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非現実の王国で…漫画「乙女戦争」

「幼女戦記」みたいな異世界転生物かしら?とタイトルから入りました。んが!

読後の感想☞Oh〜!読むんじゃなかった…orz

イヤ、でも面白かった。途中で「ヤメロ!コレ以上読むと鬱になるからヤメロ!!」と何度も声が聞こえるのですが、読むのを止めれなかった漫画です。
正式なタイトルは『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』☜チェコ語。長いので「乙女戦争」にします。

【雑なあらすじ〜超訳】
中世の貧しい農民が武器を持ち兵を組み戦っていい線までいくお話。中世版百姓一揆。シロートな農民達の集まりなので、当然少女達もいます(天使隊)
歌いながら、笛(ピーシュチャラ 鉄砲のやうなもの)持って襲いかかる敵を次々とブッ殺していきます。

ザツすぎるな。

えと、笛(銃)はピーヒャララじゃないから
信長が鉄砲使って戦に打ち勝った!は有名な逸話ですが、それと似た感じのストーリーかな?っと…(ますます分からん)

ちゃんと織田信長(ヤン・ジシュカ)らしき人もいます。

そこに宗教とか絡んでくるのでまた話がややこしくなるざます。
宗教戦争の勃発?みたいな??
カソリックのローマ教皇縛りが厳しすぎて「ざけんな!こっちはこっちで新しい派閥作るぞ!」「何を言うバチ(カン)あたりな!」☞フス戦争の勃発(たぶんコレ)

☝️よつばchさん。面白いです。ハクスブルグ家あたりから見るのがおススメです。(シリーズ化してます)

乙女戦争は中世が舞台。しょっぱなからお人形のように可愛らしい主人公のシャールカちゃん(美少女)の村が焼きうちされて、ママも村人も殺され、ロリコン大将に捕まってレイ●されるという、まー超エグい展開で始まります。

以下最終巻まで、シャールカちゃんもモブ少女達も戦争の合間に脱ぎまくり、拷問されまくり(爪はがされたり、拘束器具らしきモノにくくりつけられたり)マッパ宗教派になったり、飢餓責めされたり、子供まで産んでしまうし、記憶喪失になるし、〇〇しまくるフルコンボな役満状態ですよ。最後はPーにまでなってしまう。中世の有名人なジャンヌ・ダルクさんもチラッと劇中に出てくるよ。とにかく残酷で痛そうでハッピーエンドなストーリーじゃないことはたしかざます。

イヤ、でも面白いんだってば‼️

ちゃんとラブなシーンもあるし、色っぽい成人女性もきちんと出てくるし、主人公だから最後まで死なないし(悲惨な目にあいまくりだけど)シャールカちゃんもきちんと成長して大人になるし、ただ精神的に疲労するので、3冊ぐらい読んでちょっとお休み。また3冊読んでお休み…を繰り返して全12巻をゆっくり読むことをおススメします。情報量がとても多い漫画です。

アタクシは学生時代に日本史も世界史も捨ててきたので、百年戦争(名前だけは聞いたことがある)気の長い戦争だこと…とか、十字軍の遠征ね(パタリロにちょこっと出てきた)全て漫画でつちかってきた知識ざます。今でもそうざます。

中世ヨーロッパ=宗教という名の征圧=野蛮(を通り越してひたすらエグい)残骸行為の数々
この認識でヨシ!


【その他のおススメ中世エグい漫画】
辺獄のシュヴェスタ (1) (ビッグコミックス) 

中世…というよりか、魔女狩りジャンルを読んだのはこっちが先よ。魔女裁判(拷問)ものはこれまであまり読みたくなくて意識的に避けていたけど、太古時代(昭和)と違って漫画で結構読める時代になったし、大人になってそれなりに耐久性も出てきたので今後も見つければ読みたいと思うわ。おススメがあれば教えてね。

山岸涼子先生のジャンヌ・ダルク漫画『レベレーション-啓示ー』完結したので最終巻が出たらまとめて読む。

話飛ぶけど、異世界転生物(漫画でも小説でも)って、だいたい中世時代の世界観が設定になることが多くない?!(鎧とか騎士とかお城とかドレスとか)あたしはは絶対に転生したくないわ。

タイトルの「非現実の王国で」はヘンリー・ダーガーの著書よ。読んだことないけど…つーか日本語版出てるのかしら?
なんとなくだけど、ヘンリー・ダーガーのイラストレーションの世界を漫画にしたような物語だなーっと個人的に思ったんだけど、この感覚わかってもらえるかしら?


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