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ネコ闘病記

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愛猫ルルちゃん(オス14歳、サイベリアンっぽい雑種、体重10 → 8.5キロ)の口腔内の癌闘病記です。病気のペットを支える人、延命について悩むご家族に少しでも参考になる部分があれ…
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2020年4月の記事一覧

束の間の平穏…そして悪化

それから暫くは平穏な日々だった。 薬入りのちゅーるを朝晩2回なめて、妻の特性キャットフードもせっせと食べる。 食べてくれることが、何よりも嬉しくて。 食べたいっていうことは生きたいっていう意思表示に思えるから。 食べるという行為だけでぼくたち夫婦を幸せな気持ちにしてくれるルルちゃん。 (ちゅーるちょうだい)って足もとに来る度に喜んであげた。 夜眠るときは枕もとでゴロゴロと喉を鳴らしてくれて、幸せをかみしめた。 他に何も望まないから、この時間がずっと続いて欲しい…。 でもだ

ダイハードにゃんこ

食べることができなくなったら寿命 ––– そう考えていたので、いよいよそのときが来てしまったのか…と覚悟した。 あんなに大好きだったちゅーるを妻が目の前に出しても、顔をそむけて食べようとしない。もう食べたくない、という意思が感じられる。 口の中の状態の悪化で食べることが苦痛なのかもしれないし、食べないことで苦しみに終止符を打ちたいのかもしれない。もしそうだったら無理強いはできない。 薬を注射器で口に入れてもこぼしたり吐いたりしてしまうため、薬を与えることもできなくなった。何

自宅で点滴と注射

ルルちゃんの声を聞いて妻も輸液に同意してくれたので、さっそくいつもの老獣医師に状況を説明して皮下輸液について相談。果たして必要なものを売ってもらえるかどうか。 「残念ながら、状況は悪化するだけなのでそのことは認識する必要があります。 それでも、もう少しLULUを保たせたいなら、皮下から水分や栄養を与え、注射で薬を与えることも検討してみましょう。 当院に必要なものは全て揃っていますし、お望みであれば提供できます。」 まずはひと安心。その日の午後に予約が取れたのでコロナショッ

うたかたのにゃんこ

点滴と注射をするようになってルルちゃんが安定したことで、期限付きだけれど再び平穏な日々。 苦痛を感じているような素振りはなくなって、注射が効いて調子が良いときは室内を散歩をする。目はもうほとんど見えていないようで、障害物をヒゲと耳で察知しながらルンバのように進んで、ときどきゴチンと音を立てたり、ぶつかって来たりする。ルルちゃんが動いているとそれだけで、もの凄く幸せな気持ちになる。 顔のニンニクのようなふくらんだほっぺた部分、検索したらウィスカーパッド(Whisker pad

にゃんこが教えてくれたこと

夜眠っている間、ルルちゃんが物音を立てる度に妻は飛び起きてオシッコの面倒を見たり世話を焼いていたので寝不足気味だった。 4月23日夜、前夜もあまり眠れていないので早寝しようと、点滴のタイミングを1時間早めた。その直後に初めての痙攣。 ちょうど数時間前に似たような病状の猫について検索していて、痙攣について読んだところだった。知らなければかなり慌てたと思う。 暫くすると落ち着いたけれど、グッタリ加減が今までと違う。昼間は少しだけ散歩できたのに。暫く様子を見守る。 ぼくはいつの間