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仕事のはなし

わたしは自分の仕事が好きだった。
バリバリ働く姿をイメージして、憧れていた。

でもいつからか、仕事に対してすごく一線を引いてしまうようになった。
色々と考えたり、直面したり、自分ってこうだからこうしたほうが良いなあって頭の中で思っていることを、書き出してみようと思う。


まずは私の仕事について。

新卒で入社して、もうそろそろ7年?8年目?くらいになります。
割と色々なことをしている会社ということと、その中でも会社の方向性が変わったり、働く場所が変わったり(物理)、そこに巻き込まれながらころころと違う仕事をしているおかげか、比較的楽しく仕事をしている社会人だったと思います。

就活の時に地元の大阪から何度も夜行バスで東京に向かい、やっとつかんだIT業界の会社でした。
東京で働くIT業界のOLにすごく憧れを持っていて、絶対に大阪から出たかったから、やっと東京の会社から内定がもらえてすごく嬉しかった。


そして今私は何をやっているのか。もっと具体的な仕事について。

入社して、所謂「法人営業」をやる部署に配属されました。
大学時代はずっと飲食店のアルバイトをしていたので、法人相手だと相手もきちんと対応してくれて、バイト時代にたまに遭遇してしまうイライラした人や何か商品やサービスに文句をつけたいだけのお客さんにはほとんど出会うこともなく、みんな前向きに何かを大きくしたり生み出したりすることに力を注いでいて良いなあ、やりやすいなあ、私もこうなりたいなあ、と感じていました。


最初のころは仕事の効率も悪くて、深夜までかかってお客さんに提出する資料をつくったり、エクセルの計算式に苦戦したり、パワーポイントの表の罫線がずれてるとか、この無駄な空白はなんだとか、フォントが違うとか、サイズが違うとか、そういう細かいところを先輩に指摘されながら、でもそんな先輩たちの仕事に参加する形で、なんだか思い描いていた大人の「仕事をしている!」感に酔っていたように思います。

ただ会社には決まった「商品」があって、その売り方とか値段とか持って行き方は変えるけど、会社が持っているその「商品自体」には私は口出すことが出来なかった。

お客さんにもっとこうしたほうが良いよ、と言われて、最初は「どうすればもっと良くなるのか」先輩に聞いてみたり上司に聞いてみたり、それを作っている部署に相談しにいっても「それをやる工数がないから」「変えたらこんなリスクがあるから出来ない」と断られた。それを作っている部署は他の仕事がたくさんあって忙しいらしい。よく言えば親会社から仕事が次々ときて安定している、悪く言えばそのせいで費用対効果が悪い作業はしたくないという会社だった。

私の部署の先輩や上司も抜本的にその組織や考え方をどう変えれば良いか、その方法はわからないみたいだった。

そしていつしか既存のその商品は絶対に変えちゃいけないものなんだと思い込むようになった。
お客さんに「もっとこうしたほうが良いよ」と言われても、口では「そうですね、持ち帰って検討しますね」と耳障りの良い言葉と笑顔を並べながら
心の中で「それは無理なんだよなあ」と諦めるようになっていった。


3年目の時に異動した大阪の営業所で、本社と距離が遠いから尚更変えられない現実を、どこかで変えたい気持ちを抱えながら、とりあえず目の前のタスクや売り上げ目標をその枠の中でこなしていた。
そんな私が東京に戻って配属されたのは「つくる側」の部署だった。


ああまた長くなってしまった。
ちなみにその商品というのはWebサービスとかアプリとかそこにまつわる広告とか、そういう新しい企画を立ち上げて、色んな人を巻き込んで、つくっていくことをやっています。


今の仕事のこと

会社でやってること、何もかも興味がなくなってしまった。

そんな言葉で友達に相談を投げました。

実はこんな状態はもうここ数年、ずっと波がありながらも続いてしまっている。ささいなことでモチベーションは少しあがってやってみるぞーって思ったりもするけど、根本的にずっと「自分には向いていない」「できない」「やれた実績が出せない」「自信がない」という負の感情を抱えてしまうネガティブな状態が続いている。

たぶん、辞めたほうが良い。

自分でもそうわかっている。

色々と、会社や上司は私のやりたいことや今後のキャリアを尊重してくれる。現にこの10月から「新規企画」以外に面白そうだなって思った部署との兼務も認めてくれた。

営業をずっとやってきた私が突然「つくる側」になって、営業に戻るという選択肢も会社の都合的になくなってしまったので、その中で私が力を発揮できるところを上司も一緒に探ってくれている。
恵まれてはいると思う。

じゃあ何がそんなにやる気を削いでいるのか。

新規企画と一言で言ってもやることはたくさんある。

社内の政治や上司の鶴の一声でやることになったり、そんなことお構いなしに「なんでそれがやりたいの?」とか聞かれて、内心「私がやりたいわけじゃないのになあ」とか思いながら、これこれこういう理由でやるべきだと思うんです、みたいなこと言わなきゃいけなかったり、実質の運用部分とか上司は全部丸投げで、他の人も巻き込んでやらなきゃいけないのにそういう組織や体制になってないのと、私が人にお願いするのが下手だから全部抱えちゃったり、、

要は何もアウトプットが出せていない。
人の役に立っていないのがとても苦しい。


直近は、その新規メディアをつくるための運営資金を稼いでこいというミッションを与えられて、色んな会社にアポイントを取って新規のアポイントに行っているのですが、その中で話される夢のような未来の話を実現するために、何をどんなふうに、社内のリソースをどう使えば実現可能なのか、現実にするための引き出しがなくて、結局自分の無力さを思い知らされてしまう。

そして社内の人を頼れないから、アポイントに行けば行くほどタスクが増えてしまって、でも社内のこれもあれもで容量オーバー、そのタスクをこなしていく熱量の熱源が自分の中にどこにもなくて、上司がこう言ったんじゃんと人のせいにして、そうしてどんどん自分に呆れて幻滅していってしまう。

自分はこれができる、できた、っていう自信貯金も底をついてしまった。

ホワイトで給与水準も高くて、人も良い(文化的なアレはあれど、きついことをいう人はいないし、一人ひとりは良いひとたちの)会社。
なのに私は毎日辞めたいと思っているし、この会社の事業に愛も持てないし、この会社にいる人たちのことを嫌いにもなってしまっている。

どうしようかなあ。どうしたらいいかなあ。と、とりあえず何かアウトプットをしたくてこれを書いています。

転職のこととか、仕事のこと、
やっぱり人生の大半を占める仕事の時間。
ワークライフバランスだって割り切って、手の抜き方や小手先でなんとかしていくことを覚えて、ただその場、その時与えられた仕事をこなしたり、考えているふりをして過ごして、それなりのお給料をもらってこれからも生活していったほうがリスクはない。

でも一回きりの人生なのに、そんな精神衛生が悪いことを続けていくほど割り切れない。

好きなことに熱狂して、本当は仕事にのめりこみたい。

一度しかない自分の人生を
何かを言い訳にして自分の思う通りに生きないなんて嫌だ。

いまはまだ答えは出せないけど、みんなの話もききたいな。

また、近況を綴ります。


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