尊敬する人①

履歴書や面接なんかの場面で問われる「あなたの尊敬する人は?」のという問いが苦手だった。



なぜなら、単純に「尊敬する人」がいなかったからだ。世の中のことをあまり知らず、あまり他人に興味をもたずに生きてきたこともあって、尊敬できる人が挙げられず、なんだか自分が恥ずかしい人間に思えたからだ。



そんな自分が初めて、尊敬したのがken Yokoyamaだ。世間的にはハイスタ(Hi-STANDARD)のギタリストと説明した方が分かるかもしれない。



正直、「尊敬する人」としてken Yokoyama の名前を挙げるのはなんとも気恥ずかしい感があって未だに堂々といえない。



彼をちゃんと認識したのは、ハイスタが活動休止になり、「ken Yokoyama」という名義でソロアルバム「the cost of my freedom(2004年リリース)」を出した頃だと思う。(特に「believer」が好きだった。)



当時、大学生活は宙ぶらりんであり、そんな状態のままバンドを始め、「音楽」を意識し始めた頃だった。そんなこともあり、「なんだこの曲!めっちゃかっけー!」と思ったのがこのアルバムだった。



長くなるので割愛するが、その後の東日本大震災を期に、彼のpunk道が大きく変わった。その変化を彼自身、曲として綴っているのだけれど、その曲が自分の中で一層彼の人間性に強く惹かれていき、尊敬する人へと認識が変わっていった。



その時の曲が「Ricky Punks Ⅲ」。



皮肉にも天災により「自分のスタイル」をガッチガチに堅めていた人が、もっと大事なもののために自分を捨てた瞬間を捉えた曲だった。それがなんともグッときてカッコよくみえた。



もし興味があれば「believer」と「Ricky Punks Ⅲ」は是非とも聴いてみてほしい。とても胸に響く曲を作る尊敬する人である。



ちなみに、「尊敬する人」があと2人いる。思っていたより文章が長くなりそうなので、まさかまさかの3部作で書きたいと思う。



今日はここまで!

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