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大谷翔平のトレードはあるのか!

コーラの株主です。

ロサンゼルス・エンジェルスのスーパースター、大谷翔平選手。彼の二刀流のプレーに魅了される人々は、今やメジャーリーグファンのみならず数多く存在し、その才能と成績は球界外でも注目されています。大谷選手は、今シーズンのオフにFA(フリーエージェント)のになる権利を持ち、現在のエンジェルスの置かれている立場から、たびたびトレードの噂が浮上しており、エンジェルスファンだけではなく、たくさんの人の関心事項となっています。果たして、大谷翔平選手は本当にトレードされるのか?様々な要因を分析しつつ、実際にトレードの可能性はあるのか考察してみようとま思います。(成績は5月28日現在)



①エンジェルスのチーム状況とこれからの方向性

エンジェルスが抱えるチームの課題を解説、エンジェルスはプレーオフを目指せるのか?

5月28日現在エンジェルスは、28勝26敗でア・リーグ西地区4位
首位のレンジャーズには6ゲームの差をつけられています。
日本時間29日の試合に敗れて4位に後退しましたが、それまでは2位、3位に
とどまっていて、むしろ戦前の予想に反して検討していました。
投手陣に戦力が揃わない状況で、攻撃陣がア・リーグ4位の259得点を生み出しており、オフのレンフロー、ドゥルーリー、ウルシェラの補強、ネト、モニアック、オホッピーら新人の台頭などチーム強化戦略が良い方向に進んでいる印象です。ただ、ここにきて打線を支えてきた、レンドーン、オホッピーや崩壊気味の中継ぎ陣で奮闘していたムーアが故障で離脱。好調に見える攻撃陣も細かく分析すると、ウルシェラ、レンフロー、ドゥルーリーの3人は、xBA、xSLG、xSLGをベースにした期待OPSの数値と実際の成績に大きな乖離が見られ3人揃ってここまでは運に恵まれていた可能性が高く、今後は揺り戻しがくることが予想されます。
また、早打ちのウルシェラとドゥルーリーのBB%はリーグで下位の成績で、この2人は安打以外で出塁はほとんど期待できません。(ネトもリーグ下位成績)
数値は以下
ウルシェラ BA318→xBA261 OPS742→期待OPS702
レンフロー BA252→xBA255 OPS760→期待OPS747
ドゥルーリーBA243→xBA245 OPS761→期待OPS725

逆に、レンドーンは離脱前も打撃好調で、エンジェルスファンの信頼を取り戻しつつある状況でしたが、実際の期待OPSはもっと高い数値が出ており
今の数字は、やや運に恵まれていなかった可能性も高いです。
数値は以下
レンドーン BA301→xBA305 OPS784→期待OPS847

このことを踏まえると、エンジェルスの現状の課題は投手陣で、投手の補強ができれば、まだまだチャンスがあるという雰囲気もありましたが、実際には攻撃陣の補強も必要であることに加え、大谷・トラウト・レンドーンが健康であることが絶対条件になり、プレーオフを目指す上では不確定要素が多いと感じました。

 

②プレーオフ進出を争うライバルチーム

・ア・リーグ西地区とワイルドカードを争うことになるライバルは?


ア・リーグ西地区

まず、ア・リーグ西地区のチームを見ると、大本命のアストロズが、開幕から少しつまずいていたものの、ここにきて猛チャージでエンジェルスを一気に抜き去り地区2位に、日本時間29日の時点で、首位レンジャーズとは2ゲーム差、エンジェルスには4ゲーム差をつけています。アストロズは主力投手の離脱も目立ちますが、攻撃陣は安定感があり、フラッグディールでは、自慢のファームシステムを使って有力投手の獲得も可能なため、ここから落ちていくことはなかなか考えにくいです。

現在の首位のレンジャーズはここ数年の大型補強で戦力が充実してきており現在の快進撃を生んでいます。攻撃陣のOPS+はほとんど選手がリーグ平均以上の数値をたたき出し、チームの強みになっています。先発投手も新加入のイオバルディが圧巻のピッチングで投手陣を引っ張り、ケガで離脱して、ファンからブーイングを受けている大エースのデグロームも成績はエース級の数字が残っており、健康で投げることができればイオバルディとの2枚看板は強力。現状ブルペンが弱みになっていますが、フラッグディールで補強ができれば、競争力を維持する可能性は十分です。

3位マリナーズは打撃陣が苦戦しており、特にオフに補強した、ウォン、ラステラ、ヘルナンデスがリーグ平均以下の数字に低迷しているのが大きな誤算。新たなチームの顔、フリオ・ロドリゲスも苦しんでいたが、少しずつ復調してきている点はポジティブポイント。強みになっている先発投手と合わせて、フラッグディールの補強がハマれば上位2チームに割って入る可能性は十分にある。

・ワイルドカードのライバル

ワイルドカードの3枠を争うことになりそうなのは、ア・リーグ東地区の4チーム。(ヤンキース、オリオールズ、ブルージェイズ、レッドソックス)
この地区は毎年レベルが高く、今シーズンより変更になった試合日程の関係で同地区の対戦が減ったことで更に地区平均の勝率が上がることも考えられます。ここまでも全チームが5割以上で、エンジェルスのような明確な弱みがあるチームはないため、むしろワイルドカードを獲得するほうが難しい可能性すらあります。レイズを含めた5チームがフラッグディールで買い手に回るため、補強面でもエンジェルスの強力なライバルになりそうです。


③大谷翔平選手の移籍先候補は!

・大谷翔平選手を獲りに来るチームは?

ここでは、大谷選手が仮にトレードされる場合に移籍する可能性のあるチームをいくつか考察してみたいと思います。

1ロサンゼルスドジャース
豊富な資金力があり、プロスペクトの充実度も屈指で、今シーズン開幕前に発表されたプロスペクトランキングトップ100にも7人が選ばれています。ドジャースは、立地条件・長期的な競争力・資金力と大谷と再契約をするうえでのキーポイントになるものをすべて持ち合わせており、再契約するハードルが比較的低そうなので、プロスペクトの大量放出にも応じる可能性は十分あります。懸念点として、地理的なライバルに当たるドジャースにエンジェルスが大谷選手を渡すかどうか?特に営業面では結構ダメージがあるのでオーナーを含めどう考えているか?エンジェルスの獲得候補は、MLB全体19位球団ランク2位のボビー・ミラー、MLB全体44位球団ランク4位のギャビン・ストーンというエンジェルスが最も欲する先発投手のプロスペクトが軸になるのでは。

2ボルティモアオリオールズ

長期低迷時に獲得して育成した若手が台頭し始め、今期もレベルの高い東地区で上位をキープしています。しかもまだまだ下位組織にはプロスペクトを大勢抱えており、上記プロスペクトランキングでもチーム別ではトップの8人を輩出しています。今季の優勝だけではなく、黄金時代を築くラストピースとして大谷選手を狙う可能性も。獲得候補は、マット・ホリデーの息子で22年ドラフト1位指名の遊撃手ジャクソン・ホリデー、21年ドラフト全体5位指名で、高打率・高出塁率・俊足が持ち味のコルトン・カウザー外野手あたりを軸に考えているのでは。

④エンジェルスの未来図

・エンジェルスが描く未来図とは?

ここでは、エンジェルスが描く未来図をパターン別に見ていきます。

①大谷選手トレードなし+来期残留
これが、エンジェルスファンと球団にとってはベストのシナリオ
今季このまま競争力を維持し大谷選手とともにプレーオフを戦い
更にはその競争力を維持していき大谷・トラウトで球団の黄金期を作っていく。

②大谷選手トレードなし+来期他球団に移籍
これは、ファン・球団にとって一番最悪なパターン。
今季プレーオフに出れればまだいいですが、出られずに
オフにFA移籍となった場合はタダ同然で出て行かれることに…

③大谷選手をトレードで放出
今季の優勝と大谷選手の保有を諦めて、将来有望な若手を獲得
新たなチーム作りを行っていくパターン。

現段階では、地区優勝の可能性も残されておりトレードは検討されていないと推測しますが、チーム成績が落ち込むようだと、大谷選手の意向や残留の可能性と天秤にかけながら放出に踏み切る可能性もありそうです。
ただその場合でも、半年間のレンタルになる可能性もある大谷選手に他球団が気前よくプロスペクトを放出するとも考えられず、エンジェルスが望むような成果は得られないと思っています。

⑤大谷翔平選手のトレードの可能性は?

・筆者の現時点の結論は、トレードなしで今シーズンはエンジェルス残留

満足のいくプロスペクトの対価を得るためには、もうタイミングとしては
遅く、交渉したところでエンジェルスが納得できず、オフの残留交渉に全力を注ぐ方にシフトする可能性が高いとみています。
長々と書きましたが、結論としてはフラッグディールでの移籍はないと思っています。また動きがあれば考察したいと思います。

今回も、いかがだったでしょうか。
まだ記事を書き始めたばかりでまとめるのにすごく苦労しましたが、皆さんにたくさん読んでもらえる記事を書けるように日々勉強していきます。
ぜひまた遊びにきてくださいね。
*(スキをいただけると大変励みになります。記事が良かったと思いましたらぜひよろしくお願いいたします。)




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