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「Main stage」Interaction with lovable artificial intelligence.

「Cyberpunk2077」はサイバーパンクの世界観そのままに未来世界を舞台としたオープンワールド型のアクションRPGである。
バッドランズ生まれ遊牧育ち、赤毛カーリーの家出娘な2代目ちゃん。
プレイ日記9回め、サブクエストで出会う人工知能たちについて。

SFにおける近未来的なエッセンスの1つであるAIは、「Cyberpunk2077」にも数多く登場する。特に、電脳でアクセスできる限界点の向こう側にAIたちが暮らす領域があるという設定はストーリーの佳境に絡む。
ありがちな「AIは生きているのか」という問題も、デジタル化された人格に身体を奪われようとしている”V”の視点では少し違って見える気もする。

中でも、まずはスキッピィだろう。
路地裏で死体のわきに転がっていた彼は、「AI内蔵型HJKE-11スマートガン試作モデル」だ。音声インターフェースのマシンピストルというのも、古き良きSFらしくていい。曰く、本来の持ち主から盗み出されたが初期化されたので記憶がなく、彼自身から仮ユーザーとしての一時使用が許可される。

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2代目ちゃんの先代(まわりくどい)でも手には入れていたが、顛末を知る前に物語がエンディングとなった。気になっていたので、かなり早い段階で拾って見届ける。使い続けているとスキッピィが自身の定期診断中に本来の所有者に関する情報を見つける。元ジャーナリストで、今はワトソン地区のフィクサーとして活動しているレジーナ・ジョーンズがそうだという。

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スキッピィを手にレジーナのオフィスを訪ねると、賭けに飼って手に入れた経緯を教えてもらえるが、クエストとしてはそれきりでおしまい。

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キャラクターが濃かったわりに、と拍子抜けしたくらい。
スマート系の武器が馴染まないのもあって、後にも先にもスキッピィのほか使っていない。そのぶんが思い入れとなってか、返してから少しさみしい。

ストーリーの中で欠かせない存在でもあるのが、AIタクシーのデラマンだ。
序章で顧客となったつながりから、暴走した車両の回収を手伝ってほしいと依頼される。車両を回収する過程でAIの暴走ではなく自我の芽生えであると匂わせつつもクエストの最後にはシステムリセットを頼まれる。
芽生えたかもしれない自我もろとも初期化せよ、というのである。

①初期化する、②統合する、で選択肢は2つ。だが主人格のコアを破壊して芽生えた自我を開放もできる。3つめの選択をすると、あとになって自由になったデラマンたちからメッセージが届く。

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地球から離れたり、ユカタン半島へ旅に出ていたり、あるいは何かと戦っているような内容だったりとバラエティに富んでいる。

最後に、ライフパス(出自)で「ノーマッド」を選んだ場合だけなのだが、かつての愛車からGPS情報を受信するというサイドクエストがある。
序盤の運び屋仕事でダメになって「廃車にしたはずなのに」と、めずらしく説明ゼリフっぽいものがありつつ向かってみれば、捨ててあったので拾って修理したのだとノーマッドの女性が言う。

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ノーマッドを抜けて街に出たいから、とアシを探していたらしい。
結果、買い戻して終わる内容としてはシンプルなものだ。
ついでにAIでもないが、存在が意思を伝えようとする点では近い気がした。

次回、ノーマッドのじゃじゃ馬娘パナム登場。

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