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【文字起こし】10/31劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン 舞台挨拶ライブビューイグ【鶴岡音響監督のトークのみ切り取り】

 こんにちは(o・ω・o)オ虫タ圭クです。
 
 昨日、ライビュで舞台挨拶の午前の部だけなんとか拝聴することができまして。
 鶴岡音響監督が登壇するのはレアケースなので、集中してメモを取って参りました。
 
 登壇した
 ヴァイオレット役 石川さん
 ギルベルト役 浪川さん
 京都アニメーション監督 石立監督
 司会 音楽プロデューサー 斉藤さん
 
 の会話もボリューミーで聞き応えたっぷりでした。
 しかしながらその全てを私1人で網羅することは不可能だったので、滅多に聞けない【鶴岡監督のトーク】だけではありますが、文字起こししますのでご覧ください。
 
 要約した会話文であることと、メモ取れなかった箇所もあると思いますので、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
 
 後日、公式様からのレポートもあると思いますので、もっと正確な文章はそちらをご覧ください。

※以下表記、浪川さん⇒浪 石川さん⇒石 
石立監督⇒監 鶴岡監督⇒鶴 司会斉藤さん⇒司

 
 


▪️挨拶~動員数110万人、興行16億円突破!!

石「毎週嬉しい情報が更新されていて。動員110万人はここが初出しですよね?」
司「はい、昨日まで(公式情報は)100万人でした」
石「みなさんのおかげですよね」
浪「あと入場特典も凄いですよね!」
石「確かに」
浪「毎回たくさんいただいて……嬉しいですよね。鶴岡さんどうですか?」

鶴「いや、単純に嬉しい。映画、やっぱ観てもらうために作っているので。観ていただかなきゃ話にならないんで。単純に嬉しいですね。その、100万っていう数字は……ほんとに、嬉しい」

 

▪️役者と音響監督の話

司「浪川さん、鶴岡監督から伝えられたことで印象深かったことはありますか?」
浪「鶴岡さんの演出というか『ダメ出し』みたいなのがあるんですけど。鶴岡さんは、『ここは明るくして、落ち着いた感じで』とかじゃなくて、『ふんわりと……感じて』みたいな。演出。アレ感じないといけないな、っていうプレッシャーが半端ないんです。怖いくらい。ニコニコしてますけど」
石「あのぉ~『……解るよな?』みたいな」
浪「そうそうそうそうそう。『俺の言いたいこと全ては言わないけど、解るだろ?』みたい演出を。圧がある」
 
鶴「今回はもう最終回だから。今回は『解るよな?』じゃなくて『解 っ て る よ ね ?』だよね」

浪&石「これです!このこと!」
 
鶴「ここで解られてもな。浪川くんは不利な状況(回想シーン以外では初登場)だったから、いつになく丁寧に接したよねぇ?(圧)」
 
浪「接してくれました。ほら、これです、わかります?こういう感じです。優しいんですよ?」 
石「いろんなことを汲み取って、『きっとこうだろうな』をやるっていう……」
浪「特にヴァイオレットちゃんは難しいじゃない、気持ちの変化が。あれを鶴岡さんが演出してくれるの……どうでしたか」
石「鶴岡さん、役者のやりたいことを尊重してくれる」
 
鶴「あぁ、いや」
 
石「あれ!?違いました!?」
 
鶴「今回最終回じゃない? たぶん今回ヴァイオレットには一言も何も言ってない」

石「『石川の思うヴァイオレットがヴァイオレットだから。好きにやって』みたいな」
 
鶴「環境を整える(のが自分の役割)。だから今のパフォーマンスを出してくれたらって」

浪「でも、鶴岡さん覚えてます? 『ここは音楽も効果音も付けない。お前たちの芝居しか聞こえないからな』って…………はい、以上でございます」
 
鶴「手の内は明かさないと。フェアじゃない」
 
浪「そうですね……そうですね……」

 

▪️石立監督が覚えてる鶴岡監督の言葉

司「監督、鶴岡さんの言葉で印象的な言葉があったと」
監「『"ヴァイオレット役が石川"なんじゃなくて、石川がヴァイオレットなんだよ』って」
 
鶴「最初(シリーズ当初)は『石川がヴァイオレットを演じて』、最後は『ヴァイオレットは石川なんだ』に辿り着くのが一つの目標だと思って」
 
石「嬉しいです……」
浪「べた褒めじゃないですか。僕一回も言われたことない」
 
石「アフレコ終わった後に食事会があって。その時鶴岡さんが『この現場終わりたくない』って。皆さんお仕事がそれぞれあるのに、『終わりたくない。みんなでずっと作りたい』って思っていただけるって嬉しいって思いました」
 

 

▪️音楽に関して

司「思い出したんですけど、音楽はEvanCallさんが作ってて、(音楽担当で)インタビュー受けた時に鶴岡さんが『Evanにとってヴァイオレットは始まりで。自分にとってヴァイオレットは集大成だ』っておっしゃってて」
 
鶴「いやいや、単純に、若い作曲家(Evanが)、これで評価されて。これから花開いていくだろうし。
(自分は)キャリアの最終盤にさしかかって、こういう作品に巡り会えて、やらせていただいて。石立監督もおっしゃってた『当たり前のことを当たり前にやる』って。『スタンダード』。
スタンダードが、ここでちゃんとできたのかな。自分のキャリア振り返っても、ここでようやくスタンダードに辿りついたかな。
それが自分の役割。自分がやらなければいけないことをちゃんとできた。
やり続けていくには、『スタンダード』の基本の上に『積んでいくこと』で『進歩』がある。
その『次』に進むための一歩が踏み出せたかな、と」

 
 
 

▪️劇場版の仕事について

司「普段鶴岡さん、音楽家に任せてくれるんですけど、今回は『全部チェックするぞ』と珍しいパターンでした」
 
鶴「今回『フィルムスコアリング』⇒下に続く

フィルムスコアリングとは
 
できあがった映像に対して音楽をつけていくという方法
 
参考元

 
 
つづき⇒鶴『フィルムスコアリング』だから、1曲たりとも外せない……でしょ?」
 
司「そうですね」
 
鶴「だから、Evanには頑張ってもらって。みんなそうだけど、今回みんな『尋常ではない想い』があった。
Evanのあの、録音に向けての『何も恐れず向かっていった想い』とか、発端としては監督の『尋常ではない状態』尋常じゃなかったから。それがみんなを動かした思います」

※この前に石立監督の「今でこそヘラヘラしてますけど、やってる時はみんなに迷惑をかけて、この作品を絶対に良い作品にしなくちゃいけない』と思っていた」というトークがありました

 
 
 

▪️アフレコ終盤の印象的なエピソード
※ライビュ時の浪川さんわたわた事件

 
司「鶴岡さんが(劇中のギルベルトの「ヴァイオレットぉぉぉぉ!!」シーンのアフレコ時)『お前の声は届いたのか?』という確認を浪川さんにしていて、それを石立監督が聞いてなるほどと言った、と」
 
浪「……え? 今の、な、な、何となく僕のことだと思ったんですけど」(わたわた)
鶴「あなたのことです」
浪「私ですか?」(わた)
鶴「アレいっぱいやったよね?」
浪「『ヴァイオレットぉぉ』いっぱいやりました。呼びました。はい。血が出るかと思うくらいやりました」(わたわた)
鶴「『まぁこれが最後かな』というテイクの後に、たぶん言ったんだよね」
浪「あ、鶴岡さんが、監督に」(わた)
鶴「あなたに」
浪「僕に?」(わたわた)
鶴「なんで監督に言うんだよ」
浪「今僕ものすごいアホになってませんか?」(わたわたわたわた)
鶴「『ヴァイオレットに声は届いたのか』って。『届いたのか』ってのは大きな声ってことじゃなくて『想いは届いたのか』っていう。 届きましたか!?」
浪「届きました! ありがとうございました! みなさんにも届くように頑張りました!」(ワタワタ!!)

司「笑 何が言いたかったかと言うと、鶴岡さん独特の引き出し方『役者の100%を引き出しましたか? という(役者への)確認』をちゃんとやるというのがカッコいいなって」

 
 


 

▪️最後の挨拶

鶴「今回の作品の位置付けっていうのは、暁先生が書いていた『全てはここに至るための物語』に集約されていると思う。始めた時はこうなるとはみんな思ってなかった。
みなさんの応援のおかげで、シリーズ経て、こうして完結に至ることができた。それが作品として、位置付けとして、ありがたいことだな。そして良かったなと。思えるものになったと思う。
そして今日は、今回ここ、京都。京都の地から、本当、応援してくださった全世界の皆さんに向かってお礼申し上げたいと思います。有り難う御座いました」

※ここは、ほぼ原文(鶴岡監督の挨拶)のまま
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 以上でーす!!(o・ω・o)
 メモ取るのもすごく大変だったけど、書き起こすのもめちゃくちゃ大変でした笑
 

※上映前にメモとペンを準備する虫圭の図

 
 
 これまでの考察やまとめ作業より、
 労力だけで言うと一番大変でした!!
(メモの断片と記憶を頼りに会話として成立させる、文章にする、おかしくないか推敲する)

 是非、今回は特にTwitterでシェア、RTしてください!!(o・ω・o)疲れた!!
 
 
 
……さて。
 
 鶴岡監督の厳しさや、誠実さ、音響監督としてプロフェッショナルな姿勢が窺えたこと。
 そして最後の挨拶、「ここ、京都の地から~」くらいから、涙ぐんだ声で挨拶を言い終えられる姿は、胸がグッと締め付けられて、私は少し泣いてしまいました。
 
 それだけ、この舞台挨拶だけでは『到底語り尽くせない想い』があり、そんな想いや願い、を、作品に携わった多くの人たちがまたそれぞれ胸に抱いて、『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を作ったのだな、と、改めて思ったんですよね。
 
 そんなの、ちょっと考えたら当たり前じゃないですか。
 映画なんて、ましてやこんな凄い作品、たくさんの人が関わっていて、みんな多くの思うことがあって。なんて。
 
 でも私たちは基本的に、『エンドロールの名前』でしか触れない訳ですよ。彼らには。
 
 でも、だからこそ、今回の鶴岡監督の言葉は、その多くのスタッフさんたちの想いを代表する挨拶だったなって思います。
 
 
 
  
 蛇足な文になりますが。
 私が、エンドロールで亡くなってしまわれた方たちのお名前を見て、涙してしまう理由も少し理解できました。
 亡くなってしまわれた方たちには、『エンドロールの名前』以上の強い感情を持っているから、名前を読んだだけで、その想いが、心の器から溢れ出てしまうんだな、って。
 
 もっと、制作してくださった多くの方に興味を持とう、知ろう、作品の解像度を上げよう。
 そしてもっと多くの情報をインプットして、感動して、その感動をこうしてアウトプットしよう。
 と思った舞台挨拶と、この書き起こしでした。
 
 良い学びになりました(o・ω・o)

 
 また、映画館に行こうって思いました。
 地方から遠征になりますけど、ドルビー版も観に行きます(エカルテ島からの手紙も欲しいし)
 11/12のスタッフトーク付き上映会行ける人が羨ましいなぁ!!
 良いなぁ!!泣
 
 
 
 
 私からも、以上でございます。
 みなさま、お付き合いいただきありがとうございます。
 
 また、劇場でお会いしましょうね!(o・ω・o)ノシ 必ずだよ!

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