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決断しないことでどんどんリスクを増やしてるんだと考えて新たな挑戦を!エルサレムからのエール~IIBC Cafe Globe #14 山村 順子さん

2021年ラスト、12月10日は第14回目のIIBC Cafe Globeでした。

Cafe Globeを開店することに至った背景はこちら

今回のゲスト

今回のゲストは山村 順子さん。

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宮城県仙台市生まれ。大学卒業後イギリスの大学院で紛争と開発を学び日本企業に就職。3年余り勤務した後、「紛争地」を見るため訪問したパレスチナで占領下の人々の不条理な現実に衝撃を受ける。帰国後、NGOでのインターンやUAEとの事業に携わった後、2016年5月より(特非)日本国際ボランティアセンター、17年2月末より同法人エルサレム事務所勤務。
中東の中でも欧米や国際社会の利害関係の中で翻弄され、不利益を被り困難な立場にある人たちに寄り添う必要を感じ、彼らの声を発信し、問題の根本にアプローチすることを目指している。

よぴこと私

よりこ、通称よぴことは、5年前の2016年に出会いました。SNSで繋がってからはガザでの様子を日々発信しているのを見ていて、現地でのリアルな声にいつも刺激をもらっていました。コロナ禍になってから、旅行会社さんなどとコラボしたオンラインでの現地のツアーなどをやっていることを知り、2020年4月に一度参加。そして、今回、Cafeにもお呼びできるかも?と思い、今回声をかけさせてもらいました!

今回のお茶

Cafe Globeでは、ゲストのゆかりのある「お茶」と、ナビゲーターの私がその時おすすめしたいと思った「お茶」を交換して、飲みながらお話をしています。

今回私が送ったのは、鹿児島の天文館で最近リニューアルオープンした老舗のお茶屋さんの、焼酎の麹を使った「発酵茶」!ただ、諸事情によりエルサレムにお茶が発送できないということで、日本の実家にお送りさせていただきました。

一方よぴこは、私に職場でみんなが飲んでいるアラブ流ミントティーの飲み方を教えてくれました。というのもシンプルで、リプトンの茶葉(お好み)とミントの葉を大量に使って飲むというもの。人によっては好みでお湯だったり、ハチミツをかけたりするそうですが、飲むときはなんとミントの葉は取り除かずそのままカップにイン。私は取り除いてしまいましたが、「(入れっぱなしにして)もそもそして飲むの」とのこと。香りがさっぱりして、美味しかったです!(すぐ飲み干してしまい写真を撮り忘れました笑)

ちなみにカフェ直前に見たときは売り切れてしまっていたのですが、パレスチナのハーブティーもおすすめとのことで、日本だとこちらのお店で取り扱いがあったようです。コロナ禍で仕入れが難しくなってるのかな?再会したら頼んでみたいです。

今回のカフェ。

さて!今回のカフェです。

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今日本のNGOのJVCさんで働いているよぴこはエルサレム駐在歴が4年強になり、ガザでプロジェクトを担当、2月末で日本に帰国するのでカフェのタイミングはラスト3か月になったところ。もともと3年ぐらいいる予定で駐在を始めたそうですが、思いがけず5年もいることになったよう。趣味はダンスで、私と一緒に同期として出演した市民ミュージカルきっかけで好きになり、パレスチナ人が踊るダンス(ダブケ)も習ったことがあるとのこと!帰ってきたら教えてほしい!

元々研究職をされていた親御さんがかつてアメリカで仕事をしていた関係で、家に外国人の方がいらしたり、中学1年までの間に夏休みの数週間にアメリカに親の仕事のためについていったりといった経験があったよぴこ。その時に海外の雰囲気に触れる機会があったようですが、積極的に来客される方に関わりたいと思うよりは恥ずかしがっていたそうで、さらに、当時はむしろ海外に対して「怖い」と言うネガティブな感情が強かったそう。湾岸戦争の後でアメリカは野蛮というイメージを持っていたりしたそうで、実際に行ってみても家の中で靴を履くとか機内食がおいしくないとか、マイナスな感想を抱いていたそうです。ただ実際アメリカに着くと、圧倒される大自然、初対面でもフレンドリーに話す人たち、「よりこは何が好きなの・将来何がやりたいorしたいの」と子どもの意見を対等に聞く大人たち、「馬が欲しい」と熱心に親と交渉する馬好きな小学生の友人、などなど、「アメリカってスケールが大きくて、なんとなく日本が目指すべき姿なんだろうな」と思い、留学するならアメリカかな、と漠然と思いはじめます。
しかし、そこで911が起き、アメリカに対するイメージがガラッと変わり「目指すものではない」「一面しか見えていなかったのかも」と思うようになり、自然に途上国に目が行くようになり、漠然と難民支援に興味を持つように。大学で国際関係が勉強できるところに行き、そのまま開発関係のゼミに入り、その流れで国連職員になることも見据え、海外の大学院へ。

ただ、大学院はイギリスを選択。もちろんアメリカの大学院の学費の高さなども影響していたそうですが、当時イギリスは学校のプログラム的にも1年で留学が終わるということ、留学のために必要なテストが少ないということ、そして、イギリスは良くも悪くも植民地を広く持っていたことから歴史から学ぶことが多いのではないか、理論的・セオリー的なアメリカよりも今までの経験に基づいた歴史視点からの勉強がよぴこの興味があったほうだったので選んだのだとか。実際に歴史から世界を学び、宗主国としてのイギリスの地位が未だに続いている国があったりとイメージ・見方が変わった国が多い、とよぴこ。

高校でスイスへの短期留学の経験があったとはいえど、本格的な留学はこのイギリスへの大学院留学は初めてだったとのこと。感想を聞いてみると「アメリカの時と同じでなんか全然日本よりも途上国だなっていうのを最初に感じた」とのこと。留学先はロンドンから電車で2時間orバスで3時間の、大学と大聖堂とパブがメイン、のような田舎のエリア。差別を受けた経験もあり、「え、こんなことまだやってんだ?みたいな感じで、嫌な思いをした」のだとか。ただ、一緒にフラットシェアをした人々、例えばアフリカ人とか、インドパキスタンとか、アラブ人とかから学んだことは多く、「白人系のイギリス人」と接する機会・仲良くなる機会が少なかった一方で、同じようにイギリスに留学に来た仲間や移民との触れあいがとても勉強になったよう。また、イギリスのアクセントにも苦しまされた話も伺いました(「コックニー訛り」というそうそう。よびこ後日談。)。最初の方は毎日わからな過ぎて泣いていた日々もあったとか…

また、NGOや国連職員として働きたいと夢を話していたときに、アフリカ人から「日本という平和な国に生まれているのになぜ途上国に関わりたい・経済的に貧しい国に関わりたいと思うのか」と聞かれたことがあるそうで、逆に彼らは給料の為・お金がもらえるから行くというニュアンスでとらえていたのだと気づいたそう。「(彼らにとっては)全然崇高な職業じゃなくって本当に職業の一つなのよね」ちなみによぴこがなんと答えたか聞いてみると、「関わっていないからこそ逆に生きたい」「第三者目線で行けるから直接かかわっている人にできないところができるかもしれないから」のような話をしたそう。私は何て答えるかな…

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さて、院を出た後は、NGOで働きたい、と応募をしていたよぴこですが、当時は勢力もあり、若者に人気な職業の1つ(だったと思う・・・)で、なかなか新卒がとってもらえない、社会で経験してから来てね、というイメージでもあったそうで、最初に会社に入って3年間働くことを決めます。その会社では政府系のプロジェクトのお仕事をしつつ、ボランティアをして、NGOの方向に行くことを計画立てたそう。最初の会社でのお仕事を具体的に聞いてみると、日本が当時積極的に力を入れていた、産油国との関係性の構築をするプロジェクトに従事したのだとか。なんかスケールが大きくてすごいぞ…(目が点

その際、外務省系と経産省系の組織で合計3年ほどアブダビ首長国と仕事をし、出張ベースで現地入りを少しの期間で複数回していたそう。その出張は面談目的で、「アラブ人ってやっぱり会わないと全然進まないんですよ仕事が」とよぴこ!「知らない人と進める意味が分からないみたいな感じで」事前のアポも全然とれず、現地入りして初日に全部決まるような形だったそう。

2012年、会社を辞めてボランティアに行ったパレスチナで「パレスチナをフィールドにしたい」と初めて思ったよぴこ。大学でも大学院でもアフリカについて学んでいたものの、特に「機会」がなく過ぎ去り、パレスチナに友達と行ったことで中東に関わりたい、「中東の中でも産油国、お金がある国じゃなくって、苦しい国の方に行きたい」と思うようになったそう。この一緒に行ったお友達さんが、今よぴこが働くJVCさんでインターンをしていて、パレスチナで事業をしていた大学院のお友達さんだったそう。ツアーのプログラムがあり、一緒に行こうと誘われたそう。ここでよぴこは、日本で抱いていたネガティブのイメージ(自爆テロ・空爆など)ではなく、現地の人が親切で道に迷ったら助けてくれたり、さらには路頭に迷った時に家に招き入れてくれて水タバコやブドウを用意されもはや泊れるレベルの歓迎を受けたことなどを話てくれ、「あれ?これが私が今までニュースで見てたパレスチナの人たち、アラブ人のたちなのかな?みたいにすごい感じて衝撃は凄くやっぱり大きかった」そう。こうした人たちに出会えたからこそ、「何でこんな人たちだけがこんな状況に」と思い、戻ってきたいなと思えたそう。

早くNGOに入れたラッキーな人、協力隊として現地に早く入れた人などが周りにいる中で、「自分は結構遠回りしてるな」と思っていたよぴこ。私は、経験豊かに想いをもってまっすぐ歩んでいるように見えて、すごいなあと思うばかり。

さて、パレスチナで働きたい!と思い、産油国(UAEのアブダビ首長国)との仕事を経験してから、JVCさん(日本国際ボランティアセンターさん)に無事転職したよぴこ。最初からすぐ飛んだわけではなく、8か月ほど東京担当の仕事をしてから現地へ。
「もう中東やる上では即戦力フレキシビリティが一番大事で、何が起きても対応できるっていうか、予定を立てれば動けますっていうんじゃなくって、その場でどんなに変わっても対応できる人っていうのは多分重宝されるかなと思う」逆にドタキャンもすごい多く、「ドタキャンはこんなに軽いんだ?みたいなのこっち来て思った」とのこと。

元々よぴこは長期の計画を立てないタイプだそうで、合ってるとは思いつつ、逆に今は慣れてしまっているので日本に帰ってからが怖いと話していました(笑)よぴこのアラブ人の留学生も、「こっちって今日今から会える?みたいなのが多いんですけど日本人は会おうと思っても結構三週間後のこの日じゃないと会えないとかなんかが多いからもうなんかやってらんないよ」と言っていたそう。「一番多い会話が『何で一時間前に言ってくれなかったのみたいな、今さっき約束しちゃったよ』とかなんだよね」とのこと。ぅう…私もその傾向ある…刺さる…
今エルサレムで担当しているお仕事は大まかに分けて3つで、1つ目はガザで、地域女性を活用した子供の栄養改善事業。保健のプロジェクトで、子供の健やかな成長を地域でサポートするという健康なコミュニティを作るための活動。女性のボランティア参たちがたくさんいて、その人たち自身の力で子どもの健康を地域で改善していくというもの。2つ目は東エルサレムで、女性のエンパワーメント職業訓練と権利教育とかを通して女性の経済的・社会的地位を上げる、というプロジェクト。このエリアはイスラエルによって家屋破壊をされているような大変なエリアで、保守的なエリアで女性みんなヒジャブ(髪の毛を隠す布)をかぶっているようなところ。そこで女性の自立を促すために経済的な自立が欠かせない、ということで、社会的自立を目標に色々とサポートをしていて、メイク、お菓子作り、ファッションデザイン、キャンドルやソープ作りをはじめとした様々なスキルを身に着けて自立してもらえるように研修プログラムを組んでいるそう。3つ目は政策提言。よぴこがこの団体に入る理由にもなっているこの3つ目の業務。この団体では政策提言(アドボカシー)を行っており、「根本解決をするためには声を上げていかなきゃいけない」つまり、援助は起きている出来事に対して支援をするもので、もともとの原因が変わらない限りは援助を継続することになってしまうため、根本的な原因にアプローチができる政策提言をペーパーに書いて政府に提出したり国際社会に発信をしていたりしているそう。それぞれの3つのお仕事を、用意してくださったスライドや写真をみながら説明してもらいました。

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最初は「ガザ地区大変そう」「空爆あんのか怖いな」など不安もあったそうですが、前述の通り働きながらこの団体でボランティアをしていたことで、簡単なお仕事のお手伝いやイベントでのブース運営などの業務を通じて駐在の方と仲良くなり、ガザに行っている人と話をして、「ここは特にユダヤ人とアラブ人の間での争いになっているし、外国人が狙われるっていうのはまあないことはないんだけど、本当にしょっちゅうあることではないし、空爆される時も、ターゲットを絞って空爆するパターンと、無差別にある空爆の時もあるんだけど、その時も宿舎は一応、この旗の下は外国人がいるから空爆はしちゃいけないってことになってたりとか、外国人を殺すと凄い国際問題になるので、一応そんなルールがあるから、百パーセントではないけど大丈夫だよ」みたいに言われ、その話を親にしたそう。実際にいる人から直接話を聞けていたのか、すごい…!

実際よぴこは2012年に一度自分で足も運び現地で自分の目で見ているのもそうですが、そもそもお仕事上、ガザに入るときにセキュリティの調査をして、状況が悪い時にはガザ入りの日を変えたり、退避したり、情報収集をして動きを動きを決めているそう。そこでも柔軟性が必要なのですな。
よぴこに身の危険を感じた経験があったのか聞いてみると、なんと空爆ではなくデモや衝突が起きたときに夜中の3,4時まで音爆弾などのドンパチが行われていて眠れなかったことだそう。目を閉じて音だけ聞いていてもシリアにいるのかな?と思えるようなものだそうで、自分の家の窓ガラスが割られる可能性もあったことから恐怖を覚えたそう。音だけだとわかっているけどやっぱ怖い、「そんな環境で生きてたことが今までないから」と一番怖かったと話してくれました。だからこそ事前の情報収集、地元の人とか仕事関係者とかとの連携、普段のニュースの見方が大事になってくるのだなあと。「空爆に起きただけでも全然あの人たちって動揺しないっていうか、一体なんで行われたものなのか、訓練なのか、誰を狙ったものなのかとかを調べるまではそんなに大騒ぎすることはないっていうか」
また、もう1つ、家族間の抗争に巻き込まれた経験も話してくれました。どうやら人が亡くなるレベルで激しい抗争が起きることが「あるある」だそうで、よぴこがたまたまカフェから出ようとしていた時に店内で男性がお父さんと一緒にいた女性に侮辱するようなことを言ってしまったのかカフェにあるナイフとフォークが飛び交うレベルの争いが起きたそうで、とっさにトイレに逃げたそう。なんてこった…

お仕事上で何か壁にぶつかったこととかはある?という質問が来たので聞いてみると。教育局の人たちと一緒にお仕事をしているときにその教育局の関係者が逮捕され拘留されてしまいしばらくやり取りができなくなってしまうといった政治的な出来事があったことがあるそう。そうしたトラブルに巻き込まれることはそれなりにあるそうですが、その時のよぴこたちの解決策としては「進まないのはしょうがないので他の方法でできるかとかを考える」そう。「なんかその時にできる最大限のことをやればあとはしょうがないって言うか、結構皆さん慣れてますね」「予定通り進まないっていうのがデフォルトみたいなところはすごいある」こう思うと本当に柔軟性大事だ…

「ここまで思い通りにいかないことばかりだとだんだん疲れてくるけどね」とよぴこ。政治的な理由で妨害されたり…。そうした中でも、よぴこはなるべく予定を消すことはしないで何らかの方法で達成したいと思う方だそうで、「結構割と悪あがきする方」だそう。「例えば検問所が閉まってるって言われたら、じゃあ別のとこから行こうとか」「私以外の人達は結構『あぁもうだめだよ、だめだから今日も家にいよう』とかそういう人も多いけど、わたしは結構諦め悪くて、やりたいことはやりたいみたいになっちゃう」
たしかに、一緒にミュージカルをやっていた時も、とてもこだわりを持ってやっているなあ、と思っていた私。きっと、自分が決めたことは折らない・譲らないタイプなのだろうなと思うのでした←

さて、最近の様子として現地のコロナ禍での状況の質問が来たので聞いてみました。今はエルサレム、イスラエル側がワクチンを3回打たないといけないとなっているそうで(3回接種が完了した「グリーンパス」というものをアプリで取得でき、それを提示するそう)、ほとんどみなさん3回打っていて、結構マスクも着用していないそう。ただ、公共交通機関とかでは着用義務があり、罰金制度もあるそうなので着用しているのだとか。コロナがないような感じでクリスマスのお祝いもしているそう。よぴこも人が多いところやバスの中ではつけるけれど、カフェや外ではつけなくてもいいのでつけていないとのこと。
去年は大事な対面での打ち合わせなどができないといった、「人と会っていろいろ決まるっていう文化」のために事が進まないといったことがあったけれど、今は全く影響を受けていなく通常通りなのだとか。ちなみに去年はロックダウンがすごく、八百屋や食品系のお店しかやっておらず、住民は1km圏外に出ることで罰金、マスクしていないと1万5千円相当の罰金、などすごかったけれど、今は全くとのこと。国境はすぐ閉じたりするそうなので、来るべき人が入国できないといった仕事での支障はちょっとあるようですが。ちなみにロックダウン中、よぴこはお仕事をしたり、映画を観たり、オンラインで友達と運動したり、アプリで人狼をするのが流行したのだとか!(笑)

このあとも、どんどん参加している方からの質問が続きました!
まずは、よぴこがやりがいを感じるところ。「プロジェクトに参加してる人たちがすごい変わったのを見た時とか、成長してるのを見た時」とのこと。
また、なんと青年協力隊の方が参加されており、政府の予算=私たちの税金を使って開発途上国の発展を支援する公的資金「ODA」という仕組みについての意見が欲しいと!自分はそもそもODAが初耳だったのですが、よぴこたちがやっている東エルサレムのプロジェクトはまさにそのODAをもらってやっているものだそうで、日本政府がついているということで守られるもの、日本という第三者国=色がついていない国だから現地の人に感謝されるということ、日本やJICAを好き・知っている人が増えるし、そもそもパレスチナに対しては良い支援をしていると思うとのこと。どうやらODAの効果はこの話を聞いていても国によって捉え方が違いそうだし、使い方次第なのかなとも思ったのでした。よぴこも「お金もらってやっている立場だからこそ、言わないといけない時もあると思うし、ODAの良い使い方について、やってるあたしたちが声を上げていかないといけない、知ってるからこそ言わないといけないっていうのは感じている。ODAもらってるから遠慮する、言わないっていうのもたくさんあるけど、あまり強く言えないってのはあるけど、個人的にはやっぱりやってる立場だからこそ声あげていかないといけないっていうのはすごく思う」と話していました。

他に、自分がNGOに採用された理由をどう分析しているかという質問も!やはり即戦力が当時重宝されていたのもあり、「ボランティアをやっていたことだと思う」とよぴこ。また、自分の人となりを職員さんが知っていたということも、経歴的に中東について理解・経験がある人であるということもあったのかなとのことでした。実際よぴこも事業の駐在員や東京担当を採用する際は立ち会うそうで、中東経験(やそれに類似した経験)があるかどうかは見るのだとか!

また、仕事につく前にやっておいてよかったこと、語学の勉強についての質問も。前者の回答は「(中東なら)アラビア語」と「会計」。特に会計はどこでも重宝されるそうで、よぴこは苦手で任せがちなのだと(笑)。後者については「特に現地の言葉がわかるとすごく気に入られて仕事をやりやすくなるのでやっといたらいい。見える角度が全然変わってくるので」とのこと。語学のセンスがない人はキャラクターでカバーだ!とよぴこ。また、会社での就労経験、色々な種類の本を読んで教養をつけることもおすすめしてくれました。特に三大宗教についてはどこに行っても役立つし、宗教がわからないと話が進まないこともあるのでいいなと思うとのこと。宗教に関しておすすめの本を聞いてみると「一時期流行った『キリスト教ってなんだろう』の新書」とのことなので、おそらくこれかなと。上馬キリスト教会ツイッター部、私もフォローしてます。「とりあえずキリスト教は何かって知っとくとそこからユダヤ教応用できたりとか。イスラム教も同じ神様なので。まぁ仏教の国に送られる人もいますけど、いいんじゃないかなと」

現地でのお食事トークもしました。日本食はデリバリーで頼んだり、ラーメン屋さん(※高い)もあったりするのでそこまで恋しくなることはないようで。

また、中東を旅したい方からおすすめの場所や注意についての質問が。パレスチナやヨルダンは安全だし歩き回るのがおすすめだとか。ヨルダン、パレスチナ、レバノン、シリア(※今は観光では行けない)43か国は「シャーム地方」と呼ばれるそう。また、よぴこはまだモロッコやチュニジア、などの「マグレブ地方」と呼ばれる国々に行ったことがなく行きたいそうですが、そこはまた全然違う雰囲気でフランス語を話せる方が多いそうで、両方試してみるといいかもとのことでした。ちなみによぴこが行きたいところ(中東以外)はサルサとかがある南米なのだとか!

さて、質問が多数でしたがここでお時間が。最後にメッセージをいただきました。

「新しい仕事に就くとか、海外で働いてみる、特に紛争地に行くとかってすごく大きな決断なんですけど、行ったら行ったで、そこにはそこで生活してる素敵な人たちがいて、日本で皆さんが出会えるような素敵な人たちが海外にも、どの国にもいてそこでまた新しいコミュニティができてっていうので、あんまり心配することはないんじゃないかな、と私は思っていて。」
「そういう新しいことしてることっていうのが自分の人生の糧になりますし、リスクを取らないことがリスクだと今の時代はと思っていて、人といかに違うことをするかってことが自分の保険になるって言うかすごくそういう時代になってきてると思うので、勇気が出ないっていう方はでも決断しないことでどんどんリスクを増やしてるんだっていうふうに考えて新しいことに挑戦していってもらえればいいかな、という風に思っています」

今回は沢山質問も来て、とても充実した時間でした!

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今回の集合写真ではよぴこが習っているダンスで「ちょっと待って」「聞いて!」という意味になる右手を前に出すポーズで写真撮影!皆さんポーズがそろってて素敵です!ありがとうございます^^

もっとよぴこ

今後もよぴこの活動についてみていきたい!という方!よぴこはSNSでの発信などは特にしていないのですが、HISさんはじめ旅行会社さんなどとコラボでオンラインツアーなどをJVCさんの方で開催していることもあるようなので、そちらをチェックしていただけるとよいのかなと思います!直近だと1月30日19時からあるそう!ぜひぜひ詳細をチェックをば!↓

また、Cafeのアフタートークの時にも話していましたが、日本にいる私たちができること、よぴこたちの活動やパレスチナに対してできる支援の方法としてよぴこが紹介してくれた、現地の方たちが作るクラフト雑貨の購入や知人がやっているホワイトハニーの購入という形。ぜひこちらもチェックしてみてください!

ちなみに私は寄付付きのホワイトハニーをさっそく購入。

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ヨーグルトに入れて食べると美味しいとのことでした!買いに行かなきゃ!


当日のカフェの様子はこちらから

懇親会タイムは入っていませんが、最初の1時間の様子はこちらからも観れます!ぜひ~!

次回のカフェ。

ということで、次回のカフェ。1月10日20時からです。ゲストは、カナダ・トロントにラーメン屋さんを作るため、今鹿児島で全力で夢を追っているヒョードル。定休日を狙って、お声がけしました!

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お申込みや詳細はこちらから。

集合写真とかアップしてるのでぜひカフェのFacebookもフォローしてくださいませ~!

来月も楽しみです!


こんな私ですが、ぜひサポートお願いします。 いただいたサポートは、自分に沢山の学びと気付きの機会を与えてくれた人や団体、そして社会に還元していきたいです。