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スーパーのEC事業に、DXを実践!

こんにちは。

関西にあるスーパーのマーケティング部で、データ分析などを行っているものです。社内DX推進にも日々奮闘中です💪

そのマーケティング部ですが、うちの会社ではEC事業が付随されており、3名という少数精鋭でがんばって運営をしています。

今回はそのEC事業の課題について考えてみたいと思います。

EC事業の課題を考える


EC事業とは

うちの会社の場合、店舗では取り扱っていない商品をサイト上で予約・販売し、配送または店頭お渡しでお客さまにお届けする。というサービスです。

ECチームの業務内容は

企画立案・商談・契約・サイト作成・運営等々…関連するすべて業務に携わっています。

課題とは

あきらかに業務内容が多すぎてオーバーワークな感じですが、今は3名でうまく分担して業務を回しているようです。
ですが取扱商品が増えていく中で、進捗状況を把握・共有することが難しくなってきています。

課題解決を考える


まずはヒアリング

共有したい進捗状況は大きく分けて2つありました。

  1. 企画公開までの業務

  2. 曜日別ルーチン業務

現状では、1番は個人毎に頭の中で管理、2番は紙のチェックリストで管理という状況です。課題解決の優先順位としては、まだ管理ができていない1番の「企画公開までの進捗状況管理」が必要ということが分かりました。

必要なポイントを洗い出す

進捗管理をするにあたり、多忙なECチームにとって必要なものは何かを考えます。

  1. 共有

  2. 確認しやすさ

  3. 手間をふやさない

課題解決 ✖ デジタルツール

共有が必要ですので進捗管理表はクラウド保存が必須となりますので、Googleスプレッドシートなどの共有ツールが考えられますが、まずなによりも、これ以上業務を増やしたくないという思いがありますので、お手軽にスマホで入力・確認ができるよう、アプリ作成にチャレンジ🔥してみようと思います。

アプリ作成準備


使用ツール

  • Glide

  • Googleスプレッドシート

「Glide」とは、Google スプレッドシートがすぐにアプリになるという、今回の課題解決にぴったりのノーコードツールです。

完成イメージ

カテゴリ →大タスク →小タスク と順番に表示が切り替わるように作成します。

完成品

アプリ試作


Googleスプレッドシート

3つの階層に分けたいので、【フロー】・【企画】・【タスク】のシートに分けて、必要な項目を作成します。

Glide その1

GlideにGoogleスプレッドシートを取込みます。
下図のかこっている部分はGlideに取込み後、「Data Editor(赤丸)」で作成しました。

Googleスプレッドシートを取込んだGlideのData Editor画面

Data Editorでは、右端の「+」マークを押すと列の追加ができ、Typeを選べばさまざまなデータを作成することができます。
今回使用したTypeは以下です。

  • Relation(3つに分けたシートを紐づけます)

  • If →Then →Else(もしチェックが入れば完了にします)

  • Rollup(完了した数をカウントします)

  • Math(タスク数から完了数を引いて残タスク数を計算します)

Typeについてはこちらのサイトに詳しく記載されていましたので、参考にさせていただきました。

Layoutは完成イメージ通りに、【フロー】→【企画】→【タスク】となるよう作成します。ついでにタブ(下図赤枠)も作成して、【フロー】から以外にも直接【企画】と【タスク】の一覧が確認できるようにしました。
💡この段階で、いったんECチームの2名に使ってみてもらいました。

使用レビュー

とりあえず何の説明もせずに使ってみて!とお願いした感想は…


😟 タスク一覧に全タスクがあって見にくい
🙁 フローからのタスクと、タスク一覧の使い分けがよく分からない
😀 使い慣れたらまあいいかも
🙄 新規企画の入力どこからすんねん(自分)


まだまだな出来ですので、改良したいと思います!

アプリ改良

Glide その2

まず新規入力できるよう、「Form Button」を追加して、企画名が入力できるようにします。
そして分かりにくいと不評だったタスク一覧タブを非表示にして(下図青枠)、フロー選択と企画一覧のタブだけにします。

GlideのLayout画面

今回の進捗管理は、フロー毎に必要タスクが決まっていますので、タスクマスタを作成して、企画が追加されるとマスタから必要タスクが呼び出されるようにGoogleスプレッドシートに関数を入れています。

ここで、もう1名のECチームの方にアプリを使ってもらいました。

再レビュー

今回はざっくり説明してから使ってもらいました。


😄 企画名を入れるだけでタスクができるのは楽でいい
😊 空いた時間にやることをすぐ確認できるから便利
😮 終了した企画はどこから確認できる?
😆 誰がチェックしたかが記録されるといいな 


終了した企画はGoogleスプレッドシートで確認できます!
誰がチェックしたかは、めちゃ難題っぽい!!

実際に作成してみて

完成は70%から!

まだまだ改良の余地はありますが、はじめから100%満足いくものはきっと作れないでしょうから、70%くらいからスタートして、使いながら徐々に改良して、少しでも100%に近づけていくというやり方が良さそうな感じです。

はじめてのアプリ作成

はじめてGlideというツールを使用しましたが、プログラミング未経験者からすると、決して簡単なツールではないと感じました。

ですが、少しの苦労😵でアプリは作成できました!

考えてみれば、デジタルじゃなくても、はじめてやる仕事には苦労がつきものです。レジ操作や発注システムを一から覚えることと、そんなに差はないような気がします。

今回はEC事業の課題解決のために、アプリ作成にチャレンジしましたが、これぐらいのものであれば自分たちでも作れる✨ということも、もっと広められれば良いなぁと思いました。

そして、コツコツと一歩ずつDX化を推進いたします!

ご覧いただきましてありがとうございます。

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