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『母という病』

母という病

自分の中に引っ掛かりを感じる方にオススメしたい。

とても考えさせられる1冊。

愛着というのがどのようにどれだけ大切なのか。
愛着がうまくいかずにどれだけの人が苦しんでいるのか。

母の子への関わりがどれほど大切なのか。

沢山の事例と愛着の研究が書かれているので、イメージしやすくとてもわかりやすい。
ただ、『母という病』というテーマから父親が出てこない。母親の子への関わりの大切さが書かれている。
そのため「母親だけが全責任をおわなければならないの?全て1人でやれということ?」と言う女性や「ほら、やっぱり育児は母親だけが頑張るもの。そういう風になってる。」と勘違いする男性がいるかもしれない。

そうではない。

母親の子への関わり方は非常に大切。
10ヶ月間お腹の中で育て、命懸けで出産する。
こういった子どもにとって他に代わりのない人物との関わりがかけがえのないものであるということ。
それだけ大切な母子関係を上手く築けるように。母親が余裕を持って子と向き合えるように。父親は勿論、周囲のサポートや理解が必要不可欠だと思う。

現代の母親はそれこそ何もかも押し付けられている中でこの重要な母子関係を大切にしていかなければならない。
大変すぎる。孤独すぎる。

母親の子どもへの関わりが大切だからこそ、周囲の力が無くてはならない。

そして、親なら誰もが不安になる『わたしはこの子にとっていい親になれているのだろうか…?』という感想も当然わたしも持ちました。
良い親でありたい。

そして、今現在母という病、愛着問題に苦しんでいる人がどのように向き合っていくのかも描かれている。

愛着障害に苦しんでいる沢山の患者と向き合ってこられた精神科医の言葉が詰まった本。

定期的に読み返そうと思う。

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