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車の運転免許って、案外すてきなスキルなのかも


「若者のクルマ離れ」なんて言葉があるように、現代はクルマなんぞ持たなくても楽しく生活ができる。

駅前に住んだり、あとは職場や学校が近ければ運転する機会がないだろう。

なんといっても、苦しいのは経済面。ローンを組めば毎月うんぬん万円支払い、保険もかかる。ガゾリン代・洗車代や駐車代はもちろん、たびたびくる自動車税、車検。

通勤にしか使っていないような、まさしく車が趣味じゃない人からしたらトンデモナイ出費です。

そりゃ、車を持ちたくない理由第1位が「出費」になるのは当然っちゃ当然。


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私は趣味ってほどでもないですが、ドライブが好きです。とくに夜の高速道路は、サイコーに好きです。

18歳で新車の普通車をローン組んで購入。女のクセにねえ、と笑われそうです。そうそう、同世代女子で普通車持ってる人ホントに少なくて。

今住んでいる街が島根県でトンデモなく田舎ですが、クルマあんまり使ってないです。駅の近くに住んだので、電車で通勤しています。田舎なので満員電車とは無縁の生活でとても快適。

出費ですか、ええとても面倒です。ため息がつくこともしばしば。自分で決めて購入したのだから、あまり文句は言えません。


ここまで言うと「クルマ乗りたくないな〜」「買うメリットある?」と声が飛んできそうです。


そうは言っても。

私はやっぱり、車の運転免許はすてきなスキルだと信じ切っています。免許を取った高校3年生から今日までの「カーライフ」を振り返ってみると、かなり充実していたなあと思ったのです。


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青森へひとり旅をした際に、レンタカーで青森市から十和田市まで国道4号線を走ったとき、窓から見えた陸奥湾(むつわん)の景色が忘れられません。

まだ島根に住んでいなかったころ、友達を連れて、女子旅と題して出雲に遊びに行きました。夕方に穴道湖(しんじこ)沿いを走り、友達が夕日にとても感動してて嬉しかったのもよく覚えています。

仕事を退職して、なんとなく太平洋が見たいな〜と弾丸で高知に行った日のこと。太平洋沿いの道の駅で食べたアイスの味が、あの頃はじわりと心に染みました。次の日に、また弾丸で少し離れた図書館に行ったのも良い思い出です。

四国と言えば「橋」でしょうか。瀬戸大橋は何度通っても美しいです。瀬戸内海に浮かぶ島々と、水島と坂出にそびえ立つ工場地帯。それらのコントラストには違和ではなく、むしろ人々の生の営みが感じられて美しいのです。

大阪の阪神高速環状線は複雑だとよく聞きますが、慣れればそうでもないです。カーナビに頼れば大丈夫。淀川を渡る橋からの大阪の夜景が、いつ見ても色褪せない眩しさです。



さまざまな景色を振りかえって気がつきました。「クルマは自由だ」ということ。

人間の足、自転車、電車、飛行機。これらの移動手段には、あらゆる方向から制限がかかってきます。体力、時間、金銭面。

その反面クルマは、道路さえあれば、好きな道を好きな時間に通ることができます。さらに好きな場所にも気軽に行ける、これがクルマの強みです。

クルマから見たさまざまな景色に感動しては、自分の小ささも知ることもありました。自由は偉大で、ときには残酷で、その先へと進みたい好奇心を掻き立ててくれます。

クルマが与えてくれた、自由が生み出した体験は、今の私にとって大きな財産なのです。だから私は、面倒なことありますが、マイカーを持って後悔したことはありません。


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あとはそうですね。

これは私にとっておまけくらいのメリットですが、ドライブ中によくアイデアが浮かびます。noteで書く内容や文章はもちろん、小さな企画から、人生にかかわる大きな行動まで、幅広く思い浮かぶ場所がクルマです。

自由に動けるクルマは、普段のデスクワーク作業やネット検索が好きな私にとって、視野をぐんと広げてくれるのです。

案外、創作のマストアイテムでもあったりするのかもしれません。



みつけてくれてありがとうございます。 いいね(♡)は元気の源です!サポートはもっと元気になります!笑 定期的に更新していますので、よかったらまた、きゆかの様子を見にきてあげてください!