ゴジラ -1.0/C
(Vtuber用の台本)
おはようございます。
「敵のスパイ組織に捕まって全裸で椅子に縛られ、エクレアの踊り食いを強要される」
……こんな悪夢から目覚めるという、最悪の朝を迎えた京モウソヲ潟郎です。
今日も元気に優しい嘘を語ろう。
さて、今回のお題は「ゴジラ -1.0/C」です。
昨年末に公開された「ゴジラ -1.0」の白黒バージョンです。
日曜日、午後の遅い回を観てきました。
お客さんの入りは20人ほどだったと思います。
既にカラー版を観ている前提のファン・サービス映画ですから、まあ、こんなものでしょうか。
映画を観終わった時のお客さんたちの反応は、ひとことで言えば「無」でした。
みなさん感情が表に出てなかったです。
もしかしたら内心は「良かった、面白かった」と思っているかもしれないし、その逆かもしれません。
当然ながら、僕もカラー版は鑑賞済みです。2回観ました。
では、ネタバレ感想に入ります。
字幕:ネタバレ!!!
(すこし、間を空ける)
僕の「ゴジラ -1.0」(カラー版)の評価は、
「人間ドラマの演出について言いたい事もあるけど、割と楽しめた。トータルとしては好評価」
といった感じです。
意外なことに、1度目の鑑賞より、2度目の方が楽しめました。
そして、この「マイナス・カラー」(白黒バージョン)で都合3度目の鑑賞となる訳ですが、前2回のカラー・バージョンよりもさらに楽しめました。
この作品の弱点である大仰な人間ドラマの演出が、この白黒バージョンでは、それほど気にならなかったです。
白黒というフィルターを1枚かぶせた事で、結果的に、その弱点が緩和されたのかもしれません。
あるいは、2回3回と繰り返し観るうちに、僕自身が「山崎演出」に慣れてしまったという可能性もあります。
冒頭の大戸島を夜襲するゴジラは、カラー版より白黒版の方が怖かったです。
インタビュー記事などを読むと、このマイナス・カラー・バージョンを作るにあたって、単に白黒のデジタル・フィルターをかけるだけでなく、シーンごとに緻密な微調整を行ったと書いてあります。
なるほど確かに、どのシーン、どのカットを見ても、白黒ならではの美しさが際立っていると感じました。
ただ、ネット上で散見される、
「まるで、終戦直後に撮影された白黒フィルムみたいだ」
とか、
「1954年の初代ゴジラの再来だ」
みたいな感想は、ちょっと違うかな、と。
白黒になっても、やはりデジタルはデジタルです。フィルムとは違います。
どちらが良いか、悪いか、という話ではありません。
別物として楽しむべきでしょう。
それと、やっぱりサウンドトラックが良いですね。
伊福部テーマのアレンジも良いし、この「ゴジラ -1.0」のオリジナル曲も良い。
音といえば、1つ気づいた事があります。
掃海艇がゴジラと遭遇する時に「うぉーん」っていうサイレン音が挿入されているんですね。
これは、リアリティという観点からすると有りえないのですが、このサイレン音が入る事でゴジラの怖さが増しているので、正しい演出だったと思います。
それでは、また。
(少し、間を空ける)
「僕の言うことは全て、うそだ」
と、クレタ人が言った。
「今日も優しく、うそを語ろう」
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