見出し画像

すべての感情に名前がついても


すべての感情に名前がついても遠くの山を見つめる
誰かの死も日常の中に溶けていく
薄く引き伸ばされていく生も
たしかにそこに残る

カレンダーの印を見るたびに
思いだせない記憶をたどる
ないはずなのに、そこにあるもの
あるはずなのに、確かめようがないもの

アドラー先生が「すべては主観ですよ」と言った
これは誰に向けて発する感情なのか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?