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2回目の授業やってきました

昨日、2回目の授業をやってきました!
前回お互いに自己紹介などもしたので、今回は落ち着いて望むことができました。なんでも始めてみればなんてことないですね。

生徒さんは、今日もラフなTシャツ姿で登場。今日は気温が20℃ぐらいなので寒くないのかなと思いましたが、寒い国の出身なので大丈夫なのかもしれません。(しらんけど)

今日も「地球が危ない」という環境問題を取り上げた記事が題材です。

このような教案で進めます。

難しい単語や表現がたくさんあるので、こんな感じで語彙帳を作り、練習開始。大した手間はかかっていないのですが、このシートを作ってきたことにすごく感謝されました。

「一緒に読む」→「読みを隠して読んでもらう」→「読めない漢字をチェック」→「再度確認」→「読んでもらう」のサイクルで語彙を固めます。最初から8割方は読めていました。思ったよりできるなぁ。

次に、用語に関連した発展学習をしました。「○○規模」と「○○問題」について。○○にいろんな単語を入れることで、バリエーションが増やせることを説明し演習しました。ワクチンの大規模接種センターっていうのもよく見ますからね。

そして文法や表現の説明。取り上げたのは「~つつある」。
「失いつつある」、「減りつつある」とかですね。
ここでも出てくるのが、動詞の変化。
失う→失い つつある
減る→減り つつある
来る→き つつある
1~3グループの理解は出来ていました。聞けば、来日してから1年半ほど、かなりベテランの先生に、日本語のプライベートレッスンを受けていたそうです。(1時間5000円のところを交渉して1時間2000円にしてもらったとのこと。)

「だんだん」と同じですか、という質問がありました。学習者から、似たような表現に関する質問がよく出ると聞いていましたが、いきなり来たか。「だんだん減っていく」というのは同じ表現だが、「つつある」のほうが、文語的で堅い表現だという説明をしました。
すると「どんどん」とはどう違いますか、という質問。
日本語は本当にオノマトペが多いですね。外国人にとってオノマトペは難しいようです。
この話のついでに、こんな板書をして、急な変化の場合の説明もしました。

こういう時は、「落ちつつある」ではなく、「落ちてくる」ですね。
グラフィックレコーディングは、日本語教育には最適だと思いました。

語彙と文法が分かったところで、本文の音読。ちょくちょく質問を受けながら、1パラグラフ終了。
その後、この文を題材にディスカッションというか、雑談をしました。
マイクロプラスチックの話から、発がん性、死ぬことについてなど、話題が広がっていきました。こういう雑談が中・上級者には大切なんだなぁと実感しました。

反省点もあります。教案の内容は90分を見込んで作ったのですが、実際には60分で終わりました。作った教案をこなすことに気が行ってしまい、少しペースが速かったのかもしれません。最後に学習者に、このような進め方でどうか、と聞いたら、とてもよかった、と言ってくれたので少し安心しました。

この協会でボランティアをしている人たちは、ほとんどが日本語教育に関しては素人なので、彼もそれほど期待はしていなかったようです。しかし彼の予想に反して、系統的な授業を展開したのでびっくりしたとのこと。授業の途中で「教え方をどこかで習ったのですか」と聞かれたので「実は日本語教師の資格を持っているのですよ」と答えたら、「ボランティアでもったいなくないですか」と言っていました。でも、私にとってもペーパー教師から脱却するいい機会なのです。今のところ、日本語教師歴180分。ペーパー資格との差は大きいと実感しています。
さて、また次回に向けて教案作り開始です。


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