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油屋行ってきた

オンライン油屋旅行、キャノです。

舞台『千と千尋の神隠し』

7月3日(日)12:00 帝国劇場公演収録映像


配信で観劇して参りました!
本当に観たかったから配信してくれて嬉しい!ありがとうございます!!

あまりにもあまりにも素晴らしかった…!


時間がなくて何度も観る余裕がなかったので、2回観た感想をだいたい時系列に沿って、副音声的につらつらと流していきます。

⚠️ネタバレを含みます⚠️
物語は有名すぎてネタバレもなにもないと思うけど、主に演出のネタバレ。
説明なしに思ったことをTwitterかのように呟いていきます。
観てない方にはちんぷんかんぷんかもしれませんが、私の備忘録として、それでもお付き合いいただける方はどうぞ!!


~キャスト~
千尋:上白石萌音
ハク:醍醐虎汰朗
カオナシ:菅原小春
リン・千尋の母:咲妃みゆ
釜爺:田口トモロヲ
湯婆婆・銭婆:朴璐美
兄役・千尋の父:大澄賢也
父役:吉村直
青蛙:おばたのお兄さん

原作:宮崎駿
演出:ジョン・ケアード



~~ 一幕 ~~

千尋!(演・上白石萌音さん)


千尋すぎる~!実写で千と千尋の神隠しをやるなら千尋は萌音ちゃんは絶対外せない!それぐらい千尋!二次元から飛び出してきたのかと思いました!感激!
最初の情けない千尋、2回目観ると最後の成長した千尋との違いに改めて唸らされます。すごい。
最初の頃の千尋は、走るとき手がブラブラしてて頼りなさげ。

“千”と“千”尋が鳥居になる演出、あまりにも良い。
父「この車は四駆だぞ~」が聞けてすでに大満足です。
車に揺られる千尋一家、なんもないところでどうしてそこまで車を表現できるのかわからないぐらい車すぎる。

地団駄踏んで「おとうさ~ん!おかあさ~ん!」って半泣きの千尋、ジブリすぎてびびった。これは10歳の千尋だ…本物だ…


ハク様~~~!(演・醍醐虎汰朗さん)


作画がハクすぎる!キラキラの美!これはハク!ハクです!顔見ただけで感動した。見た目も声も仕草もアドリブまでもハクすぎる。映画から飛び出てきましたね!?本当に作画がハク!(2回目)

水に触れて「透けてる!」のシーン。
本当に美しい。キラキラの薄いヴェールをかぶって透けと水を表現しているのですね。わかりやすく、かつ、とても綺麗…

ハクの術の仕草がかっこよすぎる。
「立って!」で術の力を借りて立ち上がる千尋の足すごい。随所で萌音ちゃんの凄さを実感します。

逃げてくる途中で屠畜場を通ってスローモーション。千尋の表情が……


油屋のお客様方いらっしゃい~!
本物の油屋だぁぁぁ(泣)
ミュージカルではないと聞いていたけれど、こういうところの挿入歌としての歌が効いています。

「深く吸って…止めて!」で橋を通るときにスローモーションになるの、緊張感が増し増しになる素晴らしい演出!
大事なところで時折入るスローモーションの演出がとっても良い!


うわっ、カエル!(演・おばたのお兄さん)

いや本物でしょwww
笑ってしまうぐらい本物。クオリティが千尋やハクに匹敵するレベルで本物です。パペットなのに。

「どうして私の名を知っているの」
「そなたの小さい頃から知っている」
最初の泣きポイント…

ボイラー室へ向かう千尋。
映画でも印象的なシーンです。
はしごから滑り落ちそうになったり、階段を半ば滑り落ちながら駆け降りたり…がに股横歩きでソロソロ歩く千尋が千尋すぎる。

釜爺!(演・田口トモロヲさん)


いいですねェ~!とてもいいおじちゃん!
登場シーンの歌がとっても良い!歌ってくれると思わなかった。


リンさん!!!(号泣)(演・咲妃みゆさん)


おわーーーーーーーーーーッ(泣)(泣)(泣)
うわぁぁ大好きなリンさんが動いてる…本物だぁ…
「やなこった!あたいが殺されちまうよ!」
あああ…本物のリンさんだぁ…
映画でも一番好きなんです、リンさん。
本ッッッ当に大好き。
ゆうみちゃんが演じてくれて本当に嬉しい…(泣)

千尋のへなへなの「アッ はい、すいません、、、ありがとうございましたぁ、、!」が、完全に不安な新人あるあるのやつ。

エレベーターに乗ってくれる大根の神様。
すごい再現度…(笑)
お客様と女中さんがいちゃこらしてる階、良きです。油屋(湯屋)が本来そういう場所だということを示してくれている。

湯婆婆の部屋に引きずり込まれるシーン。
作中でもトップレベルで好きな演出!
目まぐるしく変わる扉がすごい。

三つ頭のオイオイおじさん(名前がわからない)、キャラが濃いんだわwww
運動神経もすごい。地味に推せます。



湯婆婆だ~~~!(演・朴璐美さん)


大物だ…圧倒的なオーラ…
声のお仕事をする方ってスゴイ。
登場シーンの高笑いに始まり、この先最後までずーっと叫びまくっているけれど、喉が鋼鉄なんですか?プロって凄い…

巨大化湯婆婆、TDSのマーメイドラグーンシアターを思い出しました。アースラ様で見たことあるなこれ…


名前を奪われる演出、
千尋が千になったときに、いのちの名前が流れるの…本当に素晴らしい場面…
この瞬間に千尋が千尋を忘れたんだなというのがはっきりわかる。大好きな演出です。素晴らしいです本当に。


「私のことはハク様と呼べ!」
キラキラシャラシャラ~ン✨✨✨のエフェクトが見えましたよ。髪の毛シャラシャラになびいてたよ。イケメンすぎて巻き戻してもう一度見ました。

リンさん「お前うまくやったなァ!」
映画でも大好きな台詞!!
袴を選んでくれる優しいリンさん、
気が抜けてしゃがみこんでしまう千尋、
そしてそのタイミングで流れるいのちの名前……
この曲が流れる度に号泣している。

湯婆婆が無言でハクに釘を刺すシーン。
二人の関係性を一瞬で表すすごい演出。
想像や妄想が膨らんでしまいますね…



カオナシ(演・菅原小春さん)


カオナシをコンテンポラリーダンスで表現しようと最初に思い付いた人に国民栄誉賞を差し上げたい。
菅原小春さん、元からファンでして。
カオナシダブルキャストの辻本知彦さんも一緒に出演してらしたダンスの公演で虜になりました。
動きが気持ち悪すぎて(褒め言葉)、最高!

豚になった両親に
「私よ!……千よ!」と言ってしまう千尋。
その瞬間のハクの表情……

みんなだいすき握り飯シーン。
萌音ちゃん(泣)
本当に泣き方が10歳なのよ…
ハクが素敵すぎて。親指で千尋の涙を拭うな、好きになっちゃうだろ!!!!!

竜に変身するシーン。
ここからスーパーハク様タイムです。
なんだなんだなんだ!それはかっこよすぎるってば!
華麗なジャンプを見逃すな!



ここからしばらくハク様が出ない間、イケメン担当はリンさん一択になります。

カオナシのソロダンス、こちらはスーパーカオナシタイム。
まじで人間じゃない動き…!小春さん大好き!
三次元でこの動きをしているというのが信じられないぐらい、人間離れした踊りです。

女中さんたちの雑巾がけレースも計算された振付になっていて最高。
アンサンブルに混じってバリバリ踊るリンさん、というかゆうみちゃん、流石です。

「はぁ~い いますぐ~~♡…………チッ」
リンさん最高!!

リンさんの「こんだけ濁ってりゃこすらなくても同じだな!」を聞いて、はみ出てたヘドロ的なものをぺいぺいっと湯船に押し込む千尋。すき。


オクサレ様ぁ!
ひきつる湯婆婆がコミカルで楽しい。

油屋一同~!心を揃えて~~!!

ほんとに自転車出てきて原作愛を感じる。
川の神様が客席を飛んだ~~~~~!!
すごい!!これ会場で見たかった。見たら泣いてしまうと思う。


部屋のベランダで饅頭を食べる千尋とリンさん。リンさんの「またハクかよ笑」が優しい。
リンさんをお母さんと同じ役者さんが演じるの、千尋が成長する上で、リンさんを母のような拠り所にしているのかなと思いました。母であり姉であり先輩であり友でもあるリンさん、本当に素敵なひと。

女中さんたちの歌が本当に美しい。
ここで一幕が終わるのも美しい演出でした。




~~二幕~~

いきなりカエルが大活躍。何度聞いても本物すぎる。
カエル本体が食われるとき一緒に湯船に転げ落ちるおばたのお兄さん好きwww

兄役さんも大活躍。(演・大澄賢也さん)
この人も本物すぎる!ジブリにいた。
と思ったら有名な俳優さんでした、流石。

千尋の悪夢。
悪夢シーンはどんな作品でも舞台映えしますよね。なぜだろう。

ハク竜と式神を、リボンとプロジェクションマッピングで!わあああ、名演出だ!!
ここからずっとついてくる式神役の黒子さんが気になる。

兄役さんのおねだりの舞wwwwww
めちゃめちゃ好きです。食われるまでがこの人のハイライト。
食われながらも執念で烏帽子を取るお姉さんも好きw

千尋が崩壊するパイプの上を走りきるシーン、これ地味にすごかったので是非観てほしい!ナイスすぎる。まったく大掛かりな仕掛けではないのにちゃんとあの場面だってわかる、すごい!!

衝撃の坊。えっ?坊??まさかの姿。

傷ついたハク竜にたかるものたちに「静かにして!!」と一喝する千尋。
最初の頼りなげな千尋とは大違いです。
もうこんなに成長してる、千尋……

「誰かに喋ると……お前の口が裂けるからね」
最後の一瞬だけ真顔になる銭婆。ぞっとする。朴璐美さんすごい。

ハク竜とともに穴に落ちる千尋、とても幻想的で美しい演出!
本当にスローで落ちていくみたい。
映像と照明と千尋の表情が合わさって、息をのむほど美しい。

ハンコとえんがちょ虫を吐き出すシーンで位置につくハク様が映っちゃってるけど、むしろ見れてよかったと思ってます。
久しぶりの登場ハク様、やっぱり美しい。
目覚めたときお姫様が起きたのかと思ったわよ。

釜爺の「愛だ、愛」で全てを察するリンさん。愛。

木桶の舟で迎えにきてくれて、坊ネズミに「ふふ、座ってな」と言うリンさんにときめき倒す。

「せーん!お前のことどんくさいって言ったけど、取り消すぞーー!」
映画そのまんまだ!すごい、やっぱり本物のリンさんだー!感激だ…


電車のシーン。
物語として特に大きな動きはないのに、ずっと見ていたくなる。
顔までヴェールで覆った黒い乗客たち。
最後に降りていく女の子。千尋とひととき見つめ合いますが、連れ合いの大人に手を引かれて降りていきます。舞台オリジナルですがとても印象的。誰かわからないけれど、私は有名な都市伝説の節子を思い出しました。


湯婆婆と取引をして「千と両親を人間の世界に戻してやってください」と言うハク。
「八つ裂きにされてもいいのかい!」
無言のハクの顔だけに青い照明が当たり、フェードアウトして暗転、なんてにくい演出…!
これ本当にグッときました………


銭婆のおうちの電灯さんをガチのバレリーナにしたのも素晴らしい!可愛くて魅力的なシーンになっていました。
ほっこり微笑む千尋の表情も素敵。

鼻眼鏡をつけて髪留めを編む銭婆おばあちゃんが本当に素敵なおばあちゃんで、湯婆婆と同じ役者さんとは思えない。
登場シーンは短いのに、全員銭婆さん大好きになっちゃう。
坊ネズミと鳥さんが糸を紡ぐシーンがちゃんとあって嬉しくなりました。

竜の姿で迎えにきたハク!ここからずっと涙でよく見えない。
大大大好きなシーン。きっとみんなも大好きだよね。ニギハヤミコハクヌシ!
おでこコツンでぐしゃぼろに泣きました。
そしてこのシーン、二人ともずっと水平に担ぎ上げられながら喋っています。驚異の体幹。



そして飛んで…ラストシーン。
「きっとよ。」「……きっと。」
すがるような千尋と、“きっと”が来ないことを覚悟しているようなハクの対比が…
振り向かないで、と送り出したハク。名残惜しそうに離した手、そして千尋が見えなくなった後で少し俯いているのがちらりと映っていました。ああ…………………

最後、映画だと髪留めがキラリと光る場面。
ハクが放った術がキラキラと集まり、“千尋”という文字になって終幕します。

ハクが千尋の名を返してくれたんだね……

本当に素敵な…素敵な終幕でした。



総括。
とにかく、千尋とハクが原作すぎた!!!
ありゃすげえよ、本物だよ。
映画から出てきたとしか思えません。

他の役者さんたち、アンサンブルの皆さんも含めて、なにもかもが本物の油屋の世界でした。

とんでもない舞台が誕生したのだなあ……

複雑な思いの残る大千秋楽になってしまったけれど、ここで終わるのはあまりに勿体ない!

人気俳優さんばかりでロングラン公演…というのは難しいとは思いますが、いつかまた、このカンパニーが再集結してもう一度私たちを油屋に連れていってくれる日がくることを願っています。


きっと、きっとよ!


キャノ

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