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頭が通れば通り抜けられる、は本当なの?

わが家のぼっちゃん、茶シロのコタはうんちがへたっぴい。
キレがわるい、とでも言えばいいのかチョンとおしりにのこしていることがあって、大きいほうをしたと分かると抱えられておしりチェックされます。

トイレから出たところを抱きかかえられると、しっぽでお尻を隠したり。
ちゃんと、わざとそうしてるのがわかるんだから賢いもんで。
猫のしっぽって、けっこう明確な意思をもって動いてるみたいです。
ぶっちゃけ気分で振ってるくらいに思ってました。

コタとしては、そのくらいおしりチェックが好きじゃないらしく。
すごい勢いでトイレを飛び出して、手の届かないクロゼットに駆け上ったり寝室へ駆け込んだり、それはもう常軌を逸したスピードで。

いっしょに暮らしている方ならご存知だと思うんですけれど、”本気の猫”に追いつけるなんてのは、たぶん超アスリート級の反応速度です。
そんなものがないオジサンは、寝室の引き戸を閉めてクロゼットの前に立ち塞がって退路を断つ姑息な手段に出るわけです。

つい先日、トイレを飛び出した彼が引き戸を閉めるより素早く飛んできて、
閉まるより先に寝室へ逃げ込もうとしたんですが、ほぼ閉まりかけ。
あたま1つ通るかどうか、という隙間に勢いまま駆け込んで..

ドン!

とおり抜けられず、頭だけ突っ込んで。
コタのほうも何が起きたのか分からず、そのまま硬直。
シュールすぎる絵面に笑ってしまったものの勢いが勢いだったので、ケガはないかと肩まわりを触ってみましたが痛がる様子もなく、ひと安心。
無事におしりを拭かれて、おしまい。

と、そこまで見ていた妻がひと言。
「猫って、頭が通れば通り抜けられるって言わないっけ?」

たぶんね、ゆっくりなら通り抜けられたんでしょう。
勢いに阻まれた、ってとこかな。
そのあと少し落ち込んでいるふうに見えたのは、猫の自尊心ってやつかも。

猫だって、どんなときでも頭が通れば通り抜けられるわけじゃない。
もちろん挟まっちゃうこともある。

レアな状況なのは間違いないと思うけど、覚えておこうと思います。

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