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猫のどきどきにときどきどきどき

わが家には2匹のネコがいます。
べっ甲のレヴィとシロ茶のコタです。

いっしょに暮らしている方なら、きっとやっているはず。
猫に顔をうずめて、よくわからない楽しみを味わう。
そのときに聞こえてくる心臓の音の、なんと愛おしいことか。

読んだことがなくても、聞いたことあるひとは多いんじゃないでしょうか。
じつは私もその口で恐縮ながら読んだことはありません。

動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。

内容(「BOOK」データベースより)

紹介されている、まさにその部分を太字にしてみました。
これを知ったとき、けっこうな衝撃だったのも覚えています。
ゾウの心臓について考えたりする機会がなかった、とも言えるわけですが。
そもそも自分の心拍だって、健康診断くらいでしか気にする機会がない。
健康万歳。

ところが猫と暮らし始めると、前述のような次第で聞くともなく聞いたり。
思い出しちゃうわけです、そんなときに。

一生の間に心臓が打つ総数は、サイズによらず同じなのである。

たっぷり走りまわって遊んだあとだったりすると、もうバックバクですよ。
ダメダメ、そんなに数つかっちゃ!
ふと思い出して、よくわからないことを口走っちゃったりして。
知ってわるいってことじゃないけど、余計なことは考えちゃいます。
だからって遊ばないわけにもいかないジレンマが。

楽しく走りまわるほど、どきどきカウンターは数を減らすわけです。
なるべく考えないようにしてますけど、ときどきね。
ドキドキしてくれるな、とも思っちゃう矛盾。

そんなことはお構いなく遊んでとスリスリしてくるわけです。
気にしたら負け、と妻は言います。
まったく仰るとおりなんですが、それでも気になるものは気になるわけで。
悩ましい。

せめて超絶たのしく過ごしてもらえるように、じゃらしを振る毎日です。
遊びつかれたときのレヴィは、あおむけに寝がえりしても起きません。
できれば彼女なりにしあわせな時間になっているといいんだけど。

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