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【エッセイ】『CDショップ』を『レコード屋』と未だに呼んでしまうことがあるアラフィフが過ごした青春時代のお話

現在、私の街には『TS⭕️TAYA』や『G⭕️O』のような店舗はあれど、『純粋なCDショップ』はない。(…はずです。多分^-^;)

昭和46年生まれの私が過ごした子供時代は、1商業施設に対して1件以上の『レコード店』が営業していたな…と記憶しています。他にも『町の電気屋さん』ならぬ『町の小さなレコード屋さん』が徒歩圏内にありましたし…。

小学校低学年の頃、岩崎宏美さんのLPを買うために母と行った『町のレコード屋さん』。レコードを買ってもらった嬉しさも手伝い、店のおじさんに上機嫌で『宏美愛』を語ったところ…。

「そんなに宏美ちゃんが好きなの? じゃあ、コレ、おまけしてあげる」と言われて、何とポスターを2本ももらってしまったことがあります。

おじさんの顔は覚えていませんが、あの時の恩は忘れていませんm(_ _)m

でもね、おじさん…、特に気に入っていた方のポスターは、何でも欲しがる近所のガキに「頂戴‼️」と駄々をこねられ、断ったら泣きながら破かれてしまったのですよ。その後、私の方が号泣したわ( ノД`)…

そんな私も中学生になり、リビングで使っていた古いステレオを譲り受けることになりました。この頃は兄の影響で邦楽ロックにハマっていたので、ロックバンド系のレコードが増える増える…( ̄▽ ̄;)

高校生になると完全に『いきがって』しまい、「やっぱりロックだよねー。歌謡曲なんて子供っぽくて聴けねーわ」とほざく始末。(あ、今は歌謡曲も大好きですよ(^_^;))))

高校時代は学校帰りにレコード屋をはしごするのが好きでした。

現在は書店でエネルギーチャージ(本好きの皆様、書店に行くと独特の『マイナスイオン』的なものを感じませんか?)をしておりますが、当時、その役目を果たしていたのはレコード店でした。

レコードってなんかいいですよね( 〃▽〃)

『ツウ』な人はCDよりレコードの音に惹かれる…とのことですが、私の理由はソコじゃないんですよね。正直、そこまでの違いが分かりません( ̄▽ ̄;)

一番の理由は『大きさ』でしょうか…

人によってはあのサイズは不便に感じることでしょう。特にLPは持ち運びしにくいし、場所もとりますから…。

でも私、紙袋に入れてもらったLPレコードを脇に抱えて歩くのがなんか好きだったんですよ。(同じ思いの人がいたら嬉しいです‼️) そして同じジャケットでもレコードで見る存在感は別格だなと(^○^)

買ったばかりのレコードに針をおとす瞬間のワクワクもありましたね(*^。^*)。「あ、LPなのに45回転で再生してしまった(°Д°)」なーんてことも『あるある』でした(笑)

余談ですが、レコードの『針をおとす』という日本語が大好きです。この言葉だけで当時好きだったアーティストのA面の1曲目が脳内に流れてきます(笑)

しかし、この頃になると店頭からどんどんレコードが消えてしまいました。以前はレコードとCDの両方をリリースしていたバンドもCDオンリーに。

こうなるとレコードLOVE な私でもCD派にシフトチェンジするしかありませんよね。まあ、扱いが楽といえば楽でしたから、気がつくとCDを買うのが当たり前になっていましたが…。

そして現在、ネットの普及によりCDすら売れない時代になりましたね。高校時代にはしごしていたお店は全て閉店し、冒頭で述べた通り、私の町から『純粋なCDショップ』がなくなりました。(別の大きな市に行けば、タ⭕️ーレコードがありますけど)

別に不便ではない…いや、むしろ便利になったこの時代ですが、あの頃がちょっと懐かしいですね。

「レコードやCDの予約特典は数件の店に足を運んで確認していたよ」なんて次女に言うと、現代っ子故にびっくりされます(笑)

今は『特典の比較検討はスマホ1つでオッケー』『商品は家までお届け』が当たり前の時代ですから┐('~`;)┌

『不便ならではのワクワク』…これを娘に上手く説明できる語彙は今のところ持ち合わせておりません。

ま、いいけどね(* ̄∇ ̄*)

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↑結婚して実家を出た後に、ほとんどのレコードは親に処分されてしまいました(T_T)が、この4枚だけは死守しました。保存状態が微妙なので、二度と聴くことはできないと思いますが…( ̄▽ ̄;)