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アーマード・コア

物心がつくころには家にスーパーファミコンがあった。
当然のようにゲーム少年になり、青春のほとんどをゲームに捧げた。

中でも、特に自分の感性に影響を与えたのが「アーマード・コア」だ。

プレステで発売したシリーズ1作目を友達が買ったが、難しすぎて飽きたというので手持ちのゲームと交換したことがきっかけだった。

ゲーマーにはおなじみのゲームだが、それほど有名というわけではなく、そこそこ人を選ぶゲームだ。

ロボットをカスタマイズして敵を倒すというわかりやすい内容だが、ストーリーは難解で雰囲気も暗い。

そして操作がめちゃくちゃに難しい。
独特の操作感で使うボタンも多いので、少し触っただけでやめてしまう人も結構いる。

仲間内で唯一AC(アーマード・コアで操作するロボットのことです)の操縦に適合した俺は自分の玄人感に酔いしれ、
ゲームクリアする頃にはすっかり玄人感に魅入られてしまった。

その後の人生は全てが玄人感と共にある。

対戦ゲームでは技が特殊なキャラクターを選び、RPGではデバフスキルを最優先で取得する。
カレー屋に入ったらとりあえず緑色のカレーを注文する。なぜなら玄人感が出るから。

マリオよりメトロイド、ドラクエより幻想水滸伝、ポケモンよりもんすたあ★レース……

お寿司はアジ、ラーメンは柔らかめ、たこ焼きは塩……
本当に玄人向けかは関係ない、玄人感が出ればそれでいい。

不思議なもので、今では自然と玄人感が出るものを好きになる。
俺が玄人に寄るのではなく、玄人が俺に寄っているのだ。

本当の玄人となった俺は正しくACで戦場を駆るレイヴン(ACに乗るパイロットのことです)と言えるだろう。

リアルレイヴンと化した俺は今日も、サーティワンでチョコミントとラムレーズンの雪だるまを注文する。

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