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【エッセイ】嗚呼‼️ 緊急電話連絡網

「イエ電は黒電話だった子供時代」を過ごしたせいなのか、スマホを持っている自分に対して、今でも不思議な感覚を覚えることがあります。

いや、スマホどころか会話しか出来ないような携帯電話でさえ、一生持つことはないだろうと思っていました。あれを持てるのは「お金持ち」「会社役員」、そして「ヤバい界隈の人々」だけだろうと…。

声だけでなく、文字や画像でやりとりをすることだって冷静に考えれば凄いと思いませんか?  もしも過去にタイムスリップが出来るのであれば、スマホを持って昭和50年代の自分に会いたいですね。そして操作をしながら「これ、ドラえもんの道具だよ」って言って、信じるかどうかの実験をしてみたい(笑)

実際にドラえもんのひみつ道具には「糸なし糸電話」というモノがあったようですからね。(このエピソードは読んだことありませんが)

スマホの普及によって連絡の取り方が多様になり、便利な世の中になったと思います。まあ、「便利すぎて逆に面倒になった(個人的にはグループLINE)」一面もありますが、スマホのない生活はもう考えられません。

そして「こんな時代になってくれたおかげで助かったこと」として、私が真っ先に思い浮かぶのは「学校からの『緊急電話連絡網』がなくなったこと」でしょうか。

現在、次女が通っている中学校からの連絡事項は「一斉メール」で保護者へ届きますが、約10年位前までは「電話によるリレー方式」でした。

それが面倒くさいのなんのって(´д`|||)

と、いうことで今回は既に過去のモノとなった「緊急電話連絡網」について書いてみました。

お時間のある方はぜひm(_ _)m

学校から来る緊急電話連絡網とは

現在20歳の長女が小学5年生になるまでは、学校からの緊急連絡はほぼイエ電の電話to電話でした。

まず担任教師が「クラス学級委員長(ここでは児童ではなく、保護者の役職ことを指します)」に連絡。そして委員長が他の役員5人へ連絡します。5人にはそれぞれ受持ちのグループがあり、回す順番は既に決まっています。…ということで役員は名簿の一番最初に載っている家に連絡をして、あとは順番通りに進んでもらう…というやり方です。

一番最後に連絡を受けた家は、ここで終わりではありません。今度は役員に連絡を入れて連絡網が無事に回ったことを報告します。更にその役員が学級委員長に報告してやっと完了

幼稚園時代もこんな感じでした。他の地域の皆さんも大体一緒でしょうか?

いやぁ、思い出すだけで面倒くさい┐('~`;)┌

電話連絡網トラブル①「放置」

上記の流れは連絡が順調に進んだ場合であって、毎回すんなり終わるとは限りません。

いるんですよ。無責任な保護者が…。

長女が小4だった役員時代。待てど暮らせど完了の連絡が届かず、1件1件確認したことがありました。調べたところ、連絡先の家の住人が留守だったので、そこで放置していたことが判明‼️  

あの~、留守の場合はそこを飛ばし「次の次の人」に回して、後でもう一度その留守宅に電話をかけ直す…と名簿の横に書いてありますが…。

違う学年の時には「名簿にあった連絡先が自分の経営している店舗の番号だった」こともありました。

「オーナーは帰宅しました」と従業員らしき人から言われた時は「はぁ⁉️」となりましたね。いや、ここが連絡先として名簿に載っているんだけど⁉️

この従業員、「オーナー」の自宅電話番号を聞いても教えてくれません。仕方がないので「じゃあ、今から言う連絡事項を、アナタがこれからオーナーに電話して伝えて下さい」とお願いをして終了。次の人への連絡は私がするしかありませんでした。

この従業員、生返事だったし、復唱もしなかったので多分オーナーには連絡していないと思います。

というワケで、私は担任に「このような理由で⭕️⭕️さんには今後の連絡が難しいと思います」と連絡帳に書いて長女に提出させました。こうゆう保護者限って「聞いてない‼️」と言いそうですから。

緊急連絡網トラブル②「空振り」

トラブル…と言えるかどうかは微妙ですが、夏休み中の連絡網で「電話をかけた家全部が留守だった」ということがありました。

次もその次もそのまた次の家も留守。

全件留守番電話が応答してくれたので、連絡事項と「次の△△さんには私から連絡しておきます」の言葉を残して次へ…。それを3件も4件もやって、役員に完了の報告まですれば、いい加減疲れますよね。しまいには「あ~、この人達、夏休みだから旅行でも行ってるのかなー。いいなー」って思って、なんかアホらしくなりました

だってこの時の連絡事項、今でも覚えているんですけど「夏休みも後半に入りましたから、規則正しく過ごしましょう」ですよ‼️

これ、緊急か⁉️ 

マジで学校にイラつきました。

せめてもの救いは留守電を残したうちの1件から「留守にしていてすいませんでした。それから伝言ありがとうございます」と折り返しの電話があったこと。小さな気遣いがとても嬉しかったです。

緊急連絡網トラブル③「我関せず」

「今、妻がいないので分かりません」

これは電話をかけた先の旦那サマが私に言った言葉です。「は⁉️」ですよね?  想定外の返答すぎて「あ、すいませんでした」と言って電話を切った私も私ですが(笑)

あの~、こちらのお子さん、アナタの子ですよね( ̄▽ ̄;)

100歩譲って、次の人への連絡は代わってやるとしても、伝言くらいしっかり聞け‼️  と思いませんか?

似たようなケースで友人ママは「今、寝てます‼️」と強い口調で言われたことがあるそうです。

そのご家庭は当時、赤ちゃんが生れたばかりだったので、奥さんはかなり疲れていたことでしょう。

でも連絡したいことがあって電話をかけたのだから、20時は常識の範囲内ですよね?

「用件くらい自分が聞けよ。使えない旦那だな」と友人はご立腹でした。

最後は次女の幼稚園時代の緊急電話連絡網エピソードですが、旦那サマが電話口に出たので「幼稚園からの連絡なのですが…」と伝えたところ、「あ、今お風呂に入っているので呼んできます。待っててくださいね♪」と言うではないですか。「い、いやちょっと待って下さい」と慌てて止めましたよ(苦笑)

上記の2人とは違って感じのいい対応ではありましたが、残念!! ちょっと惜しかった。奥様の代わりにアナタが聞いてくれて、それを伝えてくれる方が助かりましたよ。

それに風呂場から引っ張り出される奥様の身にもなってほしいです(´Д`)

世の旦那サマ方へ。他の保護者からはもちろんですが、奥様からも「使えないヤツ認定」されないようにくれぐれもご注意を‼️

さよなら「緊急電話連絡網」

「緊急電話連絡網」について好き勝手に書かせていただきましたが、今小さい子がいる親御さん達に「あー、今の時代で良かった」と思っていただければ嬉しいのてす( 〃▽〃)

ただ、私の地域では学校からの連絡は一斉メールでも、部活動内の連絡はグループLINEを利用する方々が多いようですね。うーん、冒頭でちょっと触れましたが、グループLINEの独特プレッシャー感が、私はちょっと苦手なんですよ(^_^;)

まあ、それでも電話to電話よりはマシですが…。

緊急連絡網がなくなったのは、スマホや携帯の普及率アップの他に、個人情報の取扱いに細心の注意をはらわなければいけない世の中だからという面もあるのでは…と思います。

一昔前はクラス全員の電話番号が書いてある名簿が渡されても何とも思わなかったのに、今なら抵抗ありますね。なんだか不思議です。

※余談ですが、私の小学生時代(昭和50年代)の名簿はもっと凄かった。電話番号と住所の他に「父親の名前と職業」まで書いてありました。「会社員」「会社役員」「自営業」…という感じで。そうそう「会社役員」の娘、「ウチのお父さん凄いでしょ?」と自慢してたなー。(私の父親? ただの「会社員」です)

長々と愚痴のような文章に付き合っていただきありがとうございました。

こうやって文字にしたためて、改めて「緊急電話連絡網」について思う事はただ一つ。

「二度とやりたくないわ(ノ`△´)ノ」