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重要鉱物の供給網強化で連携の日本とサウジアラビア

日本政府は、レアメタルなどの重要鉱物の採掘において、資金力に優れるサウジアラビアと連携する方針であることが発表された。


上記記事より引用

 斎藤経済産業相の23日からのサウジアラビア訪問に合わせ、経済産業省とサウジアラビア産業・鉱物資源省、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と現地の鉱山公社などが出資する「マナラ・ミネラルズ・インベストメント・カンパニー」が、それぞれ覚書を結ぶ方向で最終調整している。

 両政府は、アフリカや中南米を念頭に、第三国での鉱山への協調投資やプロジェクト創出を検討する。JOGMECとマナラ社は、2年以内に複数の協調投資の実現を目指す方向だ。

 対象は、自動車や電子機器に幅広く使われる銅や、蓄電池に不可欠なニッケルやリチウムなどの重要鉱物を想定している。鉱業分野の情報交換や人材育成、専門家の交流なども進める。

上記記事より引用

米中新冷戦(最近は「競争」という言葉を使っている)のマクロな枠組みのなかで、サプライチェーン(供給網)の再構築が進んでいる。その世界の潮流の中での、日本とサウジアラビアの動きである。

サウジアラビアも海千山千の油断ならない相手で、どこまで日本の思い通りにいくかわからないと思うが、それを考慮してもなおこの日本の動きは評価したい。

日本とサウジアラビアの連携は、以前とりあげた「グローバル・グリーン・ジャーニー」構想の一環である。

日本、イギリス、イタリアで共同開発予定の次期戦闘機の開発に、サウジアラビアを巻き込むとか巻き込まないとかいう話もあり、中東のスンニ派の盟主・サウジアラビアの日本にとっての重要性は増しつつある。

この日本・サウジアラビア連携の流れは、安倍政権時代に下地が作られ、最近までは裏金問題等で何かと話題の(笑)西村元経済産業大臣が熱心に取り組んできたものである。胡散臭い政治家だとは思っていたが、せめてこのことに関しては評価をしておきたいと思う。

引き続き、日本とサウジアラビアの関係性については注視していきたい。

(画像は写真ACから引用しています)

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