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ウォーレン・バフェット VS AI:この先の株式市場の動向は?
タイトルは・・・かなり「煽りタイトル」となってしまいました、すいません。
実際の内容は、下記、「バフェット氏の警告無視してAI時代に賭ける:TSMCの強気投資家」という記事に関する考察である。
外国人投資家は、AIが今年最大の成長のけん引役になるというTSMCの主張を支持し、株式の保有率を2年ぶりの高水準に押し上げた。ピクテ・アセット・マネジメントによると、同社はAIに使用される先端半導体の製造で90%以上のシェアを占めている。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏は昨年、TSMCの立地から地政学的懸念を理由に50億ドル(約7500億円)相当の同社株を売却した。台湾は米国寄りの頼清徳氏を総統を選出し、中国との対立の懸念が深まっている。
ウォーレン・バフェット氏の言うように、株価は割高水準なのか?
過去記事で、現在の株式市場の過熱ぶりに、世界一の長期投資家であるウォーレン・バフェット氏が警鐘を鳴らしているというものを紹介した。
この立場の人の発言は、「ポジション・トーク」も兼ねているので、それを考慮したうえでの咀嚼が必要である。とはいえ、コロナ時代に「日本の商社株は割安だ」と言ってバフェットが買い増ししていたのを、私はリアルタイムで追いかけていた(ウォッチするだけで、私は買いそびれました 笑)。
その答え合わせは、2024年現在の我々であればだれでもできる。
またリーマンショック前にも、「バフェットの時代はもう終わった」と言われてた時期があった気がする。けれども、バフェット氏は今なお存在感を発揮し続けている。つまり、「彼の時代は終わったという考えは間違い」だった。
ということで、例えポジション・トークであったとしても、ウォーレン・バフェット氏の発言には価値がある。我々素人でも、無料で知ることができる重要なメッセージと考えている。
今回取り上げた記事は、「バフェット氏が台湾有事という地政学的リスクに備えてTSMC株を売却した」という文脈になっているが、それに加えてバフェット氏が近い将来に起こるであろう暴落に備えて現金ポジションを増やしていることと関係していると思う。
一方で、「半導体アップサイクルのまだ初期段階」という意見
一方で、上記記事中にある、TSMC株を強気購入しているCIOの「われわれはまだ、半導体のアップサイクルの初期段階にいる」という意見も、一考に値するものである。
UBSオコナー・グローバル・マルチストラテジー・アルファの共同最高投資責任者(CIO)、バーナード・アーコン氏は、「地政学はこのセクターにとって歴史的にリスクとして認識されてきたが、これらの製品の戦略的性質と現地サプライチェーンの構築への意欲は、ほぼ間違いなく地政学がこの分野にとって追い風になっていることを意味する」と分析。「われわれはまだ、半導体のアップサイクルの初期段階にいる」と話した。
AI時代の到来により、半導体需要は今後ますます高まっていくだろうという意見には、私も同意する。恐らく、バフェット氏もそこを否定しているわけではないと思う。
バフェット氏は、「昨今の株価割高感」に加え、「台湾有事懸念」でTSMC株を優先的に売却し、それをこのCIOが買いに向かっているというのが正しい構図ではないだろうか。
どちらの意見も、我々のようなど素人には傾聴すべきものがあるし、その情報をどう生かすかは我々次第ということである。
割高感の目安と言われる「バフェット指数」は史上最高水準で高止まりしている状況である。今回もまた、バフェットの時代は終わったと言われるかもしれないが、個人的には、「短中期的には、相場崩壊に備えキャッシュポジションを増やし、暴落時にはAI時代に備え半導体銘柄を買います」という投資行動が最適なのかな~と妄想する今日この頃である。
ちなみに、日本での長期バリュー投資家といえば、「さわかみファンド」の澤上篤人氏であろうと思われるが、彼も金融主導で行われた株式相場の崩壊に警鐘を鳴らし続けている。
(画像は写真ACから引用しています)
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