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#8 ペルセウス座流星群を見に 8月某日 誤り交換日記

ペルセウス座流星群を見てきました。こんな真夏に。キャンプして。

「流星群」って単語を見ると、小学校の夏休みを思い出します。実際の流星群に季節は関係ないし、実際の夏休みに流星群は見たことないけど。

小学5年生だか6年生だかの夏休み、友達と毎晩のように公園に集まってました。自由研究にみんなで「天体観測」するという名目で。星座早見表を持参して星座を探したり、その位置を記録したりして。
地球の自転を証明するわけじゃあるまいし、星座の位置を記録したって何にもならない。無計画に集められた「自由研究」の材料を前に頭を抱えた日を思い出します。

親は一体どんな気持ちで、杜撰な娘の自由研究を見ていたんでしょうか。勉強にとやかく言われたことがないので、好きにさせようと思っていたのかもしれません。

今考えてみると、どんな条件だったら天体観測がしやすいか?とかで工夫しようがあると思うんですけど。気温、湿度、天気を日々記録したり、カラーセロハンでどの色が見えやすいか?と試したり、ダンボールで周囲の光を遮断したり。やってみたら絶対楽しかったよなあ。
まあそんなことしなくたって、夜に集まってくっちゃべって、走り回って、たまに花火して。すんごく楽しかったですけどね。

さて、思い出話に想像以上に文量を割いてしまいましたが、2023年の夏は本当に流星群を見ました。

ある日、夫が「流星群が見れるらしいよ」と言い出しまして。
流星群?!見たいに決まってるだろ!

調べてみるとペルセウス座流星群がちょうど週末にピークを迎えるとのこと。週末に合わせるなんて、なんと空気の読める流星群なんでしょうか。

しかし当たり前ですが、街の明かりが煌々と照らすあたりでは流れ星は見えません。そう遠くないところに星が綺麗に見えると言われる州立公園がありますが、こんな真夏にキャンプもできないし。

夫が見つけた Dark Sky Map なるもの(暗さ具合が表示されるマップ)を参照しながら、いい感じのロッジがないかを探しました。

いい感じのロッジはあるにはある。だけどそこそこお値段がするし、周囲に何もない。夜は真っ暗になる場所だから当然なんですけど。
「暑くなかったらキャンプしたのにね〜」なんて言っていたら、なんと夫がキャンプ用のクーラーを購入しました。そんなものあんの?クーラーつけてまでキャンプしたいもんなの?

クーラーつけてまでキャンプしたい勢の仲間入りを果たした私達は、死ぬほど暑い8月のヒューストンでキャンプを敢行することになりました。暑かったら夜中だろうが帰るからね!!と夫に念押しして。

夫が予約したのは、シェルターと呼ばれる電源が使える屋根と壁付きのキャンプサイト。網戸が貼られた窓は閉められない仕様で、こんなんじゃクーラーをつけても冷気がダダ漏れやないかい!と思ったら、このシェルターの中にテントを立てるとのこと。へえ〜

これがシェルター。中には何もないです

流星群を見るのが主目的なので、夕方遅くに現地入り。汗ばむけれど少しずつ熱を失っていく空気が心地よい。

ただ、蚊がすごかった。

蚊が、すごかった。

視界に何匹もいる。常に目視できる。持参した虫除けスプレーをもう濃霧を生み出すが如くかけまくり、シェルターのドアや窓にもかけました。
肉を焼く夫の肩や髪にもいた。「蚊いるよ!!!蚊がああ!!」と声を枯らして訴えたのですが、夫は無言でぶんぶん頭を振るだけ。そ、そんな対応で気が済むの?この人、蚊に苦しめられた経験がなさすぎるんだわ…

案の定、夫は全く蚊に刺されませんでした。娘は少し刺されてしまったのですが、私ほどではなく。私はそれはもう盛大に刺されました。あとで数えたら脚だけで10箇所以上…。

あまりに蚊に刺される妹を不憫に思い、蚊の研究を始めた少年のことを思い出しました。調べたところ、今はもう大学生になっておりその後も蚊の研究は続けていたようで。すごい。

記事によると、足の裏にいる菌の種類が多いほど蚊が寄ってくるそうで、そういう人は足の裏が湿っぽいとか。蚊が異常に寄ってくる足の裏の持ち主、と全世界に暴露された妹さんの気持ちを思うと…。まあきっと私も同じ属性のはずですが。菌の種類が多い=足が臭いというわけじゃないと信じたい。


脱線がえげつないですね。
さて肝心の流星群ですが、無事に見ることができました!撮影しようと張り切って一眼レフを持参し、「流れ星 撮り方」とかで設定を調べてたんですが、全然上手く撮れず。。。日頃から撮ってないとダメですね。

というわけで目に焼き付けてきました。
1時間ほど椅子に座って空を眺めて、10数個見れたかな?という感じです。もっとシャッ!シャッ!あっちにも!こっちにも!みたいな状態を期待してたのですが、そこまでではなかったです。とはいえ、一晩に見た流れ星の数で言うと人生最高でした。

無数の星の瞬きはそれだけで神秘的ですが、そこに突如現れては消える線は、この足元の地面は大きな曲線を描いていて宇宙にぽっかり浮かんでいるんだ、ということを思い出させてくれます。ただ、きれい。

私たちが泊まったシェルターの周りには他にも複数のシェルターがあり、そのほとんどが埋まっていました。やはりみんな流星群を見に来てるんだな、と思っていたのですが、夜に起きて星を見ていたのはなんと私たちだけでした。え、みんな普通に8月にキャンプしてるってこと?タフすぎない?もしくは、公園に天文台があるのでそこまで足を伸ばしていたのかもしれません。

娘も流れ星に感激するのでは?!と思っていたのですが、シェルターの中に張ったテントの方がその何倍も魅力的だったようで、なかなかテントから出てきてくれませんでした。まあ楽しかったならよかったです。

そんな8月のある夜のお話でした。


これは「誤り続けるオンナたち」の交換日記です。

Podcast「誤り続けるオンナたち」のパーソナリティである30代のオンナ2人で、交換日記をしています。今回はかやこのターンでした。

Podcastはこちら⇩

交換日記のルール
・相手への質問を一つ書く
・内容はなんでもOK

ルールと言いつつ、基本何でもあり。

一つ前のかなさんの日記はこちら。誕生日の認識がアップデートされたようで本当によかったです。

「誕生日=死に近づく」という考えで生きてきたかなさんの話はこちらのPodcastの後編で話しています。よかったら前編からお楽しみください。

「おススメのチャイのレシピ教えて」への回答

私はチャイを家で作って飲むのが大好きで何度もその話をPodcastでもしているのですが、かなさんはずっとそれがどんなものが気になっていたとのこと。

実は私が作っているレシピは友人が料理講座で提供しているものなので、ここに書けないのです。
このことをこのnoteに書くよりも先にPodcast収録時に告白したのですが「散々言っておいて秘密なの?!」と遺憾の意を表明いただきました。すみません。似たようなレシピでいいからネットにあるやつを教えて、と言われたので探してみたところ、このレシピはかなり近かったです。

北インドと南インドでチャイの作り方は異なるようで(初めて知った)、私が作っているのは北インド式でした。

レシピは若干違いましたが、このサイトは工程がわかりやすかったです。茶葉の種類も書いてあってよき。

かなさんへ質問:好きなエッセイ本を教えて

「おすすめの本を教えて」と言う質問は鬼門である。という話でひと盛り上がりしたことのある我々ですが、敢えて聞かせてください。

割と前ですが、「女ふたり、暮らしています。」という韓国人女性二人が描いたエッセイを読みました。とっても読みやすく等身大でお気に入りです。

あまりエッセイは読んでこなかった私ですが、もっと読んでみようかな〜なんて思っている今日この頃でして。「おすすめ」ではなくかなさんの「好き」なものを教えてください。私に合わせる必要なしです。ちなみに選びきれないと思うので、3つ以内でお願いします。

他の日記はこちら

今までの交換日記はこのマガジンにまとめてあるので、よかったら。


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