(医)ムンテラ と インフォームドコンセント
こんばんわ。
今日はエビデンスを語る回ではないです。みなさんが病院に行った時に少しタメになる話かなと思います。
ムンテラ [独Mundtherapie]
看護学大辞典では、「俗説によるとドイツ語のMund-therapieの略であるといわれるが、ドイツ語辞典にはそれに当たる語はない。一般にムンテラは医師が患者に対し疾患の診断、治療などに関して説明、説得することであるが、反面その場を取り繕うという意味もあった。」
インフォームドコンセント(informed consent : I.C.)
日本看護協会HPより「患者・家族が病状や治療について十分に理解し、また、医療職も患者・家族の意向や様々な状況や説明内容をどのように受け止めたか、どのような医療を選択するか、患者・家族、医療職、ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど関係者と互いに情報共有し、皆で合意するプロセスである。」
医療者の間でのざっくりしたイメージは昔⇨ムンテラ 今⇨I.C.。もう少し踏み込むとムンテラは「病気が〇〇と思われるので〇〇の治療をしていきます。」と医療者⇨患者に一方的に伝える感じ。I.C.は「病気は〇〇と思われ、〇〇の治療法を行うと合併症が〇〇でかたや△△の治療法を選択すると合併症は△△で・・・」というように情報を与えて選んでもらう感じ。
さて、ムンテラからI.C.になって何が患者さんから困るかというと・・・
情報が多いこと(時に多すぎること) 自分で選ばないといけないこと
この2点でしょう。1つ目に関しては、医師の説明は専門的すぎて病名を告げられてそわそわしてしまった患者さんにはなかなか頭にはいりません。最近は看護師さんが一緒にI.C.に入ってくれたりするのでフォローしてくれることが多いですがなかなか難しいですね。
2つ目に関しては、チョイスが苦手な日本人には辛い問題です。自分で選んだ未来が絶望的であった場合に現実から目を背けてしまう日本人には、専門家がいいようにしてほしいという方が多い印象。でも、絶対後悔します。
頑張って選んでください。わからないならその場で答えを出さないでください。わからないという勇気も結構必要です。なぜなら治療中に病気と戦うのはあなた自身だから。
リセットボタンが効かない現実世界。たくましくいきましょう。
では、お大事に〜。
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