【シドニアの騎士 あいつむぐほし 感想】SFの皮を被った王道ラブコメ

なぎたむです。

大好きなSFアニメ、シドニアの騎士の完結である劇場版を見てきました。

一度目は通常2D、二度目はDOLBY ATMOSで見ましたが、とても良かった……完結ありがとう……。

映画『シドニアの騎士 あいつむぐほし』

【シドニアの騎士とは（IQ5程度にしたあらすじ）】

めっちゃ気持ち悪い巨大な生物（ガウナ）に襲われて地球が滅んで、生き残った人類は巨大な宇宙船（シドニア）で移住できる星を探して旅立った。

主人公はずっと地下で育ってて宇宙船の船員登録がない男、ナチュラル・ボーン・リアコ製造機、谷風長道（たにかぜながて）。ずっと地下にいたのに何故か衛人（もりと・戦闘用ロボ）の操縦がめっちゃ上手い。

そんな長道が気に入らない「欲しい物はなんでも手に入れてきた」お坊ちゃん岐神海苔夫（くなとのりお）や、ヒロイン顔のヒロイン星白閑（ほしじろしずか）、ボクっ娘と思いきやボクっ娘ではない最初の友人科戸瀬イザナ（しなとせいざな）辺りと一緒にガウナと戦ったりなんか色々な事件が起きつつひたすら進むシドニア、果たして人類は生き残れるのか！？

とりあえずアニメ一話が期間限定で見れるので、気になる方は是非。

弐瓶勉作品は非常にクセがあると思うけど、シドニアの騎士はストーリーがわかりやすいし割ととっつきやすいと思う。
ただいろんな名称が独特すぎて覚えない限り全然読めないけどね！大体途中からカタカナになってます。

奇居子⇒ガウナ
胞衣⇒エナ
衆合船⇒しゅがふせん　などなど

これが全部造語っていうのが、どういう発想してるんだろうと思います。ハリーポッターでクィディッチのとこ読んだ時みたいな感覚になる（伝わらない）。

ーーーーーー以降は全部ネタバレーーーーーー

まず公式によるどネタバレ貼っときます。面白いんだよぉ〜

普通にアニメでやったらワンクール分くらいはあるだろう原作量を2時間にしてあるので、物語のメインストリーム以外はかなり大胆に切られてましたね。タイトルやメインビジュアルからもわかるように、長道とつむぎの恋が中心のストーリー。

以降思いついたままにぶつ切り感想です。

バトルシーン

やっぱりガウナとのバトルシーン、ヌルヌル動くしスピード感すごいし、知性型ガウナは気持ち悪いし最高。
かなたとのバトルもめちゃくちゃカッコ良いんだけど動き早すぎて2回見てもどういう動きが勝負を決着したのか把握しきれなかった。笑

衛人の好きなところ、人型ロボなんですけどあくまでも「ロボ」なとこなんですよね。
頭の形とか人っぽくなくてメカメカしいし、搭乗者と神経系が繋がってるとかはなくて、例えば頭取れても搭乗者は平気、戻った時にメカニックに「もっと衛人を大事にしろ！」って怒られるようなとこが凄くいい。

かなた

原作にあった幼児かなたが全くカットされてて、最初から最後まで科学者落合。落合かなたより幼児かなたの方が異様な感じがするから、最初から落合であることですんなり「敵だな」って納得しやすくなっていたというか、分かりやすくなってた気がします。
長道への命乞いで、最初はガウナとの対話とか崇高な事を言っていたのに、最終的には星白にもう一度会いたくないか！？と詰め寄ってくるところがとても小物で良いよね。

つむぎ

私は触手バージョンがつむぎの形態で一番好きなんですけど（その姿のグッズがなかったことがマジで残念）、重力祭りで浴衣着てるつむぎ（触手）めちゃくちゃかわいくなかったですか？
重力祭りの会場を歩く（？）つむぎ、きっと会場中に這ってるので、歩いてると踏んじゃいそうだなって思う（どうでもいい）。

かわいいですよね！？

海デートはあの長道の名言「身長差だってたった15mだ！」が出るシーンですし、当然デカつむぎですが、恋をしてる女の子でしかなくてこの時も本当に本当に可愛い。

そんな子が放つ「私は、戦って死ぬのなんて全然怖くないんです」というセリフ、人間とこんな風に心を通わせる想定なんてなくて、ただ共闘する兵器として生まれた事実が刺さる。自分が死ぬことを思っても泣かないのに、どうしても叶わない「人間のサイズで長道に会いたい」という思いで泣いてしまうの、切ない。

そんな中での最後の人間つむぎはご都合主義といえばそうなんだけど、そうであって欲しいと思うことがしっかり実現するストーリーってやっぱり良いんですよ……。
悲しい別れじゃなくて、幸せになってくれて本当に良かった。

最高の胸アツシーン

長道と岐神が同時出撃するシーンで、アニメ1期のオープニング流すのはずっと見てきた人には胸熱がすぎたでしょう。あの演出はグッと込み上げるものがあった。めちゃくちゃ良かった。

岐神は一回くらいちゃんと謝れよ！ってどうしても思っちゃうんですが（笑）、謝るよりも共に闘うことでわかり合うんだろうなぁ。海蘊のために泣いちゃう岐神は赤ちゃん。

山野弟

山野稲汰朗めちゃくちゃ良かった。原作よりもキャラがしっかりしてて、ああそうですかCV内田雄馬ですかなるほどね。
内田雄馬上手いな〜〜〜外れないな〜〜〜内田雄馬に「姉ちゃんの仇、取ったよ」言わせるんですね〜〜〜〜

イザナと纈

長道とつむぎの海デートのあと、イザナが纈に言う「振られちゃったね僕たち…」とそれに対する纈の「私は振られてませんよ」は是非入れて欲しかったなー！そこで手を握ってくる纈がラストの纈に繋がるから、あれがないと纈が最後男性化するの、そこなの！？と唐突な感じがすると思う。

というか今の感覚で見ちゃうと、纈は別に女の子のままでよかったのでは？って感じちゃう。女の子同士で良いじゃんね？あの世界では生殖で世代をつなぐことが重要だからなのかなぁ。

長道

テレビ版より完全に顔が良かったね！？！？
あれはモテますわ。男も女も両性もアンドロイドもドンと来いですわ。
主人公なのに感想こんなので申し訳ないな。長道好きですよ、だってナチュラル・ボーン・リアコ製造機だもん（笑）。

仄シリーズ

チビ仄達可愛かったけどあんなん名前覚えられるはずなくて笑った。

DOLBY ATMOS

良さしか無かった！！！！！

ところで二回見て気づいたんだけど、シドニア出航のときに纈に話しかけてきた子、名札に「市ヶ谷」って書いてある。これテルル！！市ヶ谷テルルじゃん！！！！！

テルルのストーリーはアニメ化される中でスパッと落とされてる部分だけど、問題児ちゃんのアンドロイドである彼女がシドニアの人間（主に長道）に心を開いていく流れ、良いエピソードなのでアニメで見たいなー。円盤の特典とかで無理かなー。

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