どれだけ悪い情報が集まるかが自分の仕事を測るバロメーター。

前回、部下が仕事で不安を感じている、というモヤモヤを話してくれた時のことを記しました。

これは、別の職制は正論を言いがちなために、不安があっても丸め込まれると思って打ち明けられず、私に話してくれたというエピソードで、その理由を私が普段心掛けている以下の点がポイントではないかと考えました。

1.とりあえず話を遮らず最後まで聴くということ
2.正論は言わないこと(そんなの言われなくてもわかってるから)
3.相手の「気持ち」に同意すること(正しいか正しくないか、ではなく、「不安だという気持ち」に同意する)
4.小さな一歩を提案すること

このような点です。各項目の具体的な内容や理由はリンク記事をご参照いただけると幸いですが、本日はこれができているかを普段の業務で測定する方法を記したいと思います。

それはずばり、「関係部署から如何に悪い情報が集まってくるか」です。

よく「バッドニュースファースト」と言いますが、バッドニュースを受け取ったときにどういう振る舞いをするか、当然ですがとても重要なことです。

例えば、それを(ほかの理由もあるのに)業績未達成のスケープゴートにしたり、正論で罵倒したりしたら、どう思うでしょうか?

誰だってそんなことする人にバッドニュースを話しませんよね?恐らくそう思う人が多いはずです。でも現実はそうでもないんです。
課題を見せると言って、実際は犯人探し、役員の前でさらし者にしているだけというのが少なくとも私の周りでは起こっていました。

しかし、私たちがするべきは、バッドニュースの原因を分析して、再発しないようにすること、リカバリーすることです。そのような仕掛けをすることが本来やるべきこと。
現場がバッドニュースを隠したらそれができません。

よって、いい仕事の入口はバッドニュースが入ってくることです。

これは部下に心理的安全性を感じてもらうのと同じように、関係部署にも心理的安全性を感じてもらわねばいけません。相手は人間ですから、部下に接するのと変わりません。

おさらい。

1.とりあえず話を遮らず最後まで聴くということ
2.正論は言わないこと(そんなの言われなくてもわかってるから)
3.相手の「気持ち」に同意すること(正しいか正しくないか、ではなく、「不安だという気持ち」に同意する)
4.小さな一歩を提案すること

あえて小変更するならば、3のところが「不安という気持ち」だけでなく「失敗してまずいと思って言う気持ち」であったり、「一生懸命対応したという気持ち」であったりするかと思います。

そして、4の「小さな一歩を提案すること」がとても大事
例えば、「原因を~~という目線で探してみてください」とか、「~~という情報くれれば私が上司に一報しておきます」とか、「再発防止策を考えてください」と促したり。
犯人捜しでなく、前に進む提案や寄り添うこと

自己満足ではなく、本当にできているかを自己評価するために、どれだけバッドニュースが集まってくるか、で判断しています。
また、現場に足を運んだときに如何に声を掛けられるか目的の人の席に行く前に何人に呼び止められるか

自分一人では仕事はできません。周りの人にいかに動いてもらえる環境を作れているか、こういうところで常に確認し続け、振り返るようにしています。

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