2021年 個人的映画TOP10~8
今年もあと少しということで、12/17現在においての個人的な2021年映画ランキングをまとめてみる。対象は今年日本で公開されたもの、Netflixなどで配信されたものとする。
迷いに迷って10作品を選出。出来るだけジャンルは分散させたつもり。発表の前にランキングについて。この形式の方が興味を持ってもらえそうくらいのもんなので、あまり気にしないで頂けるとありがたいです、とだけ。
それでは早速まいります。第1回は8位まで発表!
10. ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 8/13公開
まずはこちらの作品。初代から言葉通り生まれ変わったなというのが第一印象。上映の開始から序盤の上陸作戦が終わるまでの描写で、もはや元を取れたんじゃないかというくらいの満足感。全編を通じても疾走感と鮮やかな色彩に加え、小気味良いブラックユーモアに惹きつけられた。
ストーリー面に関しても序盤の描写の影響によって、良い意味で先が読めない展開。登場人物のバックボーンもテンポよくまとめられており、ストレスなく夢中になることができた。ちなみに個人的なお気に入りキャラクターはピースメーカー。彼にフューチャーした作品も楽しみ。
Dolby Cinemadで鑑賞したこともあり、音響には圧倒されっぱなし。スタイリッシュな戦闘と激しい音響の調和が素晴らしかった。もう一回映画館で見たいな…
9.聖なる犯罪者 1/15公開
昨年劇場公開のWW1984を除けば、私の21年劇場一発目はこの作品。人間性における善と悪、罪と赦しという重いテーマを、一人の青年の行動から考えさせられる。彼が作中で見せる善は真なるものなのか、偽りのものなのか。是非皆さんも鑑賞後に考えていただきたい。そんな作品だ。
閉塞的な村の闇や、各個人が持つ罪の意識については、私自身の置かれている環境や宗教観から理解することは難しい。しかしながら深く緑がかった映像や登場人物らのもの言いたげな表情によって、知らぬうちに陰鬱で重苦しい作品の世界に引き込まれていた。
作中で最も目を引くのが主人公の表情。特にラストの表情は強い余韻を残す、印象深いものだった。最後に。昨今のキャンセル・カルチャーについて深く考えるいいきっかけになればと思います。
8.ノマドランド 3/26公開
こちらは言わずと知れたといっていいだろう。昨季の賞レースを席巻したこの作品。本作は社会派的な文脈、社会の在り方などが語られがちだが、それよりもっと深い、人間の生き方がテーマであると私は考える。軽く聞こえるかもしれないが、生き方を考えさせられる作品だった。
ノマドの生き方。悲惨なだけでもなく、勿論楽しいだけでもない。肯定も否定もしない。ただ現実を映し出す。素人を起用したキャスティングにもそれは大いに表れている。にしてもその中に違和感なく混じってたマクドーマンドも当たり前だけど凄いよな。いうなればドキュメンタリーのよう。
美しく広大な、そしてどこか寂しくも感じる大自然の映像美や、心打たれるセリフの数々。コロナ以後の私たちの生活に、深く刺さる映画です。
以上です!次回もお楽しみに!
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