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【meepa成長記録】第1話:前のめりでチャレンジするからこそ見える世界がある

前回の第0話ではイントロとして、meepaがβテスト実施に至った経緯やβテストの概要(実験の目的、規模感、MVPの構成、結果等)をお話ししました。

今回は、βテストから学んだことの第1弾として『前のめりでチャレンジした人だけが見える世界』について書いてみようと思います。

今回の内容は、よく勉強されてる方からすれば「当たり前」に思われるかもしれませんが、文字通り「やってみなければわからない」ことでした。以前の私のように「知識は豊富だが経験はない」という人には是非読んでみてもらえたらと思いますし、実践経験豊富な方については「自分にもこんな時期があったなぁ」と振り返りも兼ねて読んでみてもらえたらと思います。

「背景がよくわからんなぁ」という方は第0回からどうぞ↓↓↓
(短いのですぐに読んでもらえると思います)

やってみなければわからないことがある

新規事業での実験の目的・成果は学びを得ること・学習を最大化することである、とよく言われます。仮説の正しさを証明することではなく、ましてや短期的に良い結果(売上等)を生み出すことでもありません。もちろんフェーズにもよりますが、立ち上げ初期の今のmeepaは間違いなくそうです。

「Fail fast」やら「失敗を許容/奨励する」やら、色んな表現(流行語?)がありますが、この手のフレーズはいずれも「学び」ないしは「学習の最大化」を目的としているという点で共通していると、僕は解釈しています。

我々も今回のβテストでは、仮説の正しさの証明や良い結果の獲得には至りませんでしたが、本当に多くのことを学びました。特に第0回で触れた通り、自分たちの理想の事業を実現する上で解かなければならない課題が明確になったことは、今回のβテストで得られた最大の収穫であり、これが得られたということは今回の実験は「成功」だと言って差し支えないと思っています(まだ何も成し遂げていない当事者が堂々と言ってしまうと開き直り感が強いかもしれませんが 笑)。

そして、これらの学びはいずれもやってみなければわからないことでした。どれだけ事前に考えたり人の話を聞いても学べなかったでしょう。もしかするとそのような指摘をしてくれる人が事前に現れることもあったかもしれませんが、その指摘をこれほどまでに腹落ちして受け止めることは、まずできなかっただろうと思います。この腹落ち効果は僕のような言い出しっぺだけではなく、チーム全体、あるいは各種関係者(meepaの場合は例えば、meepaに直接関わっていないdotDの社員や社長)にも当てはまります。

リーンスタートアップ、アジャイル、デザイン思考といった繰り返し型のアプローチがこれだけ重要視されるのも、改めて肯けます。以前からこの手の方法論は好きでしたが、「机上でいつまでも議論してないで、早く試してみようよ」は、上記の理由で真だと改めて思います。もちろん、漫然とやるのはNGで事前に綿密な計画・設計が必要なのですが(この辺は第3回で整理します)。

肝心の「やってみて得られた学び」の中身については次回以降に詳述していくのですが、少し精神論みたいになってしまいますが、この流れで1つだけ。

打ちのめされてからが勝負

「やってみる→打ちのめされる」は、新規事業立ち上げや起業においては、避けて通れない通過儀礼のようなものだと気づけたことも、今回のβテストから得られた大きな学びでした。(これも、まだそのフェーズを突破していない当事者が言うと開き直りに聞こえそうですね。笑)

やはり自分が強い想いを持ってチャレンジした事業が上手く行かないと、例えそれが今回のmeepaのように初期的な検証フェーズだとしても、精神的に結構きます。「自分の理想は現実世界では通用しないんだろうか」「自分が能力不足だからダメなのだろうか」「せっかくXXさんに協力してもらったのに」「このままだとmeepaは撤退/凍結になってしまうんじゃないだろうか。そしたらこの先自分はどうして行けばいいんだろうか」などなど、考えすぎだとはわかっていても、色んなことが頭をよぎります。

Youtubeははじめは出会い系のサービスで鳴かず飛ばずだったとか、Instagramも位置情報共有サービスとして始まったものの上手くいかずピボットして今の形に至ったとかとか...
今まではこの手のことを色んなソースで異口同音に言われているのを目にして、頭では理解した気になっていたのですが、当事者としてもがき苦しんだ上で、先人たちの言葉に触れると、感じ方が全然違います。グッと腹落ちして、本当にその通りなのだろうな、自分もこんなところで諦めずにもういっちょ頑張ってみようかと思えます(裏を返せば、このシリーズの読者の方にどれだけ腹落ちしてもらえるかは不安な部分もあるのですが...)。

以下で、今回の実験期間の終盤、私がもがき苦しんでいる時に出会って、物の見方が変わった言葉たちを引用しておきます。この手のものって単なる苦労自慢とかじゃないんです。

製品の最初のバージョンで恥ずかしい思いをしていないならリリースが遅すぎだ −リード・ホフマン
事業は続けていればいつかは成功する。成功するまで続けられるかどうかだ 
−田口一成(ボーダレス・ジャパン)

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今後の予定

今回は『前のめりでチャレンジした人だけが見える世界』というテーマでお話ししました。なるべくNGなしで書いていこうと思いますが、多少書けることに制約があるので、少し抽象的だったかもしれません。

次回以降も、読んでくれる人にとって何らかの示唆が出せればと思って頑張って書きますので、ぜひお楽しみに!

次回以降の予定
第2話:理想に燃える起業家がハマる罠
第3話:偶然を味方につけるべし
第4話:実験は計画的に
第5話:副業人材中心のチームで成功を目指す


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