青春18切符旅行と本の組み合わせ最強だった

学生ラストの去年。
ユニバに行くってことになった。

出発ギリギリまで研究をする人。一方で成果を出して暇をしてる人。人それぞれ状況は違ったので、移動は個人で勝手に決めてくださいということになった。

俺は暇人なので青春18切符で神奈川から大阪に向かった。

青春18切符とは、JRが学生の長期休み期間に合わせて発売する切符で、JRの特急を含まない普通列車なら1日あたり2400円くらいで乗り放題、という切符だ。

どーせなら、静岡愛知を楽しもうと思って、豊橋の漫画を読んでおき、豊橋をふらふら散歩した。

訪れる町に関する本を読むと、どんな町にもストーリーがあることがわかる。例えマイナーな場所であったとしても、裏にあるストーリーを想像すれば楽しめる。

友達の地元だってだけで、あいつは学生時代ここでどんな青春を送ったんやろか。俺だったらこんな生活になるかな。そんなことを思いながら、街、町を歩くだけでおもろくなる。

18切符を使い、のろのろとその町に行くまでの間に本を読む。そこに行くまでの過程ごとストーリーにし、そのストーリーの中に自分を入れ込む。そんな旅を18切符は可能にする。

これなら全国どこでも楽しめるかもしれないと思った。

ストーリーって、すごい。宗教もそこにストーリーがあったから、ここまで広まったらしい。そんな話を聞いたことがある。

この旅に味を占めて、今度は神奈川から宮城へ鈍行で向かった。

この旅のお供には、phaさんの「どこでもいいからどこかへいきたい」という本を読んだりした。

18切符のいいところは、鈍行列車なので地元の人も使っていることだ。

東京から新幹線に乗り、観光地を巡って帰る。

こうした旅行も楽しいが、18切符を使った旅行をしてみて感じたことは、新幹線の旅行は周りにいる人がいつもと同じ関東の人間であるため、その土地に触れている感触が低いということだ。

18切符では、地元の人ともに移動することになる。そのため、この駅でこんなに人が乗ってきて、この駅でそんなに降りるの???というような気づきがある。

岩手の北上駅で一緒に降りた若い女性たちが百貨店に入っていくところを見た時、この辺に住んでいる人たちはここに買い物に来るのか〜と勝手に納得して、勝手に感動していた。

18切符での旅行は、俺を旅行者ではなく、その土地の住人にしてくれる。

そんなこんなで、本好きは青春18切符旅行が結構おすすめですって話でした。

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