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5年後に退職する新卒サラリーマン【第一章】 (2)



そう・・・
物語は、始まってしまったんだ。



2020年秋~2021年春にかけて書いたのが、100日後に転職するジョブホッパー。名作中の名作。超有名企業・ポパイ電工株式会社のお話。2021年「知られざる超名作」ランキング第1位(安斎調べ)。

20代で2回目の転職を経て、見事に「ジョブホッパー」となり、ビート・チック・サタデーナイトフィーバー株式会社に入社した安斎。


それから・・・

通称「ビーチク」での活躍と、その後の外資系転職への経緯を描く物語を書こうかとも思ったが、【続編】は、敢えて、違う形にしてみた。






そう・・・
話は、安斎の学生時代まで、遡る。


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2008年12月。

なんということだ、13年前じゃないか・・・・





13年もあったら

1歳児が中学生にまで成長してしまうし、可愛らしかった小学生女子がいつの間にか港区でパパ活をし始めてしまうほどの、長い長い時間だ。


2008年のM1決勝戦を戦っていたナイツ塙は、2021年現在、既にM1の審査員常連になっているし、

Nintendo DS や PS3 がいつの間にか Nintendo Switch Lite や PS5 になっているし、

この13年間で、ルフィの懸賞金は3億ベリーから15億ベリーまで跳ね上がったが、カツオはカツオのままだし、タラちゃんはタラちゃんのまま特に成長せず、ハンターハンターの休載状況はほぼ変わっていない。(本当にいい加減にしてほしい。早く続きを読みたい。)



変わりゆくもの、変わらないもの・・・。



いや、そんなことは、どうでもいい。

大事なのは「就活」だ。



5年後に転職する新卒サラリーマン。
第一章「就活編」


それは、大学生の安斎響市が、紆余曲折を経て、日系大手メーカーL&Ps(ラブアンドパンティーズ)の内定を勝ち取るまでの、物語。




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「Oh Really?」


「おいおい・・・『リアリー?』じゃねえよ、安斎。
お前は本当に、頭が良いんだか悪いんだか分からねえ奴だな。いや・・普通にバカか・・・」


「Oh, What !? ・・・まあ、それは『誉め言葉』として受け取っておこうか、久保田ちゃん。」



「・・・急に日本語に戻るんだな。。。お前本当にバカだな、安斎。」



「・・・それは、『誉め言葉』として受け取っておk…」


バカなことを何度も何度も言ってる場合じゃないんだよ、安斎。お前は全然分かってない



「・・・え??」



「いいか、よく聞け。安斎」



「・・・はい。」



「外資系企業の就活は・・・もう、終わってる。」



「Are you… serious?(・・・マジで?)」



「マジだよ・・・・お前バカだよな~、せっかく海外留学したのに、外資の就活タイミング逃してどうすんだよ、全く




「・・・???」




安斎には、ちょっと何言ってるか分からなかった。


え???
そんなはずは・・・ない・・・


私は、海外留学して、TOEIC950点取ったんだ。


TOEIC900点以上取れば、就職は安泰、と誰かが言っていた気がしないでもない、という気がしていた。

私は、きっと、引くてあまた

外資系から引っ張りだこ

GoopleやAmazingみたいな外資系大手からオファーが来るはずでは・・・


「安斎、お前・・・バカか?俺たち、クサ大だぜ?Goopleからオファーなんて来るわけねえだろ?そもそも学歴が底辺なんだから

・・・それに、外資系の就活って、インターンとか、タイミングとプロセスがあるからなぁ。」




「・・・たいみんぐ?
・・・ぷろしぇすぅ??」




すっかり、英語がつい口から出てしまう「海外帰り」キャラを忘れている安斎は、これから、本当の「就活」を、知ることになるのだった。



つづく




サポートいただいたお金で「餃子とビール」を購入させていただき、今後の執筆活動に役立てたいと思います。安斎に一杯おごりたい方は、ぜひサポートをお願いいたします。