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2024年の世界情勢俯瞰

本年も、気力の続く限り、個人的に重要と思った世界のニュースをピン止めし、素人ながらの独自目線で世界情勢や株式市場の動向を分析していきたいと思います。

さて・・・

2024年を迎えるにあたって、
いま、世界はどういう状況なのか?
・2024年はどういうことが予想されるのか?

という俯瞰をしておきたいと思う。この記事を読めば、2024年に起こる出来事の点と点が線でつながってゆくことでしょう!

ウクライナ・ロシア・イスラエル・アメリカ大統領選

「世界のニュース」といえば、まっさきにウクライナ・ロシア戦争や、イスラエルの紛争が思い浮かぶと思う。

これらのニュースに関しては、解説記事や解説動画もたくさん出ているので、あえて個人的に詳細をまとめることはしない。

ただ、これらの戦争の動向は、「2024年のアメリカ大統領選挙」の結果に大きく影響されることが予想されている。

大統領再選を目指すトランプ氏は、隠しもしない親ロシア・親イスラエルである。トランプ氏が大統領に再選すると、ロシア有利、イスラエル有利に大きく傾く可能性がある。特に、イスラエルの攻勢が増すと、イランを巻き込んだ中東戦争に拡大する恐れがあり、注意が必要だ。

日米関係でも、安倍氏亡き後、くせの強いトランプ大統領と渡り合える人物がいるかどうか未知数であり、安倍政権時代のような安定した日米関係になるか不透明である。

トランプ大統領の再選は、世界情勢予測を難しくする要因であるため、個人的には共和党系の他の大統領の出現を願っている。個人的にはポンペオ元国務長官や、ルビオ上院議員推しだが、これらの人は出馬予定がないので、現状ではデサンティス知事か、ニッキー・ヘイリー元国連大使に期待したい。

世界の潮流のメガ構造

さて、ウクライナ・ロシア・イスラエルの問題も深刻ではあるが、これらは「各論」であり、これだけを見ていても点と点がつながることはない。

世界のニュースのそれぞれを線でつないでいく・・・それでこそ、世界情勢分析を行う意味があると思っている。

そういう意味で、いま世界の潮流の最上位にあるのが「自由民主主義陣営」VS「権威独裁主義陣営」の陣取り合戦である。

「自由民主主義陣営」の盟主はアメリカで、G7諸国EU・オーストラリアがそれに続く。フランスはたまにアメリカに反抗する(笑)

「権威独裁主義陣営」の盟主は中国で、ロシアイランもそこに入るだろう。

この陣取り合戦を象徴するのが「米中新冷戦」という言葉であったが、最近はあまり使われない。「競争」という言葉を、アメリカはさかんに使っている。

「自由民主主義陣営」「権威独裁主義陣営」以外に、「グローバルサウス」という第三勢力も存在する。インドを筆頭とし、ASEANアフリカ諸国などが含まれる。

このことを理解すると、世界のニュースの多くは「自由民主主義陣営」と「権威独裁主義陣営」が「グローバルサウス」の国々を取り込もうと外交戦を繰り返している流れのなかで起こっているということが見えてくると思う。

この大きな動きは、2024年も変わらない。

ウクライナもいわば、「自由民主主義陣営に入れてください」VS「いや、それはならん」という争いという側面も持つ。

日本の果たすべき役割

この世界の潮流の中で、日本が果たすべき役割は極めて大きい、いやマジで・・・ということに、多くの政治家や財界人は気付いていないような気がして悲しい

日本は、「自由民主主義陣営」VS「権威独裁主義陣営」のバトルにおける、「アジアの牙城」なのである。

グローバルサウスの盟主を自認するインドも、旧植民地時代の記憶から、欧米諸国には複雑な思いを持つが、「日本とだったらまだ話せる」ため、日本はまさに「自由民主主義陣営」と「グローバルサウス」をつなぐ窓口なのである。

これをシステマティックな形式にしようと試みたことが、「QUAD(クワッド)」の戦略的意義である。

さらに、21世紀の成長市場と見込まれる東南アジアのASEAN諸国。ここも日本が窓口になれる余地が大いにあり、「QUAD」はASEANを包含する形で存在している。

このQUAD及び「自由で開かれたインド太平洋戦略」は、日本が21世紀も存在感を示し続けるために、またもちろん海外貿易経路を安定化させて、これ以上の物価高を招かないという観点からも、めちゃくちゃ重要なのである。

これを推進してきた安倍氏が亡くなり、その頭の中に描いていた世界観が失われてしまったことが誠に残念だが、少なくともこの「QUADと自由で開かれたインド太平洋」は、たとえ政権が変わったとしても、向こう50年は重視して続けていくことが必要だろうと思う。

安倍氏の後を継いだ菅首相・岸田首相ともに、安倍政権の中核にいた人物なので、大きな外交上の過ちはしなかったが、今年中には岸田政権は倒れているだろうから、次の総理大臣もせめて正しい世界観・外交観を持っていて欲しいと願い、いつもながらに何の影響力もないnote記事としてまとめておく。

株価・為替・小麦・原油など

最後に、これらの世界情勢をふまえたうえで、株価がどう動くかということだが、基本的に日米金利差が保たれ、円安傾向が続く限り、日本のゆるやかな株高トレンドは続くと思っている。

実際に、半導体工場を含め、日本への海外からの投資もすすむ。ここで消費を縮小させるようなアホな手を政府が打たなければ、日本復活フェーズはしばらく続くのではないだろうか、知らんけどw

日本株式銘柄で、これが本業ではないのでもちろん少額ではあるが、最近利益を上げ続けている。

ただ、ゼロ金利もさすがに今年中には終わるだろうし、米国も利下げ方向に転じた場合、流れが反転する可能性がある。日米の金融政策と合わせてみていく必要がある。

世界情勢の分析で、素人が値動きを理解しやすいのが小麦や原油などではないかと思っていて、小麦では例年、少額ではありますが利益あげてますw。小麦価格動向予測は記事をあらためて書きます。原油価格の今年の最大の変動要因は、イスラエルの戦火がどこまで拡大するかだと思う。


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