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大人は怖くない。


noteの街に来て驚いたことが、ひとつだけあります。

それは『大人に対する印象』が変わったことです。


改めて振り返ると、私は大人に対してかなり敏感で、よく「いい子」の仮面を被っていました。これが昔からの厄介な癖で、いざ自分が大人になってもなかなか治らなかったのです。


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私は幼稚園から小学校卒業時まで、硬筆習字を習っていました。当時の私は私語を一切せず、真面目に、黙々と作品と向かい合っていました。同じ小学校の人がおしゃべりをしていても話しかけたりせず、最低限の会話を硬筆習字の先生と話していたくらいです。

だからこそ先生には、「きゆかさんは真面目ですね」とよく褒められていました。

真面目にしていると褒められる。目上の人に対してはこんな感じで接することができればいいんだ。

多分これが最初の「大人に認められたい」という動機だったと思います。

学校でも変わらず、授業ではなるべく手を挙げて発表したり、班行動の班長やイベント行事の実行委員をしたりなど、先生に良く見られたい思いで毎日を過ごしていたような気がします。

確かにこれらの行動は、「いい子だね」って大人たちに認められるかもしれません。

けれど、だんだん窮屈になってきました。何か言われるたびに「あっ、えっと」と戸惑いながらもワントーン上げた小さい声で、みんなが嫌う役割を引き受ける。真面目な人格がどんどん浸透していく。本当は私、お笑いが好きなのに、そんな滑稽な趣味を必死に隠して、個性を殺したロボットみたいな人格を作っていました。


こうした10代を過ごしてしまったため、特に「自分の価値を決める人」に対して、態度を表すことが苦手なんだなあと気づきました。

わかりやすい人だと、学校の先生や部活の先輩、会社の上司。

自分の価値を決める人に対して「自分をよく見せよう」と必死になって、身体が萎縮してしまいます。

良いように振るまわなきゃ、嫌われたらダメだ、そんな分厚い仮面を繕い、サイズが合っているのかを確認するかのように自分を見直して、やっと嘘っぱちな仮面を被る。情けないですが、今までこんなことを繰り返していたように思います。

ちょっとだけ、自分の価値を決める大人が怖かったんだと思います。

「なんでこんなことができないのか」「これだから今の若者は」みたいな、見下されるのが怖くて、勝手な偏見を持っていたような気がします。


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そんな大人の印象がガラリと変わったのは、冒頭で申したとおり、noteの街に来てからです。

最初にnoteの方々を交流を始めた頃(聞いてよ20歳コンテストを始めたくらい)は、やっぱりビビっていました。数字で表すのもどうかと思っていますが、フォロワー数が多い方だと、スマホを持つ手が震えていた気がします。なんて返せば嫌われないかと、慎重に距離感を作っていきました。

けれど、徐々にnoteの皆さんと交流し始めて、色々な人がいることに気づきました。

私と「大人」の温度差がだんだんと無くなってきたのです。

名前を挙げると本当にキリがないのですが、ええっと、私の方がずいぶん下なのに、こんなにフレンドリーに接して良いのですか?と何度考えたことでしょう。

大人に対してフレンドリーさを殺してきた私にとっては驚きの毎日で、だけどすごく楽しくて、これが本当の私なのかな?と、noteにいる自分を好きになれました。

いろんな方々が、自然体の私を受け入れてくれてる。それがとても嬉しくて、嬉しくて。

そして他にも、私は「大人ってあまり楽しくない」というイメージがあったため、noteの人たちのがSNSを楽しんで使っている姿にもまた驚かされました。SNSが好きな私にとって、大人に対するハードルがぐんと下がった瞬間だったのです。


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私は転職して、新しい環境で働いています。

話の流れ的に誤解を招きそうですが、決して人間関係が嫌になって転職した訳ではありません。むしろ前職の先輩方はとても優しく、逆に萎縮しました。

自分の態度が会社に影響を与えると考えただけでゾッとして、なかなか自分の100%を出せていなくて後悔もしています。

だからこそ今の職場では、自分らしく働こうと決意しました。

真面目に働くのはもちろんですが、あまり萎縮することなくのびのびと働いて、成果が出せるようにしたいのです。

大人は怖くない。無理して仮面を被らなくても良い。

自分らしく接することで、初めて大人と良好な関係を築くことができる。

そう教えてくれたnoteの皆さんには、とっても感謝しています。



みつけてくれてありがとうございます。 いいね(♡)は元気の源です!サポートはもっと元気になります!笑 定期的に更新していますので、よかったらまた、きゆかの様子を見にきてあげてください!