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DIGGLEのミッションは「Dig the Potential」です。

はじめに

私たちは、2023年2月に、新たにコーポレートミッションと4つのバリューを策定しました。DIGGLEは、迅速で質の高い意思決定を支援する経営管理プラットフォーム「DIGGLE」の開発・提供を行っています。

昨年にはシリーズA資金調達を実施し、社員数は2.5倍になるなど、事業・組織ともに拡大を続けています。従業員数”50人の壁”を目前にした今、さらなる成長を実現できる強固な組織づくりを行うべく、企業としての目標(やるべきこと)と制約(やらないこと)を言語化する目的で、今回の策定を行いました。

このnoteでは、DIGGLEのこれからを一緒につくっていく未来の仲間に向けて、ミッション・バリューそれぞれに込めた想いについてお話します。

DIGGLEのミッション

Dig the Potential
テクノロジーで、
企業の成長可能性を掘り起こす。

これが新たに策定した、DIGGLEのミッションです。策定に至るプロセスは別途続編noteを書く予定です。

最初にミッションに込めた想いを説明しますね。

企業の成長したい方向性はさまざまです。売上を伸ばしたい企業、利益を最大化したい企業、従業員の満足度を高めたい企業などなど、企業ごとにありたい姿を持っています。

DIGGLEは、企業に眠っている成長の可能性が開花し、それによってありたい姿が実現することをテクノロジーの力で支援する企業を目指します。

私達のテクノロジーによって、ありたい姿が実現できる企業が増えれば、自ずと産業や社会は革新されていくと信じています。

ミッションの定義

ミッション・ビジョン・バリュー、そしてパーパス。こういった企業の根っこに宿るカルチャーの言語化に取り組んだ当初。まずは、先人の知恵を借りようと、起業家の方々が記したブログやカルチャーに関する本を読みまくりました。が、私にはいまひとつミッション、ビジョン、パーパスの違いにピンときませんでした。そこで、まずはことばの解釈を明確にすることにしました。

DIGGLEのミッションとは、事業をピボットするときも、新規事業を立ち上げるときにも、絶対にぶれない範囲です。一般的には目指すべき使命、などと書かれている事が多いし、そのほうが格好良く感じるのですが「範囲を決める」という方が私にはピンときました。

ミッション・ビジョンの社内説明会の時に使用したスライド


ミッションのキーワード

私たちは、「テクノロジー」「企業」「成長」をミッションのキーワードにしました。DIGGLEは、事業をピボットするときも、新規事業を立ち上げるときにも絶対にテクノロジーの領域から出ることはなく、BtoBビジネス以外のことを生業にすることはありません。

B2Bテクノロジーカンパニーであり続けることは、創業した当時から共同創業者である水上と私の間でブレることのない土俵です。詳しくは続編で触れますが、策定に関わっていただいたコンサルタントの方にも「山本と水上、二人のインタビューを通して、テクノロジー、IT、デジタル、こういったことばやドメインへのこだわりを強く感じた。これらのことばは大切に使いたい」と言われました。

確かに今どきテクノロジーは当たり前の前提かもしれません。ただ、ことばの使い手にとって重みはそれぞれです。例えば、私達の取り組んでいる管理会計、経営管理、迅速な意思決定という領域における課題はテクノロジー以外で解決することもできます。でも、私達はこの課題をテクノロジーの力で解決するという強い意志を持っています。

また、この策定プロジェクトを通して自分自身の価値観を見つめ直していったところ、「成長」ということばがビジネスの上で自分の大切な価値観であることに気が付きました。

創業1年後の2017年に撮影した、共同創業者でCTOの水上(左)と山本(右)


DIGGLEのビジョン

今回のプロジェクトではビジョンを作っていません。なぜなら、DIGGLEにはプロダクトビジョン

組織の距離を縮め、
企業の未来の質を上げる。

があるからです。私は、ビジョンとは「ミッションの範囲の中で数年以内に実現したい世界」と定義しました。「組織の距離を縮め、企業の未来の質を上げる。」はまさに今、DIGGLEが実現のために取り組んでいる世界です。

DIGGLEは経営企画部の単なる効率化ツールではなく、組織を横断したデータの一元管理とコラボレーションの実現により、経営の意思決定に貢献することを目指しています。このプロダクトビジョンがある中で、あえてビジョンをアップデート、あるいは刷新する必要はないと判断しました。


DIGGLEの4つのバリュー

では、策定したミッションをどうやって成し遂げていくのか。このためにDIGGLEの行動指針として、4つのバリューを策定しました。バリューは四字熟語に見立てて作りました。なぜか。

四字熟語の発想は前述のコンサルタントからの提案でした。「DIGGLEはメンバーとのインタビューを通しても、非常に落ち着いた雰囲気を感じた。そのイメージでバリューは漢字でつくりませんか」と。

昨年、シリーズA調達のタイミングでリードインベスターとして支援してくださったDNX Venturesの倉林さんとの対談でも「DIGGLEはマチュリティ(成熟度)が高い」「メンバーが落ち着いている」とおっしゃって頂いたように、DIGGLEの特徴はどうやら大人ベンチャーのようです。いや、私自身もその自覚があります。

さて、これらが4つの四字熟語バリューです。

高速考動
Think Fast, Act Fast

成功の鍵は、“高速”にある。
だから、高速で思考し、高速で実行しよう。
小さいサイクルで高速改善を繰り返し、
不確実性に立ち向かおう。

自学成長
Keep Learning

個人と組織の学びが、事業の成長につながる。
だから、とどまることなく学び続けよう。
取り入れるべき知識を貪欲に吸収し、
実践を通じて経験値を積み上げていこう。

経済志向
Result Oriented

世の中は、財の交換で成り立っている。
大きな価値の提供は、大きな対価につながる。
だから、顧客に対して確かな価値を提供し続けよう。
社会に適切な利益を生み出すグッドサイクルを回していこう。 

誠心敬意
Integrity & Respect

社会の一員として、常に誠実であること。
守るべきモラルやルールを守ることが事業の原則である。
だから、ズルすることなく、真っ当に仕事に取り組もう。
リスペクトの心を忘れずに、周りの人に向き合おう。

それぞれのバリューに込めた思い

高速考動

スタートアップにおける成功の鍵はスピードにあることはあえて説明する必要はないと思います。かつ、思いつくままに行動するのでは意味がなく、目的や効果、結果などを「」えた上で高速でPDCAを回していくことが重要だと考えています。

ただ、DIGGLEは前述の通り落ち着いたメンバーが多く、よくも悪くも慎重にことに挑むタイプが多いとも感じています。そういう姿勢に変化を加えたいという思いも加えて「高速考動」を定めました。

自学成長

私達は、経営管理×SaaSという新しい市場に挑戦しています。まだまだ市場は未成熟で表計算ソフトで予実管理をしている企業が圧倒的多数です。

新しい市場で高い成果を上げるためにはメンバー個々の成長による組織の成長が必須ですし、そのために学習意欲はとても大切な素養だと考えています。現に、DIGGLEで活躍しているメンバーは学習熱心だなぁ、と感じることが多々あります。

また、組織や上司の仕事はメンバーの成長の場を提供することにあるという思いも込めて「自学成長」と定めました。

経済志向(と誠心敬意)

この2つのバリューは独立したバリューでありながら、渋沢栄一の『論語と算盤』や二宮尊徳の「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」のように対にもなりうる価値観です。

大前提としてDIGGLEにとって「誠実さ」というのは特別な思いを持った価値観です。私が社会人になったときから絶対的に持ち続けている価値観であり、面接で会社を語るときにも最初に伝える価値観です。その上で多くのステークホルダーにリターンの責任を持つ者として価値に見合う対価を頂戴する事を忘れてはいけません。その思いを「経済志向」に込めました。

誠心敬意

誠実さとは、日常の業務やコミュニケーションにおける細部にどれくらい浸透しているのかが問われるのだと思います。商談中に競合についての質問を受けたときの受け答え方、社内でのコミュニケーションのとり方、そういうところに見え隠れします。

日々のオペレーション、コミュニケーションに始まり、事業における意思決定、仲間へのフィードバックをする時など、いかなる場面においても根底にある価値観として、誠実さを忘れないでほしいという思いを「誠心敬意」に込めています。


「成長」ということばにまつわる原体験

最後に私自身の原体験をお話させてください。

今回のカルチャーの言語化プロジェクトの中で自分について随分と振り返りました。ビジネスパーソンとしてだけではなく人生の中で自分が打ち込んだことの原動力ってなんだろうと考えました。そこで出た結論が「成長を実感できたとき」でした。

第二新卒で入社した会社で、法人向けのソリューションセールスに巡り合ったときに衝撃を受けました。初めて仕事の面白さに目覚めました。朝早くに出社して、夜遅くまで残業して、厳しい指摘を受けても辛いとかネガティブな感情を抱かなかったのは、間違いなくビジネスパーソンとしての成長を実感できたからです。

高校生の時、躰道という武道の部活に入りました。躰道では型の中でバク転やバク宙を会得する必要があります。運動神経が残念な私ではありましたが、毎日順を追って練習をすればバク転もバク宙もできるようになりました。それまでスポーツで活躍できなかった自分でもバク転の練習を通して得られた自信のせいか小さな大会で優勝できたり、辛い練習を乗り越えることができました。強く印象に残っている思い出です。

余談になってしまいますが、バク転は練習すれば習得でき、かつ、できる人が希少なのでおすすめです。しかも、一度覚えると自転車のように忘れないのも良いところで、社会人になったばかりの頃は宴会芸で披露していました。流石に今やると大事故になるのでやりませんが。

最後に

前述の通り、私は個の成長が組織の成長及び事業の成長につながると強く信じています。入社いただく方には、DIGGLEで成長を実感してほしいですし、そのために成長できる環境づくりにも力をいれて取り組んでいます。

DIGGLEでは、これからの組織や事業を一緒につくっていく仲間を様々なポジションで積極的に募集しています。DIGGLEのミッションやカルチャーに興味を持っていただけた方は、ぜひカジュアル面談からでも、お気軽にお話できると嬉しいです。

▼DIGGLE株式会社 採用ページ
https://diggle.jp/company/career/

▼ミッションとバリューの策定プロセスに関しては、続編をご覧ください。coming soon….

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