二泊三日 長崎・佐賀の旅
卒論とクリスマス前後の旅行で数日間投稿ができていなかった。本来は旅行から帰ってきた翌日の今日から卒論を一気に書き上げねばならぬところではあるのだが、ここがnoteから離れるきっかけとなってしまうのも勿体ないなと。そんな動機からではあるが、軽く今回の旅行で訪れた場所を記録として残しておく。
一日目 12/24
博多までは新幹線、そこからレンタカーに乗り換えて長崎のハウステンボスへ。あいにくの雨だったが、その雨が風情を際立たせる。「雨」という身体的感覚を伴う事象が、場所体験の作用の活性化を促したのか。とでも軽く考察。ウディ・アレンの考えが少し分かった気がしなくもない。
このセリフとか。とにかく旅行の時の雨には無条件で気分が落ち込んでいたが、その辺の考え方は少し変わったかも。中世オランダの街並みを十二分に楽しめました。
デフルトのエリアがあったので、フェルメールの「デルフトの眺望」の場所を探してみたが分からなかった。そもそもそのスポットが設置されているかは分からないのだが。
園内で特によかった場所は「ハウステンボス美術館」だ。庭園や建築物、展示されていた作品は勿論だが、開催中の企画展「悠久のシルクロード展」がまたいい(オランダ関係ないですが)。
平山郁夫作品の数々には学術的な知識をすっ飛ばして素直に見惚れた。また機会があれば尾道の美術館にも足を運んでみたいな。
日が沈むと園内はライトアップ。イルミネーションも綺麗だったが、何より日本とは違う種類の、光を受けた街並みの華やかさが新鮮だった。そりゃ当たり前か。パーク中心部の盛り上がりと映画の世界を重ねてみたり、いろんな楽しみ方ができました。
クリスマスの花火を見てからパークを後に。長崎市内の宿泊先へ向かう。時間が時間なので「世界新三大夜景」のひとつ、「稲佐山」ではなくその反対側に位置する宿泊先のホテル付近から夜景を見る。靄にかすんだ細かい光の粒が幻想的だ。これにて一日目は終了。
二日目 12/25
クリスマスのこの日は、軽く市内をドライブしつつ大浦天主堂へ。それにしても長崎という街は面白い。力強い街路樹、勾配が激しく入り組んだ道、西洋風の建築物の多く、そして路面電車など。車で走っているだけで楽しい街だ。
大浦天主堂ではキリシタン迫害の歴史を深く学ぶことができた。資料館の展示物なども非常に興味深かったので、長崎を訪れた際にはぜひ。
市内を後にし、雲仙岳へ。道中の棚田の風景が素晴らしい。「清水の棚田」というそうだ。土地とひととの良好な関係性を見たような気がした。まさに日本の原風景とでもいうべきか。守り続けて欲しいものです。
棚田からもう少し先にある温泉街。すぐそばには雲仙地獄がある。その迫力や熱量には圧倒されたが、それよりもこの場所、「地獄」と銘打たれているが、その実態は「猫の楽園」である。冬でも地熱であったかいしそらそうなるよな。癒されました。
そして目当ての雲仙岳ロープウェイ。山頂からの眺望は雲に阻まれたが、隙間から見えるパノラマはお見事。とりあえず滅茶苦茶寒かったです。木の枝には固形になった雪がこびり付いていた。
寒さから逃げるように車に乗り込み、宿泊先の佐賀県武雄市へ。道中の有明海。想像以上にドロドロしていた。
これまた道中の「武雄の大楠」だ。巨大な物と神聖な物の結び付きについて考えさせられる。強さ?豊かさ?また本でも借りて調べてみよう。というわけでこの後宿に到着し、二日目も終了。
三日目 12/26
朝から武雄温泉街をぐるっと回って御船山楽園へ。この日は雪も降っており、園内の侘しさがひしひしと伝わってくる。まるで山水画の世界に入り込んだようだ。それにしても舟山の存在感が凄まじい。
春になれば麓のツツジも色とりどりの花を咲かせるそう。次は見ごろに訪れたいな。
最後は吉野ケ里遺跡へ。もうとにかく寒い。風が凶暴だ。考古学的な展示物が多い敷地内の資料館はとても興味深かったです(暖かくて良かった)。また出雲の博物館にも久し振りに行きたいと思った。遺跡に関しては暖かい季節にまたリベンジしたい。これだけは本当に。
まとめ
以上三日間、卒論を忘れられる楽しい旅でした。終盤は駆け足でしたが最後まで見ていただきありがとうございました。それでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?