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職場は舞台、社員は役者。”役作り”を忘れるべからず。

小笹芳央『本気の説教』を読んでいます。

新入社員時代、上司から叱責を受けて「もう死にたい」と思ったことはありませんか。そこまで過剰に落ち込むのは、あなたが”役作り”をせずに舞台に上がったからなのです。
新卒のビジネスパーソンのように、社会人としての経験がほとんどない人は、プライベートの自分を職場に持ち込んでしまいます。すると、仕事での失敗で雷を落とされた時に、自分の全人格が否定されたかのような錯覚に陥ってしまう。しかし実際にダメ出しされているのは、あなたの仕事に対してであって、あなた自身に対してではないのです。 (P.151)

職業人としての”役作り”ができていないと、素の、無防備な自分を職場に持ち込むことになります。

すると、”役割”というフィルターがないため、上司やお客様、周りの同僚からの言葉1つ1つが、素の自分に突き刺さります。感謝や労いなど、ポジティブな内容であればいいのです。しかし、批判や叱責などのネガティブな内容は、自分の全人格が否定されたかのように感じられ、大きなダメージを食らってしまいます。落ち込みは止まらず、心が折れてしまう人も出てくるでしょう。

職場における叱責や批判は、あなたの”仕事”に対してのものであることを忘れてはいけません。会社にいる以上、何らかの”役割”が与えられ、それに紐づく”仕事”をすることになります。

「あなたがその役を十分に演じられていないから」怒られるだけであり、怒られているのは、”その役としてのあなた”なのです。営業なら営業、経理なら経理、エンジニアならエンジニアとしての役を、組織や上司が求めるレベルで演じられていないからです。

だから、職場で投げられる言葉に過度に落ち込まないために、私たち新人は、会社で求められる役割と、プライベートの自分を分けて捉える必要があります。

会社で求められる”役”を十分に演じようと努力(役作り)すること。
演じられる役柄を増やすこと。

そうすれば怒られた時も、単なる批判、叱責ではなく、”演技指導”として受け入れられるようになり、無駄に傷つくことも減るのではないでしょうか。

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