重要鉱物の供給網強化で連携の日本とサウジアラビア
日本政府は、レアメタルなどの重要鉱物の採掘において、資金力に優れるサウジアラビアと連携する方針であることが発表された。
米中新冷戦(最近は「競争」という言葉を使っている)のマクロな枠組みのなかで、サプライチェーン(供給網)の再構築が進んでいる。その世界の潮流の中での、日本とサウジアラビアの動きである。
サウジアラビアも海千山千の油断ならない相手で、どこまで日本の思い通りにいくかわからないと思うが、それを考慮してもなおこの日本の動きは評価したい。
日本とサウジアラビアの連携は、以前とりあげた「グローバル・グリーン・ジャーニー」構想の一環である。
日本、イギリス、イタリアで共同開発予定の次期戦闘機の開発に、サウジアラビアを巻き込むとか巻き込まないとかいう話もあり、中東のスンニ派の盟主・サウジアラビアの日本にとっての重要性は増しつつある。
この日本・サウジアラビア連携の流れは、安倍政権時代に下地が作られ、最近までは裏金問題等で何かと話題の(笑)西村元経済産業大臣が熱心に取り組んできたものである。胡散臭い政治家だとは思っていたが、せめてこのことに関しては評価をしておきたいと思う。
引き続き、日本とサウジアラビアの関係性については注視していきたい。
(画像は写真ACから引用しています)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?