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きゃらをの世界

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過去に書いたショートショートです。当時は1500円とか 結構イイ値段でだしました。 全部まとめました。
シュールな笑が欲しい人には向いているかと思います。
¥1,000
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#絵本

ギリギリ天国

俺は今天国で暮らしている 生前は悪いこともしたけども 良いこともそれなりにした 差し引きしたらギリギリ天国 天国といってもキリスト様のような 聖人が暮らす上流特区もあれば 俺のようにギリギリな人間はそう ギリ天と呼ばれるスラム街で暮らしている。 ギリ天は善良な事に飽きた聖人達が 時々降りてきて 退屈しのぎで無理難題をふっかけ それを拒もうものなら 容赦なく叩きのめされるための場所だ この間も犬の糞のついたモーゼ様の靴を 跪いて舐めさせられたり ガンジー様にバッドで殴られ

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大きなカブじゃない

何人という単位が正しいか解らないが そこには共同で頑張っている人達がいて 遂に引き抜かれた今 俺は結構腹が立っている 巻き込まれた感がエグイ そこには爺さんと婆さんと孫娘 さらに犬、猫、鼠がいた やったーと彼らは喜んでいたけど 円盤から俺が出たところで 皆フリーズしている様子だった 「なんだよお前らぁ」 「ええぇぇぇぇ」 そうか細く声をだしているのは爺さんだった 「なんなんですか・・あなた!!」 「なんすかって見たらわかるだろう  地球外生命体だろうこっちは」

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マーの一族

小学生の時、俺はサッカー少年だった 結構ハードなクラブチームで そこへ新人の子が入ってきた 言葉は悪いのだけど 見るからに鈍くさそうな 油ぎってる感じの同級生 やっていけるのかな? と思ったら案の定、すぐに水を飲みたい マラソン中にジュースを買いたいと 自販機にお金を入れようとする コーチは当然激怒するし 仲間も彼を見かねている。 だけどほっとくことも出来ず・・・ 「水はなかなか飲めないんだよ~  のどが渇くよね~」 とそれとなく喚起したり パス回しの練習の時も 誰

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才能

久しぶりにショートショートを書きました 宜しくお願いします。 大学を出るとき 就職活動を大してしなかったから 電話営業1本の営業会社に就職したんだ いつ話を聞いて貰えるのか解らない電話 毎日兵隊のようにただ電話をかける ヒットすることはなかなかない そんな中で電話をかけながら 何気なく手にはボールペンを 持っているので、メモ紙に イラストを描いてなぞっていく そんな日々が続いた 大学生の時は活き活きとしていたのに 社会の歯車になったとたんに なんか全ての景色が色あせて

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Oh ロミオ!!

俺は殺されたんだ それはあのロミオとジュリエット そのジュリエットのパパに政敵として 葬られたのである。 謂れの無い難癖をつけられ わが一族はことごとく裏切り者として 処刑されてしまった。 当然、成仏できずに ジュリエットファミリーの家を 徘徊してたのだよね 根は明るいほうだから そんな禍々しいこともできず 無為に日々を過ごしていると 不意にそのチャンスが訪れた 娘のジュリエットが大分、心身を喪失している できるかーできるかなーと 興味本位でやったらできたんだよね

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怪人たちの挽歌

今後は全部イラストをつけていくので、まず、きゃらをのショートショートマガジンの本数を埋め、次にきゃらをの世界2を埋めていきます。 俺の名はきゃらを年齢は40歳半ば 「悪の組織」で働いている。 ただの構成員だ 仮面ライダーを意識してくれれば解る ショッカーのような立ち位置が俺だ 同僚もいるが俺たちは 出世することもない年配の構成員である 若い子達には覇気があるけど できればこの構成員のまま定年を迎えたい。 同じような仲間もいる 要するに構成員における窓際族だ だがその

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