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心にうつるよしなしエッセイ

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徒然なるままに。
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#エッセイ部門

じわじわと日常が失われていく恐怖。アメリカで初めての3日間停電生活。

アメリカ独立記念日の連休が終わり、さあ週明けからまた日常が戻ってくるぞ、なんて思っていた…

夫がなぜか、私の物を勝手に片付ける。

夫がなぜか、私の物を勝手に片付ける。 最初は加湿器だったと思う。 いつだか覚えていないく…

娘を畳で産んだ話。

私は30も半ばにして注射を心底怖がるような女だ。チクッと可愛らしい音で形容されるあの痛みが…

「みんなが私のことを笑うの。」

ごっこ遊びが苦手だ。 小さい頃はシルバニアファミリーで永遠に遊んでいられたのに、大人にな…

「育ててやったのに」と思ってしまうかもしれない未来の私へ

子どもは生きているだけで親孝行だ。 3歳の娘をつかまえて「育ててやっているのに」なんて微…

何に傷付けられているのかわからない、アメリカでの日々。

何に傷付いているのかわからない瞬間が、アメリカに来て何度もあった。 すれ違う人に舌打ちさ…

江國香織の描く女には敵わない

江國香織さんの描く女性には敵わないな、と思う。 読んでいる最中から常にそう感じているのだけれど、読み終えて本を閉じて尚思う。敵わない。 かなう必要はないし、かなったところで何もない。のだが、敵わないという言葉が出てきてしまう以上、私は彼女達にかないたいのだろう。 江國香織さんの『金米糖の降るところ』を読み終えた。 アルゼンチンで生まれた日本人姉妹。日本で青年実業家と夫婦生活を送る姉と、未婚で出産しブエノスアイレスで娘と二人暮らしの妹。美しい彼女達は、かつては全ての男を「

私はしばしば、娘との約束を破る

私はしばしば、娘との約束を破る。これは育児において最もしてはいけないことの一つ(私はこの…