東京オリンピック関連

ご無沙汰しておりました、カワチです。
書きたいテーマが溜まっていますが完全に5月病でした。(言い訳です)

さて、ついにオリンピックが7月23日から8月8日まで開催されます。
新型コロナ禍ということも含めさまざまな逆風が吹いていますが、私は、やると決めたなら、ここまできたら楽しまなきゃそんそん!!という気持ちです。

今回は東京オリンピック2021について、擁護も疑問も含めて私の意見をざーっと書いていきます。開催反対というかたもいらっしゃると思うので、共感できること、違うと思うことあるかもしれませんがよろしくお願いします。

オリンピックの特別扱い感

私が世論やメディアや政治家さんを見ていて思うのが、オリンピックの特別扱い感すごくない?コロナ禍のオリンピックだからといって、批判的な目で見すぎなのでは?ということです。

確かに、古代から近代に繋がる歴史もあり、33競技339種目もの数を一気に行うという、大会スポーツの国際大会としては抜群の権威と規模と影響があるオリンピック。しかし、運営の本質は他の世界大会(例えばラグビーやサッカーのワールドカップとか、陸上や水泳の世界選手権とか)と変わらないのではと私は考えています。

特にコロナ禍においては、有観客で開催する点とか、ボランティアやスポーツドクターの募集に関して何やかんや批判されている印象を受けます。

観客の有無に関しては、特に2021年において、国内外のスポーツ大会は国際的な大会を含めて人数制限等の感染対策を行なった上で普通に開催されています。
実際にそれで感染が広がったという話もないですし、盛り上がりに欠けているかというとそうでもなさそうです。また、オンライン配信など新しい観戦方法が定着してきていて、
例えばスタジアムに観客が映って選手を応援するというのも良く見ますよね。
うまく開催して盛り上がっている国際大会なんて山ほどあるのに、なぜかオリンピックだけが槍玉に上がっているという現状です。

ボランティアやスポーツドクターの募集に関しても、報酬を払えとか、医師不足なのにという批判がありますが、国際大会でボランティアやスポーツドクターを募集するということはかなり一般的なことです。また、募集する人は大会に関わりたいなどの思いを持って、自分の意思で応募しているので、それで人が集まっているのですから、批判するほどのことではないと思います。

ボランティアのやりがい搾取を無くすために報酬を払うべきだという意見は理解できます。しかし、これは東京オリンピックに関わらずどのスポーツ大会にも言えることで、確かに東京オリンピックを機にそのような構造が変わっていけば良いと思うのですが、今のところそこまでは議論が進んでおらず東京オリンピックの批判の範疇に収まっているようです。(レガシーを残すとか謳っている大会なので、個人的には残念な点です。)

登場人物と役割分担、批判の矛先

上述の通り、いくらオリンピックが規模の大きい大会だと言えども、国際大会の1つでしかありません。そして、それを開催しているのは国際オリンピック委員会、いわゆるIOC 、その日本版が日本オリンピック委員会(JOC)です。加えて、JOCと開催都市である東京都が期間限定で作った大会組織委員会というものがあります。
登場人物をまとめると以下の通りで、この辺の関係性がごっちゃになっている人が非常に多いと感じています。

開催者(大会自体を運営する):IOC、JOC
・IOC会長はバッハ会長、JOC会長は元柔道選手の山下泰裕氏です。
・オリンピックを運営する主体で開催都市の決定や出場選手の資格決定など、オリンピックに関するあらゆる問題の最終決定機関です。
JOCは、東京以外のオリンピックに関しても、選手派遣等の活動をしています。
開催都市(役割は大会準備のバックアップ・サポート):東京都
・トップはもちろん小池都知事です。
・競技会場の整備やインフラ・輸送施設など都市全体整備、ボランティアの募集等、オリンピックが円滑に開催・運営されるためのバックアップを行う。
その他のサポート:日本政府
・今のオリパラ担当大臣は丸川珠代氏です。
・選手の出入国や、テロ対策や警備等の安全確保、災害対策や避難誘導対策の強化、環境対策、メダル獲得に向けた選手の強化など、国としてより大きい視点での対策やバックアップ。
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京オリンピックの円滑な運営に向けた期間限定の組織
・現在の会長・理事は橋本聖子氏です。(元々は森喜朗氏)
・大会スケジュールの管理やチケット販売、プレス対応、スポンサー対応など大会運営や準備に関する幅広い業務を行なっている

名称が似ていてややこしいですが、それぞれ役割分担がされています。
つまり、例えばコロナ禍での開催基準において、菅総理や小池都知事に批判が集まり、開催の可否を問うような場面が多く見られましたが、それを決めるのはIOCおよびJOCで、総理や都知事には権限がなく、ただただ意見を述べるにおさまるということです。同様に、コロナ禍での大会開催について酒類の提供の検討をしたのは大会組織委員会ですので、これに関して、政府に対して感染対策とのダブルスタンダードだ!と批判するのは間違っているのではということになります。

この登場人物の立場のややこしさと不透明さがオリンピック反対の原因になっていると言っても過言ではありません。上述のとおりコロナ禍でも工夫して行われている国際大会がたくさんあるなかで、オリンピックだけが槍玉にあげられる理由の多くはここにあると思います。
本来はバックアップの役割をする東京都の小池都知事や、現場運営を考える大会組織委員会の橋本会長が、なぜか開催者のような立ち振る舞いをしていたり、反対に本来旗振り役をするはずのJOC山下会長が全然表に出て来なかったり、国民からするとどこに責任の所在があるのか、誰の意見でオリンピックが動いているのか非常にわかりづらい構造になっています。
登場人物たちの国民に対する責任として、それぞれの役割や仕事内容をはっきりとさせ、わかりやすい情報提供に努めるとともに、特にコロナ禍での感染対策という点に関しては、これらの登場人物たちの横の繋がりをきちんとするべきです。
国としては感染対策を必死で練っているのに大会組織委員会の酒類提供を前向きに検討するという発言があったことは、国民から見れば矛盾に見えるのは仕方ないですよね。
そう考えると、菅総理はオリンピックに関してとばっちりを受けているようにも見えます(笑)世間はJOC山下会長にもっと厳しい視線を向けるべきです。

(スポンサーや電通関連の話は不確実であるのと、偏った意見になりがちなので、今回は触れないでおきます。)

コロナが無かったら円滑にできていたか

まあ、どうにかなっていたんだろうとは思いますが(笑)これも、運営に対して私が常々疑問に感じることです。
本来新型コロナウイルスの蔓延がなければ2020年の夏に開催されていた東京オリンピック、今はコロナも含めて批判が多いように見えますが、仮に去年開催されていたら結構やばかったんじゃない?と思うことが多々あります。

特に混雑対策のリモートワークや時差出勤は、コロナ禍だからこそグッと増えましたが、コロナがなければ本当に実現できていたでしょうか?観戦者や観光客の外国人と通勤の人たちで東京は人だらけ、という状況になっていたのではないかなと思います。また、マラソンが札幌開催になりましたが、選手、関係者、観客、観光客それぞれの夏の暑さ対策も現時点で十分に練られているとは思えません。コロナがなくても熱中症で医療逼迫、ということも起こっていたかもしれませんね。

演出に関しても、開会式の演出で、演出家と責任者の間に軋轢が生じておじゃんになってしまったことに関しても、確かに1年ズレてスケジュール的な負担はあったのかもしれませんが、2020年の夏にはほぼ出来上がっていたものに関してこのようなことが起こりうるのかという内部のレベルを疑います。加えて、かなり批判が起こっていたボランティアの服装や、この間発表された表彰式の服装に関しても批判が巻き起こっていることも、良い意味で1年猶予があったことを考えると、もう少し人々に受け入れられるものを作れなかったのかという思いがあります。

そもそもの節約志向に疑問

これも、新型コロナ蔓延に関係のない視点ですが、そもそもオリンピック開催に関してコスト削減する、お金を使いすぎないという風潮もよくわかりません。特に小池都知事は開催経費の削減に力をいれていました。国民としてもそのような意識が強くあるように思います。確かに、税金の無駄遣いをするなという意見もわからなくはないです。

しかし、開催都市としては、スポーツの力を借りて、オリンピックに託けて経済を回し都市を活性化するというところに非常に意義があるのではないでしょうか。
東京都としてはオリンピックを名目にじゃんじゃん投資をして、都市と経済をよくするという意識が根本から足りなかったのではないか、また国もこれを大いにサポートするべきであったと感じています。言い方は悪いですが変にケチって中途半端なものができてしまった、というような印象です。

まとめーオリンピック大賛成

ここまで色々述べてきましたが、私としては純粋にオリンピックを楽しみたい気持ちが大きいので、開催には大賛成です。コロナ禍ですが、十分な対策の上で最高のオリンピックを開催してほしいです。

スポーツ観戦ってそもそもテンションが上がるものだし、それぞれの競技のトップが集まる大会ですし、しかも日本で開催されるということで、正直、誰の心にもオリンピック楽しみという純粋な気持ちはあると思うのですが、コロナ禍や運営の不透明さなど様々な要因でその気持ちにモヤがかかっているという状況になっているのが非常に残念です。

いまだにSNSやメディア、世論でオリンピック開催反対という声が大きく聞こえることがありますが、実際のところ開催することは確実でしょう。
ここまできたら純粋にオリンピック楽しみという気持ちを表に出していきませんか!?というのが私が今いちばん伝えたいことです。その方がよりオリンピックを楽しめると思うし、選手のためにもなると思います。

熱くなって4000字以上も書いてしまいました。長くなって申し訳ありません。
ちなみに私は、陸上・柔道・水泳・バスケあたりに興味があります。

今日はこれで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございました。
カワチ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?