4月のある晴れた朝に100パーセントの仕事に出会うことについて
内田樹『こんな日本でよかったね』を読んでいます。
大学3年生の就職セミナーでリクルートの営業はまず最初に「みなさんは自分の適性に合った仕事を探し当てることがもっとも重要です」と獅子吼する。
その瞬間に若者たちは「この広い世界のどこかに自分の適性にぴったり合ったたった1つの仕事が存在する」という信憑を刷り込まれる。
もちろん、そのような仕事は存在しない。
だから、「適職」という概念を発明したことそれ自体がリクルートの奇跡的なサクセスの秘密なのである。 (P.152~153)