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日印協会会長に菅前首相就任のもたらす安定感

自由で開かれたインド太平洋」戦略は、21世紀に日本が繁栄していくための最重要戦略である。

自由で開かれたインド太平洋の中核となるのが日米豪印のQUAD(クアッド)であり、その中でも要石となるのがインドだ。

安倍氏がインド議会で「二つの海の交わり」演説を行って以降、日本とインドの関係性は深化してきた。安倍氏が力を入れてきた日印外交、安倍氏亡き後、形骸化してしまうことが懸念された。そして、後任人事をどうするのか、個人的にも注目していた。

そして、安倍氏の後釜として、日印協会の会長に菅前首相が就任することとなった。

これは素直に良かったのではないかと思う。元首相クラスを会長に充てることで、インドに対しても「安倍氏亡き後もインドを重視しています」というメッセージになるし、何より「安倍の考え」を最も良く知るであろう菅氏であれば、関係の連続性という点からも好ましい。

菅氏自身は「国家観がない」と自分で評価しているようだが、それを自覚している点が良い。変に自分の色を加えずに、忠実に日印関係の安倍路線を継承するであろう。

でも、いつまでもこの世代の政治家に頼っているわけにもいかないので、優れた世界戦略を持ったニューリーダーの出現を強く望みたい、マジで。

(画像は写真ACから引用しています)

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