高速道路は、クリエイティブ人生においてとても大切な場所


1年前、実家よりも田舎な街に引っ越したので、どこへ行っても車での移動時間がかかる。そして都会の街がある県外へ行くには、必ず高速道路に乗る。

でも私はこれを不便とは思っていなく、最高級の時間だと思っている。

なぜなら、日々浴びる情報を整理し、最高のアイデアを出せるからだ。


私の本業はWEB/UIデザイナーなので、全身がネットに接続しているのかというほど日々インターネットにお世話になっている。

WEBのデザインをするのでWEBサイトをググって参考にしているし、スマホのUIをデザインするときもスマホをずっと開いている。スクリーンタイムを見てみると、スマホを見ている時間が多い日で9時間を超えていた。


しかし、ネットにずっと居ればアイデアが湧くのかといえば、実はそうではない。情報収集はネットだが、情報をアウトプットの形に整理する時間はネットの中にいてはできない。

嘘かホントが分からない情報や、より良い生活のためを煽ってくる広告、過剰に加工された写真なども大量に見てしまうので、混乱して本当に欲しい情報が紛れて出てこない。

これらは腹立たしいほどアイデアを出す時間を邪魔してくる。

だからこそ私はネットから強制的に離され、余計な考え事がない時間に、アイデアが整理できると感じている。情報を「何も浴びない」時間が、要らない情報を削ってくれる感覚がある気がするのだ。


「ネットを強制的に離せる場所」「余計な考え事がない時間」

現代にそんな場所があるのか?

それが高速道路だ。


高速道路での運転は、目的の場所に降りるまでハンドルを握っているので両手が塞がる。信号もない。なのでスマホを触ることができない。

そして道はひたすらまっすぐで、場所によっては最高の景色を眺めることができる。好きな音楽をかけながら、100キロのスピードに乗る。酷暑や極寒でないかぎり窓を開けて風を通す。

刺激を受けすぎた脳みそが整理されていく。アイデアが抽出されていく。この感覚が、不思議なことにめちゃくちゃ気持ちいい。

はっきり言ってマジで最高としか言いようがない。(突然の語彙力低下)

いつの間にか、私のクリエイティブ人生で欠かせない場所となっていた。


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しかし、いくつか疑問点が上がってくるだろう。

電車や飛行機ではダメなのか?という疑問だ。これはダメだ。両手が塞がっていないので、いつでもネットにアクセスできてしまう。

スマホを置いていけば別だが、モバイルsuicaを使っていたり、ネットで飛行機を予約していたりするので、今の時代にスマホを持っていかない旅は不可能に近い気がする。


「免許を持っていない人」や「高速道路が怖い人」はどうすればいいのだろうか。

簡単である。両手が塞がり、なおかつ余計なことを考えない場所に行けばいい。

私がふと思い浮かんだのは「ジム」「ヨガ」「マッサージ」「温泉」「サウナ」だろうか。

たしかに私も「温泉」「サウナ」はよく行き、いいアイデアも出てくる。だが個人的には、100キロに乗っているという躍動感が心を奮い立たせてくれるので、高速道路に勝てるものはないと思っている。

「温泉」「サウナ」は脳を整理するより、脳を休ませる時間だと思っている。


さらに他には、乗れるのはいいが「せっかくアイデアが浮かんだのにメモができないじゃないか」という疑問もあがってきそうだ。

メモができない場所でアイデアが浮かび、そのアイデアがメモできる場所に戻ってきたときに思い出せたら、それは最高のアイデアである。

「何かアイデア浮かんでいたけど、全然思い出せない...」というアイデアは、所詮その程度の物なのでゴミ以下に違いない。


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良いアウトプットには、「整理の時間」がめちゃくちゃ重要だと思う。大量にインプットしたところで綺麗な形に整理しなければ意味がない。

本業でデザイナー、趣味でnoteを書くこと、私は日々さまざまなアイデアを出しているので、それをいつも全身で感じている。

私は高速道路を強く勧めたが、人によっては適切な整理の時間と場所がきっとあるはずだろう。








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