妄想力を仕事に活かしたい

2020/3/25 晴れ

妄想力

俺はあまり口数が多い方ではない。喋りすぎると、酸欠になって頭が痛くなる。その分、想像力、いや、妄想力は高いと思う。

高校のとき、自分は陸上部だった。当時は本気でインターハイを目指して練習していた。先輩たちも行った、全国という舞台。全国の、猛者たちが集まり日本一を決める大会。聞くだけで、ワクワクして、出たい!!!と毎日思って、毎日本気で練習していた。

陸上競技は、まず県大会があって、そこで上位6名が、ブロック大会に出場できる。島根県なら、中国大会。その中国大会で6位以内に入れば、インターハイという流れ。県大会はレベルがそこまで高くないから、6位以内は割といける。

しかし、中国大会で6位以内に入るのは、結構難しい。なんせ、人口規模が全く違う広島や岡山のトップ6位とやりあうのだ。もちろん、山口も鳥取も、強い人がいる。

そんな中で6位以内を勝ち取るのは、かなり難易度の高いことである。

自分が高校3年のとき、無事県大会は通過して、ランキング20位前後で中国大会に臨んだ。大会前日、移動疲れで部屋でウトウトしながら、「とうとう明日、中国大会かぁ」と少し緊張していた。しかし、前日練習でかなり身体は動いたから、なんとなく自信はあった。

そうして、もし、明日6位以内に入ったら、どうしよう、と一人でニヤニヤしながら妄想していた。まず、山口先生とチームメイトのところに行って、その後は親とか彼女とか友達に報告して、学校の垂れ幕には自分の名前があって…と考えていた。

しかし、妄想していたら、ある懸念事項が浮かび上がった。それは、学校で行われる表彰式のことだ。自分は、人前に出るのがすごく苦手だった(競技中は別)。だから、もし入賞してしまったら、学校で表彰されることになる。

表彰されるってことは、みんなの前に出ないといけない。ということは、みんなに見られる。どうしよう、嫌だ…絶対顔が赤くなる。名前呼ばれても、大きい声で返事できる自信がない…どうしよう…と、のん気にも入賞したあとのことを考えて不安になっていた。

まだ大会にも出ていないのに。大真面目に、呼ばれたときに大きい声が出るか不安になって、部屋で返事の練習をしていた。なかなか声がうまく出ず、不安は募った。まだ大会にも出ていないのに。

そして、脳内では名前を呼ばれて、大きな声で返事できず、顔を真っ赤にして表彰される自分を想像して、「入賞したらこれは避けられないことなのか…」とテンションが落ちていた。

大会に出てないのに、その先のことを考えて憂鬱になる、おめでたいやつだった。

そして、結局チームメイトのみつきもインハイを決めて、順位が俺よりも良かったから、学校の表彰はみつきがされることになって、俺は返事して前に出る必要はなかった。(笑)

自分はいつも、こんなくだらないことを妄想してニヤニヤしたり、不安になったりしている。そして、かなりリアルに想像できるから、心臓がバクバクしたり、本当にそれを体験したような気持ちになる。

この妄想力は、本当に無駄遣いばかりしている。が、この妄想力のおかげで、やりたいことを考えたり、こんな自分になりたい、というのがポンポン出てきたり、色んなことをすぐにシュミレーションすることが出来るのかもなぁと最近思う。

それを、将来とか、やりたいことを描きにくい人のために使えたらなぁと、最近思う。代わりに俺が、未来をリアルに描いて伝える。

それによって相手が自分の将来に対してポジティブな感情を持ってくれれば、俺のこの妄想力も、無駄遣いせずに済む。

そう思った。
明日もがんばる。

以上🖐️

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