パワポでプレゼンって昭和の人なの？
パワポでプレゼンって昭和のオッサンなの？とは私ではなく米国紙の見出しです。
It's 2020. Why Are You Still Using PowerPoint?The world's top communicators have stopped using PowerPoint. Why are you stuck in the 1980s?
なぜかというと、記事にあるとおり派手なPowerPointを作成するために費やす時間と労力は無駄であり、それどころか最悪の場合は逆効果になる。
では、推奨されるのは、会議に情報を導入する他の方法（ブリーフィングドキュメント、ホワイトボード、ワークブックなど）や、メモを取ることを奨励し、その結果、理解と保持の両方を促進する傾向があるからです。
この指摘は昔からしてきされていて例えばNew York Timesは2002年12月14日にパワポは人を駄目にする(powerpoint makes you dumb)という記事を配信しています。
同紙は2010年にも、米軍が、我々の的はパワポである(We Have Met the Enemy and He Is PowerPoint)という記事を掲載しています。
米国メディアの論調は同じでワシントン・ポストは「なぜPowerPointを禁止するべきなのか？」という記事を皮肉を込めてPowerPointを用いて配信しています。
米国陸軍はパワポは人を駄目にする道具であることを発見し、PowerPointはゆっくりと米軍を内側から殺してきました。ニューヨークタイムズのこの2010年の記事が説明するように、将軍から最前線の将校に至るまで、アメリカの軍のスタッフは、知っている、戦争の準備の代わりに、PowerPointプレゼンテーションの作成、提供、聴きに時間を費やしています。と各紙が報じています。
思考の場では
フェルミ国立加速器研究所LHC物理学センターのフォーラムの主催者は、スライドから黒板形式の講演に切り替えました。これは、隔週会議を独白から対話に移行するためと説明しています。一方的に話すのなら特にオンライン配信が容易になった時代には意味がなく、集まっているのですから討議により知を深めることを目的とするからです。
パワポ使用をやめるべき7つの理由という記事もありますが、研究論文によって、講義中を板書・口述などにより行う場合よりもPowerPointを用いた場合、学生の記憶定着は15％少なくなることが明らかになりました。この研究でさらに問題なのは、PowerPoint使用の方が学生の評価は高くなるという指摘が同時に示されました。
オークランド大学のポール・ラルフ先生は「大学はパワーポイントを禁止すべきだ。それは学生を愚かにさせる」と指摘し、その理由として、
https://www.businessinsider.com/universities-should-ban-powerpoint-it-makes-students-stupid-and-professors-boring-2015-6
スライドは複雑な考え方を妨げる。スライドに複雑で曖昧な状況を提示することはほぼ不可能であるため、複雑で曖昧な状況の詳細な分析は推奨されません。これは、生徒に明確さと理解の幻想を与えます。
学生からの評価では、現実的な複雑さとあいまいさを示す良い教師は、不明確であると批判される。
スライドは合理的な期待を落とすもので、PowerPointスライドにプロジェクト、テスト、および課題に必要なすべての詳細が含まれていることを学生は期待し、自宅のパジャマでスライドデッキをよく読んでAを取得できるのに、なぜ本を読んだりクラスに行ったりするのは時間を無駄にしている（効率的な学習ではない）と答えている。
つまり間違ったものを測定する講義評価が問題で、大学は学生の満足度を測定しますが、学習は測定しませんと。
ハーバード大学はパワーポイントが役に立たないどころか、学習をより悪くする科学的にこれまでに作成された中で最悪のビジネスツールになる可能性があると指摘しています。
なぜこうなるのかというと、昔存在したAdobe Persuasionという商品名の方がその本質を表現していると思います。相手を説得する一番簡単な方法は上記の通り、簡単に分かりやすくして、聞き手の思考停止を狙えばいいからです。
え！？私ですか・・・無論、使いません。TEDのようにイメージ写真や図を出していることはビジネス界では時々用いますが。
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