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公衆電話

間が空きすぎて、何から書こか手がとまりかけてます。
もとおどり子です。

少し前からネットのつぶやき、告発、、、色々話題になってご存じのお方も
おいやすが、同じ「元」でも起こす風の大きさに目を張りました。

それがきっかけで何か変わり始めてはいるそうです。
変わりながらでも残る文化は残る。と信じたいものです。

私自身思う事もありましたが、人生のテーマが違うと言いましょうか😅
自分ができることをしていこうと改めて思いました。

お題の「公衆電話」今や固定電話も影が薄れる中、スマホ時代なので
ん?て感じでしょうが

修行中から舞妓時代のエピソードを今回はお話しします☎️

以前のお話で書いてありましたが、
修行中の仕込みさん、舞妓さんの間は※携帯電話が持てません。
※(ルールは変わり、置屋さんによって舞妓さんでも表向きは持ってないとして、お家の中だけやお座敷の行き来用に必要最低限など扱い方には重々気をつけてもたさせている処もあります🙇‍♀️)

なので、実家のお母さんや家族に電話したくても余程の用事や何かが無ければ家族と話すことはできませんでした。

今は少しずつルールが変わり、月に2日の公休日(←このお休みのルールも変わってます)お休みの日なら、お母さんに置屋の固定電話をお借りして実家に
電話をして家族と話すことが許されてるようになりました。

私の時はもう少し厳しく、仕込みさんの間は特に里心をつかせない為に
家族への電話は許されてませんでした。

なので、なので笑❗️
ズル賢い私は、歌舞練場(お稽古場)にある公衆電話に目をつけたのです。

ある程度慣れてきた仕込みさんのお稽古は、夕方以降になって行くのですが
お稽古が終わる時間は殆ど人が居なくなるんです。

日中は、舞妓さんや芸妓さんの姉さん方がお稽古に来たはったり事務所の方には女将さん達が用事しに来たり、人の出入りがあるので
そこでは公衆電話で家族に電話なんて絶対出来ません。

ですが、夕方は舞妓さん芸妓さん達は白粉をしたりお衣裳の着付けなどのおこしらえでバタバタ、、、😎
お茶屋さんのお母さん達は夜のお座敷の用意でバタバタ、、、😎

もちろん❗️お稽古はちゃんとします。
お稽古が終わった後公衆電話に忍び寄り私はよく母に電話をかけていました。

最初は10円玉でかけていたのですが、手持ちのお小遣いがなくなり、
実家から使わなくなったテレフォンカードをたんまり送ってもらいました笑
(テレカ、言葉にするだけで懐かしくて
ゾワゾワしますね)

お母さん(女将)にはもちろん内緒なので、
不自然に思われないよう長話はできないんですが、地元の方言で誰も居ないのに小さい声で喋ってました。

ドキドキひやひやの時間。

置屋の中であったこと、悩んでること、嬉しいこと、いっぱいいっぱい話しました。
母は母で娘の電話口から、知らない花街の良いところ厳しいところを電話口で聞かされて感動したり不安になったりドギマギしてたことでしょう、、、母すみません、そして感謝

愚痴が殆どだったかも知れませんが、私はお母さん子だったのもあり
その時間で平静を保ててました。
ほんまはあかんことですが😭

そして、舞妓さんになるとお稽古時間は殆ど午前中なので
あまり電話が出来なくなりました。

が、ズル賢い私は頭を使います。
そう!髪結さんの時間です。

舞妓さんは地毛で日本髪を結うのですが、約5日〜7日に1回解いて早朝に結い直しに専用の美容室に行きます。
美容室に行く時は着物(稽古着) は着てますが、髪を下ろしてるので
舞妓さんには見えません。と思ってました。知らない人には❗️❗️
(分かる人にはすぐバレます。なにがズル賢いんだか、、、🫣)

そして、髪結いの予約の時間より早起きして近くにある公衆電話ボックスの中で母と電話してました。

側から見たら、おかしかっでしょうね、、、
朝っぱらから着物をきた明らかに未成年の女の子が公衆電話の受話器を握りしてる絵は、、、。いつの時代だ、て話しですよ🥸

それでもその時の私は母と電話できるのが唯一の息抜きでしたし、それで頑張れてました。本当にお母さんありがとう(泣)

そんな時期を過ごしてたお陰?で、携帯電話を持てたときの感動は尋常じゃありませんでした。

まさに文明の力。
うざいくらい母にメールや電話をしていたと思います笑

あんなに遠かったのに、こんなに近く感じれる、すごい。
あの気持ちは忘れません。

修行に来る前から携帯電話なんて持ってなくて、古臭い考えが好きで
この花街は携帯電話が無い時代からみんなやってきたんだ❗️持ってなくてもいいや❗️と思ってたのですが、便利には勝ませんでした。ハハハ

携帯電話を持てた。と言いましても堂々と使える訳でもなかったので
慎重に、舞妓さんマナーに気をつけて持ってました。

使用済みのテレフォンカードはなんだか捨てれずしまっています。
たまーに物置の奥から出して見たりするとその時の記憶が鮮明に蘇るもんです。


久々でしたが、今日はこんな感じで失礼いたします。
またふと思い出した時に忘れない程度に
書かしてもらいます。

最後まで読んでもうておおきに🙇‍♀️


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