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心にうつるよしなしエッセイ

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徒然なるままに。
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#エッセイ部門

夫がなぜか、私の物を勝手に片付ける。

夫がなぜか、私の物を勝手に片付ける。 最初は加湿器だったと思う。 いつだか覚えていないく…

娘を畳で産んだ話。

私は30も半ばにして注射を心底怖がるような女だ。チクッと可愛らしい音で形容されるあの痛みが…

「みんなが私のことを笑うの。」

ごっこ遊びが苦手だ。 小さい頃はシルバニアファミリーで永遠に遊んでいられたのに、大人にな…

「育ててやったのに」と思ってしまうかもしれない未来の私へ

子どもは生きているだけで親孝行だ。 3歳の娘をつかまえて「育ててやっているのに」なんて微…

何に傷付けられているのかわからない、アメリカでの日々。

何に傷付いているのかわからない瞬間が、アメリカに来て何度もあった。 すれ違う人に舌打ちさ…

江國香織の描く女には敵わない

江國香織さんの描く女性には敵わないな、と思う。 読んでいる最中から常にそう感じているのだ…

私はしばしば、娘との約束を破る

私はしばしば、娘との約束を破る。これは育児において最もしてはいけないことの一つ(私はこの『最も○○なことの一つ』という矛盾した表現がとても嫌いで、とても好き)なのだが、娘の方も約束を破るので致し方なし、と思っている。 例えば。 それは日曜日の朝、「おかあさん、あそぼうよ」と声をかけられ 「いいよ。『くろくんとちいさいしろくん』(なかやみわ作の絵本)みたいに、白いクレヨンで絵を描いて、その上から絵の具を塗るのはどう?」とご機嫌に提案し、娘も乗り気になった直後のこと。 「娘