「君が好き」って言うみたいに「詩が好き」

十八歳の時の食事をしたら
深夜三時
「なぁもう二十年前だよ」と叩き起こされた
ごめんごめんとトイレで謝っている
でもさ
色んな人がいる社会で
よく働いて
休みの前の日にもなればさ
崩れたくもなるんだよ
そう伝えたら
「もうっ!馬鹿っ!」って怒られた
だからごめんごめんとトイレで謝っている
今は
ごめんなさいごめんなさいとベッドで謝っている

メールチェック
マイクチェックワンツーワンツーと言うように
格好をつける
メールチェックワンツー

進行中の企画に関してのメールが届いている
いついかなる時も
私を救う詩だなと思う
「詩が好き」で繋がる自由さ
無重力
ロケットエンジン
どこへでも行ける

詩に恩返し
今回も出来そうにない

触れられそう
やっぱり無理で
そんなことより気づいたら
とてつもなく大きい
その胸に抱かれている
そんな体験を
もう何度したことだろう
詩が大好き
大好きです
ありがとう
いつかまた
生まれ変わることがあるなら
その時はその人生のすべてを
恩返しに充てさせてください
よろしくお願いします

十八歳の時のまっすぐさ
二十年後
今夏に捧ぐ

照れくさいな
そう言いかけて
恥ずかしいことじゃないよって
十五歳が言っている
じゃあ大丈夫
間違いないって思う
だって詩を書き始めた歳だから

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