢いは衰えを知らない──
などという文章を、新発売のpinoのピスタチオ味片手に書いている。コーティングチョコが割れると口いっぱいに香ばしくミルキーなアイスが広がる。少々塩気が効いているのも良い。甘いも塩っぱいも熟すがピスタチオである。定番化してはくれまいか……

https://www.pinoice.com/lineup/pistachio.html

緑のおやつと言えば抹茶、あとはグリーンアップルやマスカットなどフルーツ系フレーバーが定番だったように思うが、今やその御三家に並び立つニュースタンダードに食い込まんと躍進しているようだ。
喜ばしいことである。
実は私は、ピスタチオ味のスイーツを数年来、愛好しているのだ。地元には隠れ名物のピスタチオジェラートを出す店が在ったもので。「もっとピスタチオスイーツが増えれば良いのに」と思って止まなかったあの日の私に、「コンビニに行けば何かしらピスタチオフレーバーの製品が買える夢のような時代が到来したぞ」と言ってもきっと信じないだろう。

BABBIのピスタチオスプレッドはお勧めのピスタチオスイーツだ。ほぼほぼ製菓材料では?と思われるかも知れないが、それ即ちご家庭で自在に好みのピスタチオスイーツを錬成出来るということであろう。本格的なお菓子作りをしない人でも、トーストにたっぷり塗るだけ、アイスに載せるだけ、など簡単に済ませても至福なので是非。使う時はどうか、ケチらず臆せず、塗りたくっていただきたい。

生チョコで有名なロイズのピスタチオチョコレートも推したい。麦チョコの如くピスタチオをチョコで包んだお菓子である。シンプルだが永遠に食べられる美味さだ。尚、値段は麦チョコの10倍する。
どうもロイズでは私が自粛生活を送っている間にピスタチオクッキーもラインナップされていたようだ。次の機会に賞味したい。新作スイーツは甘党にとっての麻の着物である。

いつまでこのブームが続くのか、それとも一過性の熱には終わらず、本当にピスタチオフレーバーがスイーツ界の定番になり得るのか、一介の甘党には何も分からないが、今は兎に角満喫しておきたいと思うこの頃だ。

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