見出し画像

「Main stage」Revived with a bonus and a time limit.

「Cyberpunk2077」はサイバーパンクの世界観そのままに未来世界を舞台としたオープンワールド型のアクションRPGである。
バッドランズ生まれ遊牧育ち、赤毛カーリーの家出娘な2代目ちゃん。
プレイ日記7回め、撃たれて死んだ..はずが奇妙な夢を見て。さらに夢の中でそのひとであった記憶そのままの人物と電脳世界で出会って、とマジカルでメルヘンな展開に思えるがロジカルだったと後にわかる。

撃たれて死んだはずだった。が、サイバーウェアの自己診断で目を覚ます。

サイバーパンク2077_20210403112112

打ち捨てられたのだろう、不法投棄のごみ溜めらしき場所だ。
這うように進んでいると、どこか見覚えのある黒スーツの男がデクスターを伴って現れる。あれほどフィクサーの”らしく”振舞っていた彼だが、いまや三下にしか見えない。痛めつけられ、観念したというところか。
撃ち殺した”V”の亡骸を捨てた場所まで黒スーツを案内してきたようだが..

サイバーパンク2077_20210403112314

もはや用済みとデクスターの眉間を撃ち抜き、黒スーツは"V"の見つけたと報告を始める。相手はヨリノブ・アラサカらしい。サブロウ殺しの張本人である。目撃者の存在を知って、黒スーツに始末を命じたのだろう。

サイバーパンク2077_20210403112435

車に乗せられ、どこかへ。
と、アラサカの追撃を受ける。黒スーツが一時的だが強力な回復材とハンドガンを押し付けるように渡しながら「手伝え」という。
サブロウ殺しの目撃者に追手となればヨリノブの指示だろう。が、となれば黒スーツの目的は別であったということか。追手のライダーが、黒スーツを「この裏切り者が!」と怒鳴りつける。どうやら味方と考えてよさそうだ。

サイバーパンク2077_20210403112646

ともあれ反撃に出るも、追手は倒せたが黒スーツの車は大破。
ついでに回復材の効果が切れたのか、あっという間に死に体の様相だ。

サイバーパンク2077_20210403112851

頼れる者はいるか、と思い浮かんだ名を告げる。
ワトソンでクリニックをしているヴィクターなら手を貸してくれる。
きっと、どうにか助けてくれる。

サイバーパンク2077_20210403113221

意識を失い、気がつけばヴィクターのクリニックだった。
朦朧と揺蕩う中でも、懸命な治療を続けてくれている姿には感謝しかない。

サイバーパンク2077_20210403113452

どうにか一命をとりとめることができたのはヴィクターの腕だろう。
そのわりに芳しくない表情が気になって尋ねてみる。
命は助けた。ただ、2代目ちゃんとしての余命はわずかだというのだ。

盗み出したバイオ・チップにはデジタル化した人格が保存されていた。
ジャッキーから託されてスロットに差した時点では何事も起きなかったが、そのあと2代目ちゃんはデクスターに頭を撃たれている。
これがトリガーであったらしい。
デクスターの使った銃がチップごと頭を吹き飛ばすほどの口径でなかったのもある。弾丸を受けた際にチップのナノマシンが損傷の修復を始め、本来は致命であった外傷をも侵食してリカバリした。

バイオ・チップが宿主と認識しているのは、デジタル化した人格である。
修復時点で同じく生体部品である”V”本来の脳細胞を腫瘍とみなし、一部をバイオ・チップ化して修復した。結果、本来の脳と共生するリカバリとして完了し、本来の脳と隔てなくバイオ・チップの宿主を開放したのだ。
チップと脳は共生しているが、そこに解放された人格は損傷から断片化した人格記憶のデフラグを始める。あるいは並行して不要データの削除を。

デフラグの完了時点で、人格は入れ替わる。
”V”という人格の喪失と同義である。

サイバーパンク2077_20210403113942

ジャッキーの彼女であるミスティは「魂の死」だ、という。
痛みを絶する苦痛に襲われる可能性から、チップ側の宿主を抑えるクスリと別に、ミスティが用意してくれた”V”の意識を抑えるクスリも渡される。
「たぶん、きっと役に立つだろうから」
つまり、ほぼ”V”ではなくなったときの耐え難さを絶つための。
シンプルには「人格を放棄するクスリ」というわけだ。

その、浸食を始めているチップの人格を意識することはあるのだろうか。
いっそ徐々に記憶が途切れて消えるくらいであれば緩やかでいい。

3周めのなので、そんなものではないとわかっているのはさておいて。
次回、あれこれうるさい男たちのこと。

この記事が参加している募集

全力で推したいゲーム